精神科・呼吸器内科・歯科・耳鼻咽喉科・神経内科・渋谷区|睡眠総合ケアクリニック代々木 井上雄一理事長

【精神科・呼吸器内科・歯科・耳鼻咽喉科・神経内科・渋谷区|睡眠総合ケアクリニック代々木】井上雄一理事長

眠りに悩む患者さんの症状をあらゆる視点から診療

症状は90種類以上におよぶという睡眠障害。その多種多様な症状を研究・分析し、日々の治療に活かしているのが睡眠総合ケアクリニック代々木です。学会での発表も精力的に行っており、睡眠障害のクリニックの草分け的存在として、全国から多くの患者さんが訪れます。また、同院は睡眠障害に大きく関わる精神科や呼吸器内科だけでなく、耳鼻咽喉科や歯科などの診療科の医師も診療に従事しているため、睡眠に関する悩みについて、複合的な診療が可能なのが特徴です。日々多くの患者さんの診療に関わる井上雄一理事長に、クリニックを開院したきっかけや日本人が抱える睡眠の課題の現状について伺いました。

睡眠研究のパイオニアに師事し、睡眠疾患の完治を目指す

インタビューに答える睡眠総合ケアクリニック代々木井上雄一理事長

 

――睡眠総合ケアクリニック代々木といえば、睡眠専門クリニックの草分け的存在として全国的にも有名ですが、そもそも井上先生ご自身が「睡眠」を専門に選んだきっかけや理由を教えてください。

1982年に医師になったのですが、1984年の終わりごろ、大学院の専攻テーマを決めるときにちょうどSAS(睡眠時無呼吸症候群)の概念が日本に入ってきました。この時期は、内科や精神科などの書籍で、SASの特集が組まれる機会が増えていたように思います。書籍を読んで、『睡眠』はこれからより深く研究されるべき分野に違いない! と感じて興味を持ち、日本における睡眠研究のパイオニアである先生が在籍する鳥取大学医学部大学院に進学することにしました。また、精神科で研究をするなかで、精神科のなかでも精神疾患に関する領域は定量評価が難しいケースが多いのですが、睡眠領域は脳波を含めた生体現象を測ることで定量評価がしやすいので、治療の方針もたてやすい。だから病気が治る可能性が高いということに気づきました。昔から“患者さんの社会復帰の手助けをしたい”という想いが強かったのも、この分野に関心を持った理由かもしれません」

 

――当時は日本で睡眠の研究が始まったばかり、という時期とのことですが、研究における苦労などはあったのでしょうか?

「当時在籍していた鳥取大学の学位論文を書くため、症例の研究対象であるSAS(睡眠時無呼吸症候群)の患者さんを探すことがとにかく大変でした。鳥取県の東の端から島根県の西の端まで、車で移動して患者さんのもとへ向かうこともありました。当時はモニターと検査機器がつながったテレメーター式のポリグラフ検査(脳波や心電図などの検査)用の機械を車に積んで、患者さんのデータをとらせてもらい、結果徹夜だった…ということもありました」

 

――当時はどんな睡眠障害の患者さんが多かったのでしょうか。

SASが多かったように思います。今となっては、症状が軽い患者さんでもちょっとした違和感を覚えて受診される方が多いですが、昔は『運動中に突然意識を失って救急車で運ばれて来た患者さんをよく診てみたらSASだった』というケースなど、重症な人が多かったように思います。当時は睡眠の専門医があまりいなかったので、鳥取県と島根県の患者さんは鳥取大学医学部附属病院がほとんど診察していましたね」

 

睡眠に関する悩みを複合的に診療

下は3歳、上は93歳と、幅広い年代の患者さんの眠りの悩みと日々向き合う井上理事長

 

――睡眠総合ケアクリニック代々木は、どのような経緯で誕生したのでしょうか。

「ここはもともと公益財団法人神経研究所から派生したクリニックです。1999年に、神経研究所の付属クリニックとして、水道橋にSASを専門とした”睡眠呼吸障害クリニック”を開院しました。同クリニック開院から4年後、当時の理事長が作ったもう一つのクリニックが、このクリニックの母体になっています」

 

―― “総合クリニック”になった経緯を教えていただけますか?

「当時の神経研究所の理事長がナルコレプシー専門だったことと、私がむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の治療薬の開発や疫学研究を行っていたことがきっかけです。先ほども少しお話しましたが、当時の理事長が作ったもう一つのクリニックが、2003年に開院した“代々木睡眠クリニック”です。その後、同クリニックの院長をしていた私が独立する形で、2011年に代々木睡眠クリニックを引き継ぎ、“睡眠総合ケアクリニック代々木”となりました。“総合”とつけたのは、むずむず脚症候群をはじめ、不眠症、過眠症といった睡眠に関する疾患全般へ診療領域を広げたためです」

 

――睡眠障害診療における総合医療のメリットを教えてください。

「ひとくちに“睡眠障害”といっても、その種類は90種類にも及ぶため、原因を特定して治療にあたるには、各科のプロと連携することが重要になってきます。そのため、当院には精神科医、呼吸器内科医、歯科医が常勤しており、SASを治療する際に用いる口腔内装置(マウスピース)を作成するための歯科治療も行える体制にしています。また、非常勤ではありますが、耳鼻咽喉科医と神経内科医、臨床心理士も在籍しています。SAS専門のクリニックは多いですが、睡眠障害全般をカバーしているクリニックは少ないと思いますね。そして、SASもあればナルコレプシーもある方、レム睡眠行動障害や、むずむず脚症候群があるというような、合併症を持っている方を治療するのにも、総合クリニックは向いていると思います」

 

――同クリニックを受診する患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

「最近の患者さんで一番若かったのは3歳。最年長は93歳の方でした。学童期前のお子さんも結構多いんですよ。子どもの場合は、おねしょ、寝ぼけなどのほか、むずむず脚症候群もいらっしゃいます」

 

治療を通して、生活習慣の改善を

他の病院では治らなかったという患者さんが、睡眠総合ケアクリニック代々木で症状が治ったときは本当にやりがいを感じます、と語る井上雄一理事長。

 

――睡眠障害の医療における課題があれば教えてください。

昔に比べると睡眠障害の認知度はかなり上がりましたが、それでも糖尿病や高血圧ほどは高くありませんSASの方でも、疾患だという自覚がなく治療を受けていない人も多いと思います。不眠症は知られてきていますが、過眠症やむずむず脚症候群はまだでしょう。睡眠に疾患があるという情報が普及していないため、『会社で居眠りばかりしているのでクビになりそう』『朝が起きられないから留年しそう』と思っていても、疾患だという自覚が持てずにいる。入学試験の最中に寝てしまったという方でも気づいていないケースがあります。まずは睡眠障害の認知度が上げることが大事だと思います

 

――井上先生が診療でやりがいを感じるのはどんな時ですか。

「当院は、さまざまな医療機関を受診したものの、原因が分からなかった、治らなかったという患者さんが多く訪れます。ナルコレプシーやむずむず脚症候群と診断されるまで、34軒の病院を回ったという方もかなりいらっしゃいます。そのため、患者さんも治療に疲れ切っていたり、原因が分からず不安を抱いていたりするケースが多いんです。ですから、患者さんの話を聞いてなんとなく「この疾患だろう」と決めつけず、できるだけ患者さんのお話にしっかり耳を傾けるようにしています。そのうえで、複合的に診断し治療をしていきます。あちこち回ったけれどなかなか治らなかったという患者さんの症状が治ったときはやはり嬉しいですね」

 

――睡眠障害には、心身のリフレッシュが良い影響を与えるケースもあると思うのですが、井上先生ご自身はどんな休日を過ごされていますか。

「スポーツではテニスをするのですが、今年の夏は暑いので、最近あまりできていないですね。あとは音楽も好きなので、ライブを見に行くことも多いです。先日もブルーノートでライブを堪能してきましたし、美術館に行くのも好きです。休日少しでもリフレッシュする時間を取ることで、身体のなかで仕事と休息のメリハリができるので、しっかり休んでしっかり働くことができますよ」

 

――睡眠障害に悩む方にアドバイスをお願いします。

「現代は、“夜更かしばかりでいつも寝不足”という、生活習慣を持つ方が多いように感じます。24時間社会のなかで国民の生活習慣が変わり、睡眠の習慣が乱れることで、睡眠障害が起きています。まずはご自身の生活習慣を見直してみましょう。同時に、環境的な要因で起こっている睡眠障害も少なくありません。当院にも交代制勤務で睡眠障害になっている方が治療に来られますが、結論としては“交代制勤務が体質に合っていない”ということも多いんです。定期的な受診をしていただくなかで自分の生活スタイルを見直す方もいらっしゃいますね。診察はまず生活習慣の乱れを整えることから始めていただいています。睡眠に少しでも悩みがある方は、受診をし、これを機に生活習慣を見直してみてほしいですね。そうすることで睡眠リズムが整って、眠りのお悩みが解決することがあるかもしれません」

 

クリニック基本情報

各診療科の医師が総合的に睡眠の悩みを治療

「睡眠総合ケアクリニック代々木」は、東京メトロ千代田線代々木公園駅、小田急線代々木八幡駅から徒歩4分。

診療内容は、睡眠障害。代々木睡眠クリニックで院長を務めていた井上雄一氏が2011年に独立し、睡眠総合ケアクリニック代々木を開院。精神科、呼吸器内科、歯科、耳鼻咽喉科、神経内科の医師らによる総合的な診療が可能なのが特徴です。外来診療、入院検査を通しての臨床研究だけではなく、睡眠学のさらなる研究や医師・科学者・研究者の育成にも力を入れています。個室病室は12床(うち2床は個室シャワーも完備)あり、一泊での検査入院を主に行っています。

クリニックの電話番号│03-6300-5401

睡眠総合ケアクリニック代々木のバナー

 

基本情報

 

診療時間

診察時間

 

クリニックの様子

クリニックの外観。山手通り沿いにあるため、代々木八幡駅のほか、各社路線バスでのアクセスも良い。
クリニックの外観。山手通り沿いにあるため、小田急線代々木八幡駅や千代田線代々木公園駅のほか、各社路線バスでのアクセスも良い。

クリニックの受付。壁面に飾られている絵画は、井上雄一理事長自らがセレクトしたもの。
クリニックの受付。壁面に飾られている絵画は、井上雄一理事長自らがセレクトしたもの。

木目調やオレンジを基調とした温かみのある診察室で、医師への相談もしやすい。
木目調やオレンジを基調とした温かみのある診察室で、医師への相談もしやすい。

睡眠ポリグラフィー検査などを実施するための入院施設
睡眠ポリグラフィー検査などを実施するための入院施設

患者さんの検査結果を確認するためのモニター室
患者さんの検査結果を確認するためのモニター室

呼吸器疾患等の異常を見つけるための胸部レントゲン検査室
呼吸器疾患等の異常を見つけるための胸部レントゲン検査室

いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療のひとつとして、マウスピースの作成なども行っているため、歯科治療設備も完備している。
いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療のひとつとして、マウスピースの作成なども行っているため、歯科治療設備も完備している。

井上雄一理事長とクリニックで働くスタッフのみなさん
井上雄一理事長とクリニックで働くスタッフのみなさん


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