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日本人の睡眠には、長年ある特徴があったことをご存知でしょうか? それは、女性よりも男性の方が、睡眠時間が長いこと

 

2014年のOECDのレポート(※1)によると、OECD加盟26カ国平均では、女性の睡眠時間は男性より9分長く、「男性の方が女性よりも長く眠る」特徴があるのは、調査対象29カ国中、日本、メキシコ、エストニア、インドの4カ国のみだそう。

 

また、1960年代から5年毎に実施されている、「NHK生活時間調査」でも、この「男性の方が女性よりも長く眠る」という日本の特徴は、継続的に確認されてきました。

 

これは、日本人女性の多くが朝早くに起きて朝食を作り、夜は夕食の片づけや翌日の準備などをして、家族が寝静まったのを確認してから眠りにつく…といった、家庭を中心とした生活を送っていたことが大きな要因だと言えそう。しかし、近年はワーク&ライフスタイルも大きく変化しており、この日本人の睡眠傾向にも大きな変化が起きているようです。

 

働きざかりの現代女性は、男性よりも眠っている!

 

帝人株式会社が2015年6~7月に「日本ノ睡眠ヲ解明スル!」プロジェクトの一環として行った調査で、この変化が顕著に表れました。


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※2015/6/8 〜 2015/7/7
15歳〜60歳以上の男女2,530名を対象にアンケート調査を実施

 

同調査で、平日に「男性の方が女性よりも長く眠る」結果となったのは、10代と60代以上のみ。働きざかりの20代〜50代では、すべて「女性の方が男性よりも長く眠る」という結果になりました。また、男女の平均睡眠時間差で最も開きがあったのは20代で、男性6時間18分に対し、女性が6時間43分と長く、25分もの差があることが明らかになりました。

 

実は、先述の「NHK生活時間調査」最新の2010年の報告書(※2)では、「男性の方が女性よりも長く眠る」という結果ながらも、若年層の間でその差が縮まってきたとの報告がありました。今回の「日本ノ睡眠ヲ解明スル!」調査では、その傾向がさらに進み、女性の平均睡眠時間が男性のそれを上回ったことを示唆するものになったようです。

 

女性の方が、睡眠への意識が高い?

 

この変化の背景として考えられるのは、やはり女性の社会進出。より責任のある仕事に従事する機会が増えたことによって、家庭での役割にも変化が表れていると考えられます。あるいは、これまで以上に長い「脳の休息」を必要とする女性が増えているの可能性も。

 

また、最近は睡眠の重要性が改めて見直されています。特に美容面に与える影響について、女性誌などで特集されることも多く、女性の「睡眠を重要視する意識」が、より高まっているのかもしれません。

 

長年の日本の睡眠傾向が逆転した、今回の調査結果。「女性の平均睡眠時間>男性の平均睡眠時間」という傾向がより顕著になっていくのかどうか、今後の日本の睡眠事情に注目したいですね。

 

性別による睡眠の違い
働く世代(20~50代)の睡眠

 

※1 Gender data portal, 2014, Time use across the world
※2 NHK放送文化研究所『日本人の生活時間・ 2010―NHK国民生活時間調査』2011/12/21

 

「日本ノ睡眠ヲ解明スル!」調査レポート
http://www.sleepstyles.jp/campaign/report/150908campaign_report.pdf

 

photo:Thinkstock / Getty Images

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