「すぐに眠れる人」ほど、睡眠の質が低下している?

 

「いつでもどこでも眠れるから、睡眠は問題なし!」と思っていませんか? そんな人ほど要注意! と警鐘を鳴らすのが、快眠セラピストの三橋美穂さん。「不眠症状を自覚している人よりも注意が必要なタイプです」との言葉通り、実はそれこそが睡眠の質が下がっている兆候かもしれないとのこと。眠れているのに不眠とは、一体どういうことなのでしょうか。

“どこでも寝られる”のは、睡眠の質が低下している可能性が

 

すぐに眠れる人ほど快眠体質かと思いきや、三橋先生によれば「単なる睡眠不足」とのこと。

 

「健康な人の場合、入眠に10〜20分ほどかかるのが普通です。それが1分足らずで眠れるというのは、睡眠時間が足りない、もしくは睡眠の質が悪化している可能性があります。これは『睡眠不足症候群』と呼ばれる症状で、人口の約1割が該当しているといわれています」(三橋先生)

 

「睡眠不足症候群」の最大の特徴は、睡眠不足であることに本人が気づいていない点です。

 

「『睡眠不足症候群』の人は、疲れていてもその原因が仕事のせいだと思い込みがちです。そのため、仕事をなんとか終わらせようと、本来大事にすべき睡眠時間をさらに削ってしまう傾向があります。すると、余計に仕事のパフォーマンス力が低下し、疲労感が増して不眠の症状も悪化するという負のサイクルが生まれてしまうんです」

 

休日の睡眠時間が平日より2時間以上長い場合、『睡眠不足症候群』の可能性が高い」と三橋先生。最近仕事のミスが多い、疲労感が抜けないなど、心当たりがある人は一度自分の睡眠時間を確認した方がよさそうです。

 

「眠りのダイアリー」でベストな睡眠リズムをつかもう!

 

そうはいっても自分に合った睡眠時間やリズムを知るのは難しいもの。そこでオススメするのが「眠りのダイアリー」です。

 

「『眠りのダイアリー』とは、布団で眠っていた時間や眠気があった時間、昼寝などを記録していくものです。また、目覚めた時の満足度や疲れ具合など、日中の状態と合わせて記載することで、最適な睡眠時間やリズムを把握できます。始めるときは、起床時間をそろえるようにすると、より正確な睡眠リズムを測れますよ」

 

眠りのダイアリー

 

また、「眠りのダイアリー」は、寝すぎによって睡眠の質が悪化するのを防ぐ効果もあるそう。

 

「睡眠不足を補填するために、週末に寝だめする人は多いと思います。しかし、過度な睡眠は体内時計を乱し、普段の就寝時間に寝つけなくなるなど、睡眠の質をガクッと下げてしまいます。重要なのは、起床時間を平日より2時間以上遅らせないこと。どうしても週末寝過ぎてしまう場合は、平日の睡眠時間を30分延ばすように意識してみてください」

 

「『眠りのダイアリー』は、朝に前日の睡眠と目覚めの気分を、就寝前に日中のできごとを書き込むだけ。まずは1週間試してみてほしい」と三橋先生。「すぐに眠れるし大丈夫」と睡眠に無頓着だった人も、実は不眠症予備軍の可能性があります。自分の眠気を見直して、真の快眠を手に入れましょう!

 

参考書籍:「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)

監修:三橋美穂(快眠セラピスト)

 

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photo:Thinkstock / Getty Images

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