仮眠をとることで、徹夜でも集中して作業に取り組めるようになります。どうしても徹夜しなければならない時、エナジードリンクなどを飲んで眠気を覚まそうとする方が多いかもしれませんが、実は仮眠の方が効果的なのだそう。

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頑張っていてもなかなか仕事が終わらず、どうしても徹夜しなければならない…。そんな経験がある人も多いのでは? エナジードリンクなどを飲んで、無理やり頑張る、という人も中にはいると思いますが、「がむしゃらに机に向かっていても、眠さが増すだけで効率は一向に上がりません」と指摘してくれたのは、快眠セラピストの三橋美穂さん。

 

今回は三橋さんが、ちょっとした工夫で、深夜作業や徹夜でも普段と同様に力を発揮できる方法を教えてくれました。「忙しすぎて寝る間もない!」という人こそ、ぜひお試しあれ!

徹夜を覚悟したときからが勝負!

 

三橋さんによると、「明日までにどうしても終わらせなければ」と徹夜を覚悟したときの行動が、深夜のパフォーマンスが高くなるか低くなるかを分けるのだそう。

 

「不眠不休で働くほど、パフォーマンスは確実に低下します。17時間以上起きていると、作業能率は、血中アルコール濃度0.05%のときと同程度まで落ちると言われているほどです(自動車を運転していると酒気帯び運転とみなされるレベル)。夜に眠気が襲ってきたら無理にせず、少しでも睡眠時間を確保することを考えましょう。大脳の疲れを回復させることで、仕事の集中力を維持しやすくなります」

 

また、前日に徹夜が必要と分かった場合は、就寝時間を早めてしっかりと休息をとっておくと、脳への負担をグンと軽減できるとのこと。事前の心構え次第で、仕事の効率はかなり変えられそうです。
 

快適な仮眠はアウト! ほどよく不快ですっきり目覚める

 

仮眠は徹夜作業を乗り切るうえで非常に大切、と三橋さん。しかし、ただ寝ればいいというわけではなく、仮眠方法にも工夫が必要だといいます。

 

朝までガッツリ頑張る人なら、90分は仮眠したいところです。寝るタイミングは、睡魔を感じたときで構いません。快適な場所で仮眠を取ると起きられなくなってしまうので、床の上やソファに寝転がるのがおすすめです。照明はつけたままにすると、目覚めやすくなります。その際、アイマスクや布を目の上に乗せ、目に入る光の量を少なくすると、快眠度がグッと上がりますよ」

 

また、徹夜まではいかないものの、日をまたいで仕事をする、という人にもおすすめの仮眠方法があります。

 

「翌日の朝まで会社に残るほどではない、という場合は、90分も寝てしまうと帰宅後に眠れなくなってしまうので逆効果です。そんなときは15分程度のサクッと短い仮眠をおすすめします。短時間でも睡眠をとっておくと脳が休息できるので、仕事の効率が格段に上がります。寝るときは、ちょっと寝にくい程度の椅子に座った状態がベター。壁に背をつけるなど、安定した姿勢で眠ると休息しやすくなります。仮眠後は外に出て風に当たったり、背伸びをして体をほぐして眠気を飛ばしましょう。これだけの工夫で驚くほど頭が冴え、仕事が進むはずです」

「ただ目を開いているだけ」 エナジードリンクは逆効果だった!

 

徹夜のお供にエナジードリンクが欠かせないという人も多いはず。しかし、「頑張ってる感や、力がみなぎってくるという錯覚に惑わされないで」と三橋さんは注意を促します。

 

「眠気を吹き飛ばすため、コーヒーやエナジードリンクを飲むのは逆効果です。カフェインは眠気を誘発する物質の働きをブロックするだけなので、脳の疲れを癒やす効果はゼロ。ただ目が開いているだけの状態で仕事を続けても、効率は下がる一方です。さらにカフェインを過剰にとると、寝たいと思ったときに逆に眠れなくなってしまうので、仮眠を必要とする徹夜時にはおすすめしません」

 

目は冴えていても頭はさっぱり働かない、という状況に覚えがある人は要注意。カフェインに頼るだけでなく、休むところは休むメリハリのあるスタイルに変えれば、心に余裕が生まれて仕事も捗るはず。

 

できるなら徹夜は避けたいもの。しかし「どうしてもせざるを得ない」というときは、徹夜に備えた対策をしておくだけで、仕事の効率は格段にアップ! 無理して頑張るより、ふっと力を抜いて休む方が、サクサク仕事が進むはずですよ。

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監修:三橋美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
寝具や快眠アイテムの開発、睡眠関連企業のコンサルティング、ホテルや旅館の客室コーディネート、テレビや雑誌のメディア出演など多方面で活躍。著書に「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。
HP:http://sleepeace.com/

 

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photo:Thinkstock / Getty Images

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