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お灸といえば、「肩こりや腰痛に効くもの」というイメージが強いですが、実は疲労や頭痛、胃痛といった不調、さらには不眠改善効果も期待できるそう。そのため、最近は若い女性やビジネスパーソンを中心に、自宅でできる簡単で効果的な健康法として愛好者が増えているそう。そこで、お灸の使い方や不眠の改善効果などについて、さまざまなお灸を販売しているブランド「せんねん灸」の発売元、セネファ株式会社の鍼灸師・岸本さんにお話を伺いました。

お灸ってどんな効果があるの?

そもそもお灸とは、原料となるもぐさに火をつけて燃やし、ツボやコリがある場所に据え、40~60度のじんわりとした温熱で不快な症状を緩和させる自然派ケアのこと。
 
「お灸は、朝でも昼でも夜でも、時間を選ばずにできるという利点があります。眠る前に据えれば、お灸の温熱が症状に働きかけ、もぐさの香りが心にも身体にも癒やしを与えてくれます。マッサージと違って据えるだけという手軽さも魅力の1つで、症状を改善したい部分に据えれば、あとは温かさを感じながらボーッとできるので、リラックス効果も期待できます」(岸本さん)
 
「手軽なので、今まで使ったことがない人は、是非試してみてほしい」と語る岸本さん。まずは、お灸の使い方と据え方のポイントについて教えてもらいました。
 
ここで、お灸を据える前に、用意しておきたいものが5つあります。

お灸に必要な道具

①お灸(台座灸)

お灸にはさまざまなタイプがありますが、初心者におすすめなのが、紙で巻いたもぐさに台座がついた「台座灸」といわれるタイプ。裏紙をはがすとシール状になっているため、皮膚の上に置いても落ちることがありません。また、肌に直接もぐさを乗せるわけではないため、熱過ぎず適度な温度を感じることができます。
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台座灸

 

②火をつけるもの(ライター)

両手を使うマッチよりも、片手で扱えるライターがおすすめ。

③水性ペン

初心者の場合、ツボやコリの場所を見失うことがあります。火をつけたお灸をすぐに据えられるように、ツボやコリに印をつけられるペンを用意し、お灸を据える位置に印をつけましょう。メイク用のペンでもOK。
※ツボの位置はせんねん灸のホームページでも紹介しているので参考にしてみましょう。

④濡れタオル

お灸を途中で外す場合や台座にまだ熱がこもっていた場合は、指先を濡れタオルで冷やしてからお灸を外します。また、万が一ヤケドをしてしまったときは、患部を冷やす応急処置の道具としても重宝します。

⑤水を張ったカップやボウルなど

使い終わったお灸は水を張ったカップやボウルなどに入れます。水に浸けて火を完全に消してから、燃えるゴミとして処理しましょう。

■お灸を据える時に注意したいこと

お灸は熱さに耐えるというイメージがありますが、本来は正しく使えば心地良い温度で楽しめるもの。しかし、注意して使わなければヤケドしてしまうこともあります。
 
「必ず守っていただきたいのは、熱さを我慢しないことです。身体が熱いと感じるということは、『これ以上据えればヤケドをしますよ』という合図です。必ず身体の声を聞くようにしてください。また、身体は日々変化します。以前、お灸をしてヤケドしなかったからといっても、次もヤケドしないわけではありません。お灸の熱の感じ方も、日々変わっていきます」(岸本さん)。
 
準備を整え、注意点をおさえたら、次は実際に試すのみ。早速、お灸の据え方を教えてもらいましょう。

■お灸の据え方

※初心者の方は予めお灸を据える位置に印をつけておきましょう。

1.台座灸の裏側のシールをはがす。

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2.指先に載せて火をつける。お灸のほうを炎に近づけて火をつけるほうが安全です。

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※火は煙がフワッと出る程度で充分です。
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3.あらかじめペンで印をつけていたツボやコリの場所に台座灸を貼り、5分ほど据える。

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(もぐさに火をつけてから台座が冷めるまで、5分ほど要します)

4.台座が冷めたら外す。外したら、水を張った器に入れましょう。

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不眠に効く特効ツボ「失眠穴(しつみんけつ)」で快眠体質に

では、お灸で不眠を解消したい人は、どこに据えればいいのでしょうか。不眠の特効ツボとして知られる「失眠穴(しつみんけつ)」を教えてもらいました。
 
「失眠穴は、足裏のかかとにあるツボです。不眠は交感神経と副交感神経の入れ換えがスムーズに行えないことが原因の1つですが、かかとにお灸を据えれば交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態へスイッチさせてくれるため、良質な睡眠に導いてくれます。また、血行が良くなり、全身を温める作用があるほか、リラックス効果にも期待できます。自分でお灸を据えるのが難しい場合は、家族やパートナーに協力してもらいましょう」(岸本さん)
1なお、お灸による効果が感じられない場合でも、すぐには止めず、使い続けることが大切だと岸本さん。
 
「長年の生活習慣や身体の癖が積み重なったことによる症状は、ゆっくり時間をかけて改善していく必要があります。一度、お灸を据えたからといって、必ずしもすぐに改善するわけではないため、毎日続けることが大切です」(岸本さん)
 
お灸はツボを刺激するだけでなく、その香りで心も落ち着かせてくれます。お灸を据え、ゆっくり過ごすひとときも不眠解消には重要。「眠れない」を解消してくれる1つの方法として、是非、お灸を試してみてはいかがでしょうか。
 
監修::せんねん灸発売元 セネファ株式会社 鍼灸師岸本和可子さん
 
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photo:Thinkstock / Getty Images

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