不眠治療の病院選び・チェックしておきたい4つのポイント

こんにちは、睡眠コンサルタントの土井です。

連載の第4回目となります。私は幼い頃から、約20年もの間、不眠に悩み苦しんできました。また、病院での治療も10代の頃からはじめ、睡眠薬の服用も5年以上の経験があります

 

そんな私も紆余曲折あり、連載1回目でご紹介した通り、色んな方法を試しながら、やっと数年前に不眠を克服することができました。

これまでの連載では、病院へ行く前にして欲しい情報収集試して欲しいベッドの使い方についてお話してきました。今回はいざ病院へ行く時に注意してほしいポイントをお伝えします。

 

ポイント① ハードルが高すぎても… どの診療科を選ぶべきか?

睡眠を専門に診ている病院に限らず、睡眠の治療を行っているところはたくさんあります。私もこれまで心療内科、精神科、睡眠専門のクリニックの3つの科にお世話になりました。

 

はじめに通った病院は心療内科でした。

結果的には通ってよかったと思えたのですが、「病院に行こうかな?」と思ってから実際に行くまではかなりの期間がありました。なんとなく心療内科や精神科というと入りづらい雰囲気を感じていたのです。

 

そのハードルの高さにより不眠の治療を先延ばしにしてしまっていました

内科や外科に比べて普段行ったことがないぶん変な想像をしてしまうんですよね。実際はむしろ他の病院よりもオシャレで雰囲気がよい病院が多い印象があります。

 

ただ行ってみないとわからないという所から、やはり行きにくさを感じる方は多いようです。周りにの目が気になるということも人もいると思います。

昔の私と同じようにそういったハードルの高さが原因で不眠を放置している人も一定いるのではないでしょうか。

そんな場合はまずはかかりつけ医など行きやすいところを選ぶのもよいのではないかと思います。

 

また、人気がある病院のほうが安心できるので選びがちですが、予約が数ヶ月待ちでその間不眠を放置してしまったため悪化するという可能性もあるので注意が必要です。

 

元も子もないですが、「どの科を選ぶべきか?」状況によってかなり違ってきます。

どの科を選ぶかというのが非常に大事なように思えるのですが、実は病院選びのたくさんの要素の1つであり、他の要素も含めて総合的に選ぶとよいのではないかと思います。

 

Fumminersでも既に医師の方が書かれた記事があるようですので、そちらもご参考頂ければと思います。

<参考記事>
睡眠専門医・病院を探すときに知っておきたい3つのポイント

 

ポイント② ここ大事!治療方針が合うかどうか確かめよう

どこの科ということも気になるとは思いますが、同じ科でも病院によって不眠に対するスタンスが違ってきます。病院としての設備もそれによって変わってくるでしょう。 

病院の考える方針と自分の望む方針が合っているかどうかは非常に重要です。納得しないまま治療を続けていてもなかなか成果は出ないからです。

 

私の例でいえば、5年ほど色んな心療内科や精神科に通っていたのですが、「もっと詳しく自分の睡眠について知りたい」という思いや「特定の、ある治療をしたい」という思いがあったので、あるタイミングで睡眠専門の病院に通うことにしました。

同じ科でも不眠を得意としているところもあれば、そうでないところもあります。睡眠専門のクリニックでなくても、先生が不眠治療の経験が豊富であれば専門性の高い治療を受けることができる可能性があります。

いまはホームページで病院での治療内容や雰囲気、先生の経歴などを調べられることも多いので事前に調べてから決めるのもオススメです。

 

ポイント③ 検査だけでなく通院も視野に。通いやすいかどうか

どの科やどの病院で診察を受けるかも重要ですが、実際に通院するとなると通いやすいかどうかも大切です。

症状によって様々ですが、数週間に1回、少なくとも1ヶ月に1回は通うことになると思います。どんなにいい病院でも通えなければ意味がありません。

 

病院までのアクセスや距離などはわかりやすいですが、利用しやすいかどうかも重要です。たとえば診療時間や診察日が自分の生活に合うかどうかです。

なかには土日は完全に休みで平日しかやっていない病院もあります。お仕事をされている方であれば、平日だけだと通うのはかなり大変でしょう。

 

周りに睡眠の悩みをオープンにできているのであればまだ行きやすいですが、内緒にしているのであれば毎回理由をつけて通うのも大変です。

しかし、平日だけの診察でも遅い時間までやっているところであれば、問題なく通えるかもしれません。

そういった意味で診察時間や診察日が生活に合うかは大切になってきます。

 

また予約がとりやすいかも通いやすさのポイントです。あまりに人気で予約がとれない病院の場合は突然の用事でいけなくなった時に振替をしにくいということもあります。

振替がとれずにそのまま通うのをやめてしまうということもあるでしょう。

実際に自分が通う時に通いやすいかどうか、そこも病院を選ぶ上で大切なポイントです。

 

ポイント④ 本音をしっかり話せる? 先生との相性

「ここの病院にしよう!」と決めた場合でもいざ先生と話していくとなにか違うと感じる場合もあるでしょう。

先生との相性はとても大切です。睡眠の悩みとなるとかなりプライベートな話をすることもあります。その時に自分の本音をしっかり話せるかは重要なのです。

なぜなら先生はあなたの言葉を頼りに診療方針や具体的な治療を決めていくことも多いからです。

 

包み隠さずちゃんと話していれば対処法も違い早く治っていたのに・・・ということもあります。

また治療の中で生活指導など日々の目標を設定したり、色んなアドバイスを頂けることもあるかと思います。その時に同じ内容でも相性の合う先生の言葉は響き、実行にうつしやすいものです。

 

仕事や勉強でも同じ内容を伝えられても上司や先生によって「がんばろう!」と思うこともあれば、逆にあまりやる気がでない場合があるのと同じです。

治療は二人三脚、先生とあなたが一緒に進めていくものです。だからこそ相性がよく、自分が信頼できる相手を選ぶのが大切になってくるのです。

 

さいごに・治療は主体性を忘れないで

しばらく病院に通っているとどうしても受動的になりやすくなります。先生と患者という立場だとそうなるのも無理はありません。

しかし、治療方針は先生1人ではなくあなた自身が一緒に決めていくのです。とりあえず通っておけば先生がすべてなんとかしてくれるというわけではありません。

 

たとえば、風邪で病院に行きせっかく薬をもらったとしても、安静にせず無茶をしていては風邪もよくなりません。

それと同じように睡眠でも自分で主体的に治療にむけて行動していくことが大切です。自分自身が治療に主体的に取り組むことで解決の道もひらけてくるのではないでしょうか。

 

病院はうまく利用すればあなたの睡眠の悩みを解決するのに役立つはずです。必要以上に恐れずに、注意点を意識しながら病院を活用していきましょう

photo:Thinkstock / Getty Images

土井 貴仁

執筆

睡眠健康指導士

土井 貴仁

幼少の頃から不眠症に悩み、高校生の頃から睡眠導入剤を服用しはじめる。不眠症を患ってから2年以上たったある日、カウセリングを通じた「認知行動療法」に出会い不眠症を克服する。自らの経験を生かし、一人でも多くの人の為になりたいという想いから「一般社団法人日本睡眠教育機構」認定資格である「睡眠健康指導士」を取得。 不眠症における認知行動療法を受けることのできる医療機関の少なさ、地域格差に問題意識を持ち、Web上で認知行動療法が実践できる仕組みづくりに奮闘している。その他講演活動や執筆活動など幅広く活動中。


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