眠っている猫と犬

【獣医師監修】人とどう違う?犬や猫の睡眠事情

我々人間にとても身近な存在である犬や猫にとって、眠ることは人間と同様にとても大切なことです。飼っている愛犬や愛猫が寝ている姿はとても可愛く、見ているだけで癒されますが、その睡眠がどういった意味を持っているのか?犬と猫、それぞれの睡眠についてご紹介します。

睡眠サイクル?猫の睡眠事情

目をつぶっている猫
出典:Xiaojiao Wang/Shutterstock.com

寝るのが仕事? と思うくらい猫はよく寝ます。猫という呼び名は、「寝子」からきているという説があるのも頷けます。

そんな猫の睡眠時間は、平均すると一日12~16時間程度。一日の1/2~2/3を寝て過ごすとはうらやましい限りですが、仔猫はもっと長く、一日に18~20時間程度眠るといわれています。10歳くらいの高齢になると、再び仔猫と同じくらいの睡眠時間になり、老猫になるにつれ、寝て過ごすことが多くなるようです。

 

ノンレム睡眠・レム睡眠を周期的に繰り返す「睡眠サイクル」

通常、猫はノンレム睡眠(脳・身体共に休んでいる状態)と、レム睡眠(身体は休んでいて、脳は覚醒している状態)を周期的に繰り返します。これを「睡眠サイクル」と呼びます。ただ、猫の睡眠はそのほとんどが「ウトウト」しているレム睡眠状態。一回の睡眠サイクルの中でも、深く眠るノンレム状態が6~7分なのに対し、レム状態は30~90分と長いのが特徴です。寝ているはずなのに音がする方に耳を傾けたり、ぱたぱたと尻尾を動かしたりするのは、レム状態である証拠といえます。熟睡している時間は、合計で3時間程度。猫も睡眠不足になるとイライラしやすくなるので、目をつむっている時は静かに寝かせてあげましょう。

本来、猫は狩りをする肉食動物です。眠りが浅いレム睡眠を繰り返すのはこの習性に関係していて、物音や異変に気づき、危険から身を守るため。また、冬場は獲物も少なくなり狩りに出かける頻度も減るため、余分なエネルギーを消費しないようなるべく動かないようにしていた名残で、冬になるとさらに睡眠時間が長くなります。

 

猫の寝相には意味があった?

お腹を見せて寝転んでいる猫
出典:Pakhnyushchy/Shutterstock.com

猫によってさまざまな寝方をしますが、その寝相に意味があることを知っていますか?

 

身体を丸める

猫が丸くなって眠る姿はよく見る光景です。これは気温が低い時に熱が逃げないようにするためと、周りを警戒している時の寝姿です。危険が迫った時、すぐ逃げられるよう、足は床面につけたまま寝ます。

横に向いて足を投げ出す

丸くなって眠る時ほどではありませんが、少しだけ警戒している時は横向きになって足を投げ出して眠ります。この体勢なら、何があっても即座に逃げられます。

仰向けでお腹を見せる

バンザイしながら仰向けになった寝姿は、カラダの熱を逃がすためであり、飼い主を信頼している証拠でもあります。無防備であればあるほど、信頼度が高いといえます。

同じ場所から移動しないで眠る

日中でも暗い場所で眠り、ほとんど移動しない時は病気の可能性があります。毛並みが逆立っている、呼吸が荒いなどの症状があれば病院に連れていきましょう。

 

寝たい時に寝る。猫ならではのフリーダムな行動ですが、じつは獲物を捕るために、こまめに寝て、体力を温存していたのですね。あり余った体力を夜中に発散しないよう、猫が起きている時はたっぷり遊んで、外で狩りをしている時と同じくらい消耗させましょう。そうすれば、夜もちゃんと寝てくれるはず!

 

年齢によって変わる?犬の睡眠事情

眠っている犬
出典:Ramillah/Shutterstock.com

猫と同様に、犬もよく眠る動物です。犬は1日のほぼ半分近くの10〜11時間くらいが平均とされています。この平均時間は、犬の体の大きさや年齢によっても少しずつ違いがあるようです。あなたの愛犬にとって、適切な睡眠時間はどのくらいなのでしょうか。年齢をはじめ、種類別の平均睡眠時間をまとめてみました。

 

幼少期(生まれてから1歳まで)

好奇心旺盛で元気な幼少期の犬は、とにかく動き回っていることが多いのでは? 迎えたばかりの可愛い仔犬はずっと一緒に遊んでいたくなりますが、運動量が多く、エネルギーをたくさん消費するため、十分な睡眠時間が必要となります。疲れを残さないためにも、1日のトータルで18~19時間ほどの長い睡眠時間を確保してあげましょう。人でも「寝る子は育つ」といいますから、可愛い仔犬にはたっぷり眠ってもらって、健やかに育ってくれることを願いましょう。

成犬期(1~7歳くらいまで)

成犬の平均睡眠時間は12~15時間ほどといわれています。成犬の中でも大型の犬は、やや睡眠時間が長めになるという声も多いようです。体力と精神の両方が充実する1歳半を過ぎた頃からが成長のピークの時期となり、仔犬や老犬よりも睡眠時間は短めになるとされています。成犬にもかかわらず、異常に睡眠時間が長い場合はストレスを感じている状態の可能性があります。ストレスを緩和するために、睡眠時間が増えているのかもしれません。怪我や病気による痛みを気にしてじっとしていることも考えられるので、そういった場合は病院に連れて行くことをおすすめします。

シニア期(8歳頃から)

シニア期に入る8歳頃からは成犬期に比べて睡眠時間が長くなり、幼少期と同じくらいの睡眠時間になります。18~19時間くらいの睡眠時間が必要とされています。必然的に体力が衰えて、以前より多くの休息をとるようになるのです。疲労回復に時間がかかるため、その分よく寝るようです。この頃から性格が落ち着きだし、穏やかに一日を過ごすようになります。ほとんどの時間を寝て過ごす、もしくはじっとしていることが多いですが、ゆっくり休めるようにそっとしておいてあげましょう。

 

犬種と睡眠時間に関わりはあるのか?

集まって寝ている犬
出典:Anna Hoychuk/Shutterstock.com

基本的に、犬種による睡眠時間の差はないと考えられています。また、小型犬に比べ、大型犬は睡眠時間が長めという声も多いようですが、個体差や飼い主の生活スタイルに依存するところが大きいでしょう。

あなたの愛犬の睡眠時間はどれくらいでしょうか? 平均の睡眠時間よりも長く、あるいは短く寝ていてもそれほど気にすることはありませんが、毎日夜中に寝ないワンちゃんはちょっと心配です。病気の可能性もあります。飼い主は愛犬がゆっくり眠れるよう、寝る環境も整えてあげてくださいね。

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<監修>
猫:ますだ動物クリニック 増田国充院長
犬:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長


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