マイまくら横浜ベイクォーター店での計測の様子

日々、生活をする中で慢性的に感じる疲労や肩こり・首の痛みなどの身体の不調にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
 
もし、それらの原因があなたの寝具選び、特に枕(まくら)にあるかもしれないと聞いたら、どう思われるでしょうか。ご自身の枕を思い浮かべてみてください。
 
一般的に「枕」というと、就寝時に頭をのせるものであると考えがちですが、正確には「敷き布団と頭部・頸部の間にできるすき間を埋める寝具」のことをいいます。つまり、頭をのせるだけでは不十分で、不安定な姿勢のまま寝てしまうと首や身体に負担がかかってしまいます。
 
ですので、人によって身長・体重など骨格が異なるように、一人ひとりに合った枕を使うことが睡眠の質を向上させることに繋がります。
 
では、自分の身体に合う枕を見つけるためにはどうしたらよいのか。枕を一個ずつ店頭で試していくわけにもいきませんよね。
 
まさにそのような時に活用したいのが『オーダーメイド枕』です。あなたの体型・骨格をもとに最適な状態の高さに設計された、世界で一つのオリジナル枕を作ることで、理想の睡眠姿勢を手に入れることができます。
 
今回は、創業1905年の寝具販売の老舗、株式会社エイティー今藤が展開する「my makura」(マイまくら)横浜ベイクォーター店を訪ね、オーダーメイド枕の基本について教えていただきました。
 
本記事を参考に、あなたにピッタリな枕を見つけ、快適な眠りを手に入れましょう。

1.理想的な寝姿勢をサポートする枕は、人によって必要な高さが異なる

まずはじめに、睡眠に関する基本的な知識から知っていきましょう。
 
人生の約3分の1の時間を占める睡眠には、心身の疲労を回復する働きがあります。このため睡眠が量的に不足したり、質の良くない眠りを取っていると、健康上の問題や生活への支障が生じます。心身ともに健康でいるためにも、日頃から良質な睡眠とは何かを考えていく必要があります。
 
しかしいざ自分の睡眠環境を改善しようと思っても、睡眠の量(時間)を自由にコントロールすることは忙しい現代人にとって容易なことではありません。では、今のライフスタイルや仕事を変えずに快適な眠りを得るためにはどのようにしたらいいのでしょうか。その答えのヒントは、睡眠の「質」を変えることにあります。
 
睡眠の質は、理想的な寝姿勢(自然に立った姿勢のまま横になること)を実現することで改善可能です。そして、この理想的な寝姿勢をサポートすることが、枕を使用する目的です。
枕は自然に立った姿勢と同じ状態を保つために、敷布団と頭部・頸部の間の隙間を埋める役割を担います。
 
また、1人ひとり体重や身長など体型や肩幅などの骨格が違うように、人により必要な枕の高さが異なります。そのため、理想的な寝姿勢を保つためにその人自身に合った適正な高さの枕が必要なのです。
 
逆に、枕が高すぎたり低すぎたり、間違った寝姿勢のまま睡眠をとってしまうと、体に負担をかけ肩こりや首の痛み、いびき、手足のしびれの原因となり、睡眠の質を落としてしまうことに繋がります。
 
このように、身体への負担を減らすためにも、理想的な寝姿勢をサポートする枕選びが重要となってくるのです。

2.市販の枕ではなく、なぜオーダーメイド枕が良いのか?

1章でも述べたように、睡眠時に必要な枕の高さは人によって異なります。
 
1人ひとり身体のラインの違いで必要な高さが異なることに加えて、寝る姿勢やマットレスの沈み具合による違いも考慮しなければいけません。
 
これらの要素すべてを満たして、あなたに合った理想の枕とはじめて言えるのです。
 
しかし、市販の枕の場合、万人に合わせて作られたものが多いため、その人にとって最適な高さを持つ枕を自分で選び出すことは簡単なことではありません。
 
首の形状に合っていないものを選ぶと、首元がスカスカになるので後頭部が圧迫されるほか、枕が高すぎたり低すぎたりすることによって、神経や頚椎まで圧迫することになってしまいます。そのため、肩こりや首の痛み、手のしびれなどの症状を引き起こし、睡眠の質を落としてしまうのです。
 
睡眠の質を落とさないようにするためには、頭〜首〜背中のライン・圧力を測定し、その数値をもとに、あなたに合うぴったりの枕、つまりオーダメイド枕を作ることが自分の枕を選ぶうえで最も効率的な方法でしょう。

3.オーダーメイド枕を作る時に注意したい2つのこと

しかし、オーダーメイド枕なら何でもいいというわけではありません。
 
この章では、オーダーメイド枕を作る際に気をつけておきたい2つのポイントについて解説していきます。
 

1) ネットで買うのではなく実店舗を選ぶこと

最近ネット上で、必要な情報を入力するだけで簡単にオーダーメイド枕を作成することが出来るサービスサイトをよく見かけることがありますが、あまりおすすめは出来ません。

なぜならオーダーメイド枕の場合、作って終わりではなく、完成した枕に実際に人が寝てみて微調整をする工程が最も重要だからです。この微調整を加えることで、よりその人にあったベストな枕の高さを実現することが出来るのです。

また身体のライン、首のカーブなどの計測は正確さが求められるため、必ず専門家がいる実店舗で計測をしてもらい、枕を作りましょう。

2) 枕はメンテナンスが命、アフターフォローがついた自宅から近場の店舗を選ぶ

枕の中身の素材は消耗品です。使用すればするほど枕の高さが変わるため、高さが合わないなと思ったタイミングで、すぐにメンテナンスに行けるような自宅から近い店舗を選びましょう。
 
棉(わた)の素材であれば約2〜3年、低反発の素材であれば約1〜2年、ビーズの素材であれば約3〜4年など、素材によって寿命が異なります。素材の他にも、使用しているマットレスの沈み込み具合によって枕の高さが合わないと感じることがあるため、都度メンテナンスを繰り返すことが大切です。
 
既製品であれば、素材は随時交換できるものが良く、3年に1回は交換すると良いでしょう。

4.オーダーメイド枕の作り方

今回取材に協力してくださった「my makura」(マイまくら)横浜ベイクォーター店の今藤さんに、実際にどのような流れでオーダーメイド枕が作られているのかお話を伺いました。

1.カウンセリング

普段使っている寝具や睡眠の悩み、日常生活のカウセリングから始まります。

カウンセリングの様子

2.マイ枕測定器で頭から首の形状を測定

1人ひとり自然な寝姿勢で、頭から首を計測します。

計測中の様子

3.特殊設計された14個のポケットに4種類の特殊ビーズと棉(わた)を充填

身体の測定値に合わせて、ポケット1つ1つに素材を詰めていきます。

枕に特殊ビーズと綿を充填する様子

4.出来上がった枕をその場で体感

頭部から首筋のラインが自然な状態に保たれるように最終調整してくれます。

最終調整の様子

5.カウンセリングから測定、枕が完成するまで、約1時間で完成

マイ枕は永年無料メンテナンス保証、全国の店舗で調整が可能です。購入後は、定期的に何度でも無料で再調整ができます。

枕が完成し、受け渡しの様子。マイ枕は永年無料メンテナンス保証、全国の店舗で調整が可能です。

5.オーダーメイド枕の副次的な効果

辛い肩こりや首こりが解消される他、ストレートネックや頚椎損傷・変形による痛みの軽減、寝違えの減少など、オーダーメイド枕の使用効果は多岐におよびます。
 
以下は、オーダーメイド枕を使用することによって得られる副次的な効果の一部です。

1) いびき・無呼吸症候群の改善に効果が期待される

自分に合わない枕を使用し、顎が引けたり首が曲がるなど不自然な寝姿勢になることで気道が圧迫され、いびきや無呼吸症候群の原因となります。
 
自分にぴったり合う枕で自然な寝姿勢を作ることができれば、気道の通りがスムーズになるため、いびき・無呼吸症候群の効果改善が期待できます。

2) 緊張型頭痛の改善に効果が期待される

精神的・身体的ストレスにより、血行が悪くなり首や頭の筋肉が緊張することによって起こる頭痛を緊張型頭痛と言います。
 
頭痛が起こる原因は様々ですが、その要因の一つとして考えられるのが、高さの合わない枕を使用することです。
 
枕の高さを自分専用に変えてみるだけで、もちろん頭痛だけでなく身体に起こる不具合を改善・予防する効果も期待できます。

6.今の枕はあなたに合っている理想的な寝姿勢を作る2つのポイント

今お使いの枕はあなたにとって適正な高さと言えるでしょうか。
この章では、理想的な寝姿勢を作るためのポイントについて紹介します。以下の点を抑えることで、現在のあなたの寝姿勢をチェックすることができます。
 
理想的な寝姿勢を作るためには、適切な枕の高さに加え、仰向き寝と横向き寝、どちらの寝方でもスムーズな寝返りをできることが重要です。
 
ポイントは以下の2つです。

  • 1) 仰向け寝:頭の高さを合わせる・首の湾曲をサポートする
  • 2) 横向き寝:肩幅に合わせて首がまっすぐな状態を作る

上記について、それぞれ解説していきます。

1) 仰向け寝:頭の高さを合わせる・首の湾曲をサポートする

仰向け寝の理想的な姿勢

まず、マットレスの上で自然に立った姿勢のまま横になりましょう。
多くの人が誤解しがちですが、枕の高さはそれほど必要なく、自然に立った状態を寝た時にも保てることが理想です。
 
枕が高すぎることにより、気道が狭ばまり、これが原因でいびきが発生しているかもしれません。いびきをかきやすい人は、今使っている枕の高さが高すぎてはいないかどうかを見直してみるのも良いでしょう。また、血液やリンパの流れを妨げて、肩こりや首の痛みの主な原因になっている可能性もあるので注意してみましょう。
 
仰向け寝の場合は、首と枕の間に隙間を作らないように首の湾曲部分をサポートすることで、可能な限り身体が休まる睡眠の姿勢を保つことが出来ます。

2) 横向き寝:肩幅に合わせて首がまっすぐな状態を作る

横向き寝の理想的な姿勢

横向き寝の場合は、肩幅に合わせて、後ろから見たときに首が真っすぐな状態を作りましょう。
 
肩幅に合わせる理由として、マットレスへの肩の沈み込み+枕の高さがちょうど肩幅の広さになることで、背骨から首、頭頂部までのラインが真っすぐになり、首に負担がかからず、且つ肩が圧迫されにくくなるためです。
もし首の位置が正常でないと、首が折れ曲がった状態で長時間過ごすことになり、首に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
 
このように枕の高さを調節することで、身体への負担を最小限に抑えることが出来ます。

7.まとめ

睡眠の質は、理想的な寝姿勢(自然に立った姿勢のまま横になること)とはどのような状態なのかをよく知り、自分の身体にぴったりな枕を選び、活用することでより改善していきます。
 
今、身体に不調を感じている方もそうでない方も、あなたの理想の睡眠ライフを手に入れるため、ぜひこの機会にオーダーメイド枕を作りにいってみてはいかがでしょうか。

取材店舗:マイまくら 横浜ベイクォーター店

今回取材させていただいた「my makura」は、全国に40店舗を展開しています。
店舗情報についてより詳しくお知りになりたい方は、こちらのショップガイド (http://www.mymakura.co.jp/store-infomation/)をご覧ください。

  • 体験談は個人の感想であり、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。

編集部内で信頼できると判断した情報、並びに医師や専門家への取材を元に信頼性のある情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条をご確認ください)