白夜や極夜などがある地方では、生物時計はどうなってしまうのでしょうか

ずっと明るいままの環境では生物時計がずれていくため、対策が必要です。

 

白夜や極夜は、高緯度の地点で起こる現象で、ずっと太陽が沈まない、または昇らない現象です。

南極の昭和基地で行われた実験では、基地での生活スケジュールが常にきっちりと決まっているのに対し、白夜・極夜が続いて生物時計がリセットできないため、生物時計と環境時計のズレが生じて睡眠障害を訴える隊員もいたと報告されています。

対策としては、人工的に夜もしくは昼を作り出すこと。たとえば白夜の時期には真っ暗な部屋で寝るようにする、極夜の時期には高照度光を人工的に浴びることで生物時計を調整する、などの対策が有効です。

 

(参考)日本睡眠学会からの声明 サマータイム-健康に与える影響-
http://www.jssr.jp/data/statement.html

 

山仲 勇二郎

監修

博士(医学)

山仲 勇二郎

主な研究分野は、環境生理学、時間生物学、睡眠科学。日本時間生物学会評議員、日本生理学会評議員。環境生理学グループ久野寧記念賞(2012年)、日本時間生物学会学術奨励賞(2014年)。国内唯一の時間隔離実験室を使用し、ヒトの生物時計を対象とした時間生物学研究に従事している。主な著書に『体内時計の科学と産業応用(株式会社シナジー 2012年)』、『からだと温度の事典(朝倉書店 2010年)』など。

北海道大学大学院 大学院教育学研究院 健康体育学分野 准教授


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