【寝るために開発されたパーカー】2万円弱でも超売れている秘密とは?

旅行や通勤、出張の移動中、スマートに眠ることができたなら…。そんな願いを実現してくれるアイテム「寝るパーカー」をご存知でしょうか? 着ているパーカーのフードが枕に早変わりするという画期的アイテムですが、いったいどんな寝心地なのでしょう? 開発者である「monogatari project」の尾上豪さんにお話を伺いました。

「寝るパーカー」は、旅行中の疲れをぐっと軽くしてくれる

「monogatari project」とは、暮らしの中で「物語」が生まれるようなワクワクする製品、革新的なアイテムの開発、提案を目指すクラウドファンディング形式のブランド。では、「寝るパーカー」を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

「旅行の移動中に使う理想の枕がなかったことがきっかけです。僕は海外旅行が好きで、飛行機や長距離バスに乗ることも多いんですが、現地に着いてあれこれ楽しむ前の最大の懸念が“移動中の睡眠”なんです。旅行好きの方はわかると思うんですが、飛行機に20時間以上乗って、その間によく眠れなかった場合、現地に着いたときはすでにボロボロで旅行どころじゃないんです(笑)」(尾上さん)

旅行先での疲労を軽減するために、さまざまな枕を試してみても、理想の枕に出合うことはできなかったという尾上さん。エアタイプのものはぐらぐらして頭を支えきれず、U字型のクッションタイプのものは寝心地は良くても荷物になってしまう…。

「そこで、移動中の理想の枕って何だろうと考えてみたら、すごく面白いものが誕生しそうな気がして、自分で作ろうと考えました」(尾上さん)

枕を追求した先に…たどり着いたのが、寝るパーカー

開発に着手した尾上さんがまず注目したのは、ラクに携帯できるかどうかということ。

「持ち歩くなら、普通はスマートフォンのように小さい方が優れていると思いますよね。でも、いくら小さくても、普段使わないものでは持ち歩く意味がない。じゃあ、スマホ並みにいつも身につけているものは何かと考えたとき、ぱっと思い浮かんだのが洋服なんです。旅行でも、必ず1枚上に羽織るものを持っていきますよね。それで、これを枕にできないかと考えたわけです」(尾上さん)

洋服というと、気になるのはデザイン。実物をお借りして着てみました! 男女どちらでも着られるユニセックスなデザインです。今回、着用したサイズはSサイズ。サイズ展開はXSからLサイズまでで、XS~Sサイズが主に女性向け、S~Lサイズが男性向けとのこと。

シンプルでお洒落なデザイン。これが枕になるとは想像もつきませんが…

 

一見普通のパーカーですが、実はさまざまなパターンで枕になるように工夫されています。まず一つ目は、身衣部分をまるめて枕にするパターン。サイドのポケットの中に隠されているピローカバーを、巻いた身衣に被せて枕に変身させます。

ポケットからピローカバーを取り出し、下から丸めて…

 

ピローカバーについているバックルをとめる

 

想像以上に枕っぽい! 実際、頭をあずけてみると、固さもちょうどいい感じ。

肌あたりがやわらかく、眠りやすい!

 

「寝るパーカー」は、寝心地の良さを追求するため、さまざまな工夫が施されています。

「極端な話、パーカーとしてよりも枕としてこだわりたかったので、寝心地を阻害するデザインは一切排除しました。例えば、よくあるファスナー式のパーカーは、枕にしたとき引き手の金具部分が邪魔になり、寝心地の良さを妨げてしまいます。そこでファスナーではなく、寝心地の良さを邪魔しない大きさのボタンで留めるスタイルにしました。

ただ、ボタン式も枕にするために巻いたときに、前立て(ボタンとボタン穴がある部分)が重なるとその部分が分厚くなってデコボコしてしまいます。そこで、枕として使う時は、ボタンとは別にマジックテープでも留められるような工夫を加えました」(尾上さん)

枕として使う時は、マジックテープで前立てを重ねずに留めることができます。

 

また、フードは普通のパーカーよりかなり大きめ。
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大きなフードを被れば顔全体が隠れます

 

被れば寝顔を見られる心配もなく、防音効果も。どんな場所でも眠れそうです。

このフードの大きさを実現するためにも工夫が施されています。フードが大きいパーカーは、歩くとフードが揺れて重さを感じ、首が後ろに引っ張られてしまいます。そこで、寝るパーカーでは 「二つ折りフード」を採用。フードを二つ折りにすることで、歩いてもフードが揺れず、首回りの重い感じをなくすことができました

普通のパーカーと比べて大きいフード。 2つに折れてフードが安定しているため、着ているときに重さを感じません。

 

パーカーを着たまま寝たいときは…?

数々の工夫がなされた画期的なアイテムですが、「着ていたパーカーを枕にしてしまうと、羽織る服として使えなくなるのでは?」という疑問が。体温調節のために持ってきたパーカーが着られないとなると、本末転倒ですが…。

「大丈夫です! 寝るパーカーは、フードの部分に物を詰められるような工夫がしてあるので、着たままでも枕として使うことができます。フードの後ろ側にスリットを設け、クッションやタオルを入れられるようになっています。機内で配られるクッションや、手持ちのバスタオルやシャツなどを丸めて詰めれば、フードが枕に早変わりします」(尾上さん)

フードに大き目のスリットが入っています。クッションを入れれば…

 

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これなら、首元でクッションが安定して眠りやすい!

寝心地、着心地、使い心地の3拍子そろったパーカー

ただ、寝るパーカーは寝心地のためにさまざまな工夫をしている分、服としての着心地やデザインが犠牲になっているのでは…? パーカーそのものの着心地はどうなのでしょうか?

「携帯性と寝心地を重視していますが、着心地が悪かったり、デザインが微妙だったりすると、着なくなりますよね。やはり、パーカーとしての使い勝手も大事。寝心地を求めてボタン式にしましたが、加えて、第一ボタンと第二ボタンの間隔を大きめにとっているんです。第一ボタンを外せば、ジャケットのようなスタイルになります。中に着る服や行く場所によって、雰囲気を変えられるようになっています」(尾上さん)

第一ボタンを外せばジャケットのようなスタイル(右)に早変わり!

 

どうやら、ファッション性も楽しめるようです。

寝るパーカー、どうやら売れているらしい

「実際に寝るパーカーを愛用していますが、寝心地も抜群で、旅行中のストレスも格段に減りました。これぞ、僕が求めていた“究極のトラベル枕”なんです!」(尾上さん)

そんな尾上さんの熱い想いが詰まった『寝るパーカー』ですが、まさかまさか、使っているのは尾上さんだけ…ということはありませんよね?

「クラウドファンディングにおいて受注会を行ったところ、目標金額の500%以上のオーダーをいただきました。クラウドファンディングによる受注期間にオーダーできなかったお客様からは、すぐに再度受注会をやってほしいと沢山のメッセージをいただき、プロジェクト終了直後に再度受注会を開催したところ、こちらでも目標金額の250%以上のオーダーをいただきました」(尾上さん)

も、ものすごく売れている…! 購入者からは、「海外旅行のとき、機内での睡眠がグッと楽になった」「今まで空気タイプのトラベル枕を使用していたけれど、寝心地が全然違う」との声も届いているそう。税込で19,440円という少し高めの値段設定でも、尾上さんの想いは多くの人に伝わっているようです。

枕を持ち歩かなくても、ちょっと眠りたいときに快適な睡眠をとることができる 「寝るパーカー」。このパーカーと旅に出れば、旅先での睡眠に困ることはなくなるかもしれませんね!

 

monogatari project「寝るパーカー」
http://monogatariproject.com/

 

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photo:Thinkstock / Getty Images

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