【ビジネスパフォーマンスUP】集中力を操る3つのトレーニング

最近何かと耳にするようになった「マインドフルネス」。セルフコントロールの方法として注目されているものの、宗教やヨガなどスピリチュアルなイメージを持つ人も多いのでは?
 
今回、そんなマインドフルネスがビジネスパフォーマンスに活かせると知り、体験型セミナー「マインドフルネス×ビジネス~パフォーマンスを上げる脳のつくり方~」に参加してきました。
筆者のビジネスパフォーマンスUPにも光は見えたのか?日本における「マインドフルネス×ビジネス」のパイオニアともいえる荻野淳也さんに、基本的なマインドフルトレーニングをご指導いただきつつ、体感してきたのでご紹介します!

心と身体をオープンにする「マインドフルネス」

「今日行う実践は頭で考えるものではなく、身体と心で感じるもの。心を開き、身体をリラックスさせ、感覚をオープンにする。常に初心を忘れず実践してください」(荻野さん)
 
まずは、荻野さんからマインドフルネスを実践するにあたっての心構えを教えていただき、セミナーはスタート。
 
最初のワーク(体験)は3~4人のグループに分かれての自己紹介。1人2分の間に「名前」「セミナーに参加した動機」「マイブーム」を順番に話します。自己紹介そのものはマインドフルネスに関係がありませんが、会場の雰囲気が一気に和やかになり、マインドフルネスに最適な環境「リラックス空間」に早変わり。
 
「マインドフルネスって何?」とあれこれ考えていた思考が柔らかくなり、とにかく荻野さんの話を聞いてみようと素直になれました。

マインドフルネスを身につける3つの基礎トレーニング

荻野さんの話の中でも特に衝撃だったのが、「人間の集中力は8秒。9秒集中できるといわれる金魚より少ないんです(※2013年のデータ)」という事実。2000年には12秒だった集中力が13年の間に4秒減少したという恐ろしいデータが出ているのだとか。その背景にはPCやスマホの普及で、FaceBookやLINEのポップアップ、ネットサーフィンなど、仕事中も注力散漫になってしまう環境があるようです。
 
1時間で終わる仕事に3時間かかってしまっては、ビジネスパフォーマンスも下がるばかり。それを1時間以内に終わらせる集中力を身につける方法のひとつが、マインドフルネスです。
 
「ビジネスパフォーマンスUPを念頭にするなら、日々の生活の中でマインドフルネスを自然と活用できるよう毎日少しずつでもマインドフルネスのトレーニングを行うことが大切です。必要な時に必要な集中力を発揮できるコントロール力を身につけていきましょう」と荻野さん。セミナーでは、その基礎となる3つのトレーニングを実践しました。

【ワーク①】ありのままを受け入れ、いまに集中する「マインドフルトレーニング」

姿勢を正して目を閉じ、深呼吸(できる人は腹式呼吸)をしながら6分間の瞑想をします。マインドフルネスでは、無理に無心になろうとする必要はありません。人はそう簡単に無心になどなれないことを知り、雑念も何もかもありのまま受け入れることに集中する。その練習をしていきます。
 
筆者はこの6分間で雑念もたくさん湧きましたが、いつの間にか無心の時間が訪れ(たような?)、最終的に眠くなりました。

【ワーク②】話す・聴く姿勢を考える「マインドフルリスニング」

マインドフルリスニングとは名前の通り「聴く」トレーニング。会場では2人1組になって実践スタート!

【マインドフルリスニングの方法】

  • 1人が瞑想中に何を感じたか2分間話し続ける。もう1人は相づちをうつなど話に耳を傾けるだけ。決して会話になってはいけない。
  • 話し手と聞き手を交代し、2分間同じことをする。
  • 2分間2人で会話する。

 
簡単なワークにみえますが、2分間話し続けるのも、話を挟まず聴き続けるのも意外なほど集中力を使いました。会話では「話すこと」より、「聴く姿勢」が大切だと気づかされます。ビジネスパーソンにとって会話はとても重要なもの。相手の意図を読む勘も思いやりも、集中力があってこそ持てるものなのかもしれません。

【ワーク③】何を感じ、どう考えるのかアウトプットする「ジャーナリング」

自分の気持ちや考えていることを「書く」トレーニングです。今回のワークでは下記2つのテーマを与えられ、それぞれ2分間書き続けるトレーニングを行いました。

【テーマ】

  • 「私がベストの時、私は……」
  • 「私が大事にしていることは……」

 
ここで重要なのはきれいな文章を書くことではなく、自分が何を思い、どんな考えを持っているかに気づくこと。そしてそれを言葉としてアウトプットすることです。
 
ブログよりも更にプライベートな日記を想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。人に見せるためのものではありませんから、書くのは単語の羅列でも何でもOK。次から次へと言葉を出すことは自分自身を深く覗き込む作業でもあります。いつの間にか忘れていた本音も見えてくるかもしれません。
 
筆者の場合は、ジャーナリングで「マインドフルネスとはどんなものか」に触れた手応えがありました。一方で、一番スッキリ感を味わえたのは「マインドフルトレーニング」。毎日行うならマインドフルトレーニングが良さそうですが、自分がやりやすいものどれか1つに取り組んでみましょう。

デキるビジネスパーソンの近道は「疑うより、まず受け入れる」こと

多くの参加者が気にしていたのは、「マインドフルネスではどのような意識を持つのが“正しいのか”」という点。
 
体験をすると、「瞑想中に他のことを考えてしまったが、これは瞑想に戻ろうとしたほうがいいのか」「瞑想中に眠くなってしまったときは、眠らない努力をしたほうがいいのか」といった疑問の壁に当たります。
 
これに対し、荻野さんは「自分が何か考えていることに気づくだけ、眠いという自分に気づくだけでいいんです。良いも悪いも、すべてのジャッジをしないことがマインドフルネスです」と返答しました。
 
マインドフルネスでは、「考えたことを受け入れる」「思考を笹舟に乗せて川に流す」などの表現が使われます。筆者も最初はその言葉の意味がつかめませんでしたが、実際にワークを行ううちにわかったことがあります。
それは、マインドフルネスとは自分と世界すべてに「素直でいること」。疑うよりまず受け入れること。その姿勢こそが、自分を成長させ、ビジネスパフォーマンスを上げることにつながりそうです。
 
ビジネスパフォーマンスが上がるなら、「今すぐにでも」という人も多いはず。でもマインドフルネスは、自分の感覚で気づき、感じて研ぎ澄ませていくものです。そして、「はい。ここで終わり」というゴールはありません。そうやって獲得していくものだからこそ、簡単には揺らがないのです。
 
「実業家の堀江氏が『成功は集中×時間』と話していますが、マインドフルネスはまさにその集中力を養い、精神の質を上げる手法。今後はビジネスパフォーマンスに限らずさまざまな分野でその必要性は注目されていくのではないではないでしょうか」(荻野さん)
 
一朝一夕で手に入れられるものではありませんが、マインドフルネスはこれからのビジネスライフ、そして人生にとって、多くのものをもたらしてくれる方法の1つになりそうです。
 
パフォーマンスUPの秘訣!忙しい人こそ「マインドフルネス」
マインドフルネスで睡眠前のネガティブ思考をコントロールする方法
マインドフルネスが不眠な夜を救う!自分を取り戻す心の整理術
 
監修:荻野淳也(一般社団法人 マインドフルリーダーシップインスティテュート 代表理事)

photo:Thinkstock / Getty Images

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