【夢日記で思考整理】これは夢だ!と夢の中で気づく明晰夢のコツ

フミナーズをご覧のみなさん、おはようございます。俳優の伊藤裕一です。

 

作品の中で泣いたり笑ったり怒ったり。

キャラクターの感情を表現するのが僕たち俳優の仕事なのですが、舞台では感情の起伏を2時間で何度も繰り返したり、時にはそれを1日に5ステージ演じることもあったりと、極度の緊張状態やプレッシャーから悪夢を見ることに悩んでおりました。

 

そんな中、フミナーズ編集部から夢をコントロールする方法があると紹介され、先月・先々月と悪夢と向き合い、それを克服する方法を試しているところです。  

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夢日記をつけて、悪夢をハッピーエンドにしたい

さて、前回から夢日記というものをつけはじめているのですが、これがなかなか楽しい作業で、夢を見ることが楽しみになってきています。

たとえ悪夢であっても「夢日記のいいネタになる」なんて割り切って考えられるようにもなってきました。 しかし、どうせ見るならいい夢がいい。

もし、悪い夢でもそれをコントロールしてハッピーエンドにしてしまえばいい。 僕は物書きなので、その辺りのことは割と得意なんじゃないかなんて軽々しく思ってます。

 

今回はそんな「夢のコントロール」のお話。

悪夢を消し、夢をコントロールするためには、まず夢の中で「今自分は夢を見ている」と自覚する「明晰夢」状態になる必要があるとのこと。

今でもごくたまに夢の中で夢に気づくことはあるのですが、実はこの明晰夢、訓練次第で見る確率をぐっと向上できるんだそうです。

 

現実か夢か… どうやって判断するのか

書籍「幸せになる明晰夢の見方」などによると、夢を夢と自覚する明晰夢状態になるためには、「夢を見ていることを認識する自信と期待」「意思をもって眠りにつくこと」の2つが必要なんだとか。

そういわれましても、夢の中って結構リアルな視覚・感覚・聴覚があるし、現実との区別はなかなかつかないものです。  

 

僕の大好きなクリストファー・ノーラン監督が手掛けた映画「インセプション」では、人の夢に入り込むことでアイデアを盗み取る、特殊な企業スパイが登場します。

主人公のドム・コブは現実と夢とを見分けるしるし(トーテム)として、コマを回し、それが止まることなく回り続けたら「夢の中」という確認手段をとっていました。

 

かっこいい。やりたい。  

 

コマ

買っちゃった! どうも。形から入る男、伊藤裕一です。

 

ご覧ください。この【INCEPTION】の文字。

これでバリバリ、リアリティチェックしていきますよ!!  

 

さて、まずは最近見た中で印象の強かった悪夢の内容を夢日記で振り返り、「これは夢だ!」と気づくシンボルはあったのかどうか探してみましょう。  

題:フリートークへの苦手意識
  • 舞台本番中に急に袖から「延ばしてくれ」の合図
  • ワケが分からずとりあえずアドリブで数分つなぐ
  • それでもまだ「延ばせ」の指示
  • 相手役がついに諦めて、客席に暴露
     そこから役ではなくフリートークに移行
     夢と認識し、何とか芝居に戻そうとするも、相手役はそれを拒絶
  • 客席は完全にシラけている

題:フリートークへの苦手意識

8月に入り、主演舞台の本番やステージの本番、新しい作品の稽古、劇団公演の準備ととにかく仕事が集中していたせいか、見る夢のほとんどが仕事に関連した悪夢でした。

 

伊藤さん

前回の記事でも紹介しましたが、夢日記をつけていくことで今までまったく意識することのなかった、夢の【共通点】。仕事・芸能人・食べ物のうちの「仕事」が如実に現れてきました。  

 

伊藤さん

このままでは、仕事が増えれば増えるほど悪夢を見てしまう。 もともとプレッシャーを感じやすい性格というのもあるのですが、夢の中でまでプレッシャーを感じていたのでは心と身体が持たない!

 

明晰夢を見る確率を上げる、リアリティチェックの方法とタイミング

というわけで、夢日記を続けつつ、明晰夢状態になるための訓練に挑戦してみました。  

・目覚めているときも「今自分は夢を見ているのか?」と自問自答する。

→明晰夢状態になるためには、「夢かどうか自問自答する習慣」を夢に持ち込むことが大切なんだそうです。

 

また、目覚めているときの意識を強める効果もあるとのこと。  

ゆっくりと周囲の世界を観察することで、「その瞬間」により深く関わることができ、自己認識が強くなるんだそうです。

忙しさに追われて周囲が見えなくなったりしてしまうことが多いですが、少しでも落ち着く時間を作り、今その瞬間に深く関わり、自己認識を強めることは、心の余裕を取り戻すことになりそうな気がします。  

 

さて、早とちりで「インセプション」のトーテムを購入してしまった僕ですが、リアリティチェックには下記のようなちゃんとした方法があるみたいです。  

 

【身体を使ったリアリティチェックの方法】

・指を手のひらに突き通してみる

→突き通せたり、感覚がなかったりしたら夢

 

・手をじっと見て指の本数があっているか数えてみる

→多かったり少なかったりしたら夢

 

・飛び上がる

→ふわふわと降りてきたリ、浮遊できたりしたら夢

 

・鼻をつまんで呼吸してみる

→呼吸ができたり、いつもと違和感があったりすれば夢

 

・鏡の中の自分の姿を確認する

→自分の姿が正常でなければ夢

 

・同じ文を2回変わらずに読めるか

→読めなかったら夢   なるほど。

 

結構簡単なんですね。 では、リアリティチェックはどのようなタイミングで行えばいいのでしょうか?  

 

A. 一日中「夢を見ているのか?」と自分に問いかける。  

 

いやいや…。 確かにこれが明晰夢を見る確率を上げる一番の方法なんでしょうが、一日中はさすがに難しいですよね。  

 

【忙しい人のためのリアリティチェックのタイミング】

僕だって読者のみなさんだって仕事もあるし…。そんな忙しいみなさんと僕にぴったりなリアリティチェックのタイミングが書籍に書いてありました。

 

まずは以下のタイミングで3日間、毎日5~10回リアリティチェックを試すと明晰夢状態になりやすくなるそうです。  

1.リアリティチェックを1,2時間おきに行うため、アラームをセットしておく

2.リアリティチェックを行うタイミングを下記の中から1,2個選ぶ

電話に出るたび・ドアを通るたび・犬を見るたび・居場所が変わるたび・おかしなことが起こるたび・音楽を聴くたび・おいしそうな匂いがするたび・感情に訴えられる状況になるたび

3.夢のシンボルやサインを使う

夢に登場するシンボルやサインを見るたびに「これは夢なのだろうか?」とチェックする。  

最初のうちは、夢の中でリアリティチェックを行っても、なかなか現実との区別がつきにくいため、何度も繰り返すことが大切なんだそうです。  

僕は自分の夢に特に多く出てくるシンボル「仕事」「芸能人」「食べ物」と出会ったタイミングで、リアリティチェックを行うことを徹底していきたいと思います。

 

起きているときも、夢の中でも。リアリティチェックを試してみた

仕事柄、移動が多いので僕は「ドアを通るたび」にリアリティチェックを行うようにしました。 電車のドアも車のドアもあるし。これなら何回か忘れても大丈夫かな、なんて思ったり。

 

そして、マネージャーから連絡が来るたびに、「これは夢?」と問いかける習慣を作りました。

ある意味これは前からやっていたような気がします。仕事が決まったときはいつも嬉しくて「夢じゃないよね!?」と確認していたので。

 

さて、リアリティチェックを数日間続けて、見る夢の内容は変わったのでしょうか? 夢日記で振り返ってみましょう。  

題:もったいない(8/17 25:00就寝)
  • 花畑にいるのに花が臭い
  • これはきっと夢だ!と手のひらを見る
  • 何と指が4本しかない!
     →ビックリして起きちゃった!

題:もったいない

こういうところあるんですよ、僕。 すごくもったいない。でも、明晰夢状態になったところでこの状態を打開できたのでしょうか?

 

題:お先に2度目のリハーサル(8/24 26:00就寝 明晰夢!)
  • 昨日のリハーサルのおさらい的な夢
  • セリフも入っているし、頭の中が整理されていく印象
  • ふと「あれ?さっきやったな」と思い、夢だと気づく
  • リハーサルでやらなかったアドリブを入れてみる
  • めちゃくちゃウケた

題:お先に2度目のリハーサル

実際このネタは、2回目のリハーサルで披露して、ウケました。 かなり理想的な明晰夢に近づけている気がします。

 

夢の中でリハーサルのおさらいができたら、めちゃくちゃ効率的ですよね。  

夢日記とリアリティチェックのおかげで、夢を夢と認識できる機会が増えたように思えます。

 

ただ、どうしてもリアリティチェックを習慣にするまでがなかなか大変。

ついつい別のことに集中するあまり、忘れがちになってしまうことも多いので、続けていくには強い意志が必要かもしれません。

 

しかし、リアリティチェックを行うことにより、自分の感情を把握する自己認識が強くなり、冷静かつ客観的に自分自身や物事に向き合う力を向上させることができるそうです。

これは、俳優にはとても大切な力だと思うので、しっかりと続けていきたいと思います。  

 

また最近は、より自分自身の感情を知り、物事と深く関わり向き合う「マインドフルネス瞑想」というのが、アスリートやビジネスマンの間で話題なんだそうです。

自分を知る、自分と向き合うというところで夢日記と共通点があるのかもしれませんね。  

 

1度理想的な明晰夢を見られたことで、明晰夢訓練へのモチベーションが一気にあがった気がします。

引き続き、夢日記と分析を続け、悪夢をコントロールできるよう挑戦していきたいと思います。  

 

それでは、次回もお楽しみに。 おやすみなさい。  

…これ、夢じゃないよね?

…これ、夢じゃないよね?  

伊藤裕一さんのフミナー度は『55%』、いま一歩よい眠りがとれていないようです。
(忙しかったこともあり、前回よりもフミナー度が10%アップ…。)bnr_list_check

 
参考書籍:
ディラン・トゥッチロ, ジャレド・ザイゼル, トマス・パイゼル「幸せになる明晰夢の見方」(イースト・プレス社)
西多 昌規「悪夢障害」(幻冬舎新書)

伊藤 裕一

執筆

俳優・モデル・MC・作家

伊藤 裕一

主な出演作品にCM「楽天生命保険」、映画「進撃の巨人」、「シン・ゴジラ」、ドラマdtv「進撃の巨人 反撃の狼煙」、EX「Doctor-X 外科医・大門未知子」、舞台「~崩壊シリーズ~九条丸家の殺人事件」・「リメンバーミー」、2.5次元舞台「戦国BASARA~関ヶ原の戦い」等がある。 また、受賞歴に「ディズニー・テイルズ・オブ・イマジネーションコンテスト優秀賞」があり、自身が立ち上げた劇団「お座敷コブラ」の主宰・脚本・演出・出演も手掛けるなど、多才を生かし様々なジャンルで幅広く活躍中。

オリオンズベルト所属

Site: https://ameblo.jp/cyrano-de-bergerac/


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