アメリカ方面とヨーロッパ方面で時差ぼけ症状にちがいはありますか?

時差が大きい地域への旅行ほど、時差ぼけ症状の解消に長い期間を要します。しかし、同じ時差でも、生物時計を調整する方向によって、時差ぼけ症状の解消に要する期間が異なります。

 

【アメリカ方面(東方)への飛行】

日本からアメリカ方面へ移動する東方飛行では、生物時計を到着地の外部環境に合わせるために生物時計を早める方向に調整します。

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【ヨーロッパ方面(西方)への飛行】

日本からヨーロッパ方面へ移動する西方飛行では生物時計を遅らせる方向に調整します。時差ぼけ症状は、西方より東方に移動した際に長期化します。

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ヒトの生物時計の周期が24時間よりも長いこと、さらに西方飛行では、光によって生物時計を遅らせるために光を浴びるタイミングを工夫する必要が少ないため、東方飛行よりも短時間で時差ボケ症状を解消することができます。

一方、東方飛行では、光によって生物時計を早めるために、光を浴びるタイミングを工夫する必要があります。

 

山仲 勇二郎

監修

博士(医学)

山仲 勇二郎

主な研究分野は、環境生理学、時間生物学、睡眠科学。日本時間生物学会評議員、日本生理学会評議員。環境生理学グループ久野寧記念賞(2012年)、日本時間生物学会学術奨励賞(2014年)。国内唯一の時間隔離実験室を使用し、ヒトの生物時計を対象とした時間生物学研究に従事している。主な著書に『体内時計の科学と産業応用(株式会社シナジー 2012年)』、『からだと温度の事典(朝倉書店 2010年)』など。

北海道大学大学院 大学院教育学研究院 健康体育学分野 准教授


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