睡眠・呼吸器専門外来、在宅医療|RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック 白濱龍太郎院長

【睡眠・呼吸器専門外来・横浜市|RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック】白濱龍太郎院長

睡眠障害に関わる疾病を総合的に診断・治療

RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニックは、2013年開院、睡眠に関して検査から診療まで一貫して行う専門クリニックです。東海道新幹線停車駅の新横浜から徒歩5分と首都圏のみならず全国各地からも来院しやすい環境です。同クリニックの白濱龍太郎院長は睡眠時無呼吸症候群がさまざまな病気や交通事故リスクに繋がることに着目し、啓発活動も積極的に行うドクター。今回は、日々の診療のお話から日本における睡眠障害の問題について、どのような課題を感じているのか伺いました。

睡眠障害が引き起こす、社会的な問題の解決をめざして

 

睡眠障害が引き起こす社会的な問題を解決していきたいと語る、白濱龍太郎院長

 

――白濱先生が医師を目指したきっかけを教えてください。

「父は自衛隊の医師でPKOなどの海外での災害医療に携わることが多く、一般的にイメージされるような開業医ではありませんでした。今思えばそうしたことが影響していたのかもしれませんが、中高生くらいで将来の職業を漠然と考えた時に“医療を通して世の中を変えていきたい”と思うようになりました。それが医師を目指す原動力になったと思っています」

 

――睡眠に関する専門医になろうと思ったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

「2003年の山陽新幹線オーバーラン事故をきっかけに“睡眠時無呼吸症候群(SAS)”という睡眠障害が知られるようになりましたが、事故が起きた当時は大学病院でも睡眠時無呼吸症候群を専門に研究している医師はほとんどいませんでした。『それならば、自分が』と研究に取り組み始めたのがきっかけです。大学病院等の睡眠や呼吸器専門の外来で臨床経験を重ね、千葉、静岡の国公立病院の睡眠センターの立ち上げ・運営も行なってきました」

 

――クリニックの名称を「RESM(リズム)」としたのはなぜですか。

「呼吸と睡眠の悩みを総合的に治療できる医療機関ということで『Respiratory &Sleep Medical Care』とし、この頭文字をとりました。ただ、 “リズム”と読ませるのにはもうひとつ意味があります。睡眠はヒトの身体に大きな影響を与えるので睡眠障害などで一度歯車が狂ってしまうと、身体全体のリズムが乱れて病気につながることが多いんです。それを正しいリズムに戻して、元気に毎日を過ごせるお手伝いができたらという想いも込めています。呼吸も睡眠もリズミカルに刻んでいくことが、ヒトが生きていくうえでとても大事なことなんです」

 

――睡眠は多くの病気の根底に関わっているんですね。

「ヒトにはしっかり眠れていれば、細胞レベルの小さな障害やストレスなどに対してきちんとリカバリーできる仕組みが備わっています。簡単に言うと、睡眠中にさまざまなホルモンが働いて身体のなかで起きているトラブルが修復されるんです。睡眠障害があると、前立腺ガンや乳ガンのリスクが高まるというデータもあるほど睡眠は免疫機能と深く関係しています。睡眠障害は病気にかかるリスクが上がるだけでなく、日中に眠気が起きたり集中力が落ちたりして事故や生産性の低下にもつながります

 

精度の高い検査結果をもとに、的確かつ継続的な治療を

患者さんに睡眠ポリグラフィー検査(PSG)、睡眠潜時反復検査(MSLT)を受けていただくための入院施設

 

――クリニックの強みはどのようなところにありますか。

“睡眠医療”という軸を明確にし、睡眠に関する検査から診療まで一貫して行える専門診療所である点です。睡眠障害は精神疾患に関わるものもあれば、神経内科に関わるものもあります。SASであれば、呼吸器内科にも深く関わります。当院ではそれぞれの科の専門ドクターがきちんと診断を行い、治療方針を固めます。診療にあたっているのは慶應義塾大学病院、聖路加国際病院などの第一線で活躍するドクターです。さらに必要に応じて、信頼できる関連病院と連携して包括的な治療が行える体制をとっています」

 

――たとえば、SASに関してはどのように治療が進められていくのでしょうか。

「SASは診断が重要になってくるので、クリニックに宿泊し検査を行う睡眠ポリグラフィー検査(PSG)と自宅で行うホームテストという検査を組み合わせて実施しています。検査の解析精度が大事ですから、検査結果を見比べて一致率を見て補正するなど、院内のクオリティ向上を図っています。また日本での治療の第一次選択肢はCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)ですが、この治療法はいかにきちんと継続できるかということが重要です。そのために手順を決めて、患者さんが持続的に治療を続けられる体制を整えています」

 

――SASに関連する症状や疾病についての検査も行えるのでしょうか。

「睡眠ポリグラフィー検査はもちろん、鼻腔抵抗検査や動脈硬化指数を見るCAVI(キャビィ)検査の機器、レントゲンなど一般的な検査も行うことができるので、睡眠時のトラブルに関連して起こるさまざま症状の診断に対応しているといえます。循環器専門のドクターも3名いますので、必要があればあわせて治療することが可能です」

 

――SASの怖さはどのようなところにありますか。

「大きく分けて2つあります。1つはさまざまな病気のリスクがあること、もう1つは、生活面のパフォーマンス低下や交通事故のリスクが増えることです。SASによって高血圧や心筋梗塞、脳血管障害といった血管系の病気に加え、糖尿病やうつ病のリスクも高くなることが分かっています。また交通事故に関しては、SASがあるとそのリスクは約2.5倍といわれていますが、なかには11倍という報告もありますので、非常に危険といえます。しかし基本的な治療であるCPAPによって、そのリスクはSASのない正常な方とほぼ同程度まで下がります。また、SASに関連する症状に関しても、血圧が下がったり心血管系の疾病のリスクが下がったりすることが分かっています。きちんと治療を管理すれば、SASはある程度コントロールできるんです」

 

――SASの疑いがある方はぜひ検査を受けて、治療をしてほしいですね。

「確かにそうですが、SASは非常に気づきにくい病気なんです。いびきをかいているかどうかが結構大事なんですが、自分では分からない。パートナーが気づいたりスマホのアプリを利用したりという方法もありますが、自分が眠れているかどうかは分かりにくいですよね。眠れていなかったら日中眠気が出るだろうと思いきや、SASがあっても眠気を自覚していないケースも多いんです。眠気を感じていなくても、起床時の頭痛や夜間頻尿などの症状がある方は、検査を受けていただくことをおすすめします。このように、検査を受けよう、治療をしようと思っていただくには、一般の方にもっと睡眠の大切さやSASの怖さを知ってもらい、意識を高めていくことが大事だと思っています」

 

――院内の環境については、どのような点に配慮されていますか。

「日本の病院やクリニックは、非常に堅苦しい雰囲気だと感じていたので、患者さんにリラックスして過ごしていただける環境にしたいと思いました。海外のスリープラボという睡眠検査施設の構造や雰囲気を参考に、院内のレイアウトや壁紙などは全て私が選び、こだわって造りこんできました。患者さんに少しでも快適に睡眠の検査を受けていただき、クリニックに来ることがマイナスイメージにならないようにと思っています。リラックスできる心地よい環境は院内のスタッフの気分にも影響してくると思いますね」

 

より良い睡眠を意識して、人生をもっと元気に楽しく

臨床検査技師とともに検査結果を確認する白濱龍太郎院長

 

――今クリニックで力を入れているのは、どのようなことでしょうか。

「今、日本の睡眠障害に関わる問題のなかで特に大事なのが、職業ドライバーに対する対策です。当院では通常の患者さんの診療業務とは別に、100人以上の規模の事業者から依頼を受けて、職業ドライバーの方を対象としたSASの検診を行なっています。SASが原因と思われる交通事故をきっかけに、数年前から事業団体がSASの検診に対する補助金を出しています。また、国交省もトラックやバスなどの営業車を運行している事業者には、睡眠時間に関するチェックを必須化する通達を出すなど、この問題を重要視する流れがあります。また、企業からの依頼を受けて、交通事故防止の観点から睡眠前の身体の状態などについて、大学と共同で研究するプロジェクトもいくつか動いています。全国にはSASの可能性があるにもかかわらず、それに気付かずに何の治療も受けていない方が何万人もいます。そのような方々が交通事故などを引き起こすリスクがいたるところにある状況を少しでも変えていくことが必要です。そのためには特に運輸業界を中心に、SASに対する意識を向上させていかなければならないと思っています」

 

――白濱先生は多くの講演をなさっていますが、そのなかでどのようなことを伝えていきたいと考えていらっしゃいますか。

「ヒトを車にたとえると、アクセルはあるけれど、ブレーキはないようなものだと考えてください。アクセルは交感神経を刺激することで、ブレーキは副交感神経を優位にすること。ヒトはブレーキを踏んだ状態にならないと眠れません。20〜30年前の日本の生活に比べると、現代社会は情報にあふれ、交感神経を刺激する要素がすごく増えています。これはアクセルばかりがかかっている状態で、放っておくと睡眠も不足しますし、夜も深く眠れない状態になってしまいます。ヒトはきちんと眠れていれば、心身ともに回復する生物です。でも眠るためのスイッチがあるわけではないわけではないですから、もう少しわがままにそれを取捨選択していく必要があるのではないでしょうか。自分の人生の中で何が本当に大事なのかを考えてブレーキをかけることが大切だと思います

 

――白濱先生がご自身の良い睡眠のために心がけていることを教えてください。

「休みのときは、意識的に仕事とは全く違うことを考えるようにしています。サーフィンが趣味なので、休みの時は、朝早くからサーフィンに行くことも多いです。ハードワークをしたら、それを1回リセットするくらいパワーがかかることをやらないとリセットできないと思うんです。毎日の生活のリズムを整えるだけでなく、生活にメリハリをつけることが大事だと思っています」

 

クリニック基本情報

睡眠障害に関わる疾病をトータルに診断・治療

「RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」は新横浜駅から徒歩5分にあるクリニックです。診療内容は、睡眠障害、呼吸器内科、内科、在宅医療。

院長の白濱龍太郎氏は、筑波大学卒業、東京医科歯科大学大学院統合呼吸器学修了。東京医科歯科大学附属病院、東京共済病院等での睡眠障害専門外来、呼吸器内科専門外来に加え、東京医科歯科大学睡眠制御学快眠センター等での臨床経験を生かし、千葉や静岡の国公立病院等で睡眠センターの設立、運営を行ってきました。これらの経験を生かし、睡眠、呼吸の悩みを総合的に診断・治療可能な医療機関をめざした、2013年にRESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニックを設立。また、2018年にはハーバード大学 公衆衛生大学院の客員研究員として臨床研究に取り組むなど、睡眠に関する先端の研究に取り組んでいます。

日本睡眠学会認定医、日本医師会認定医産業医、日本内科学会認定医の資格を有し、講演や著書を通じて、睡眠の重要性、睡眠時無呼吸症候群の危険性認知等の啓発活動にも取り組んでいます。

クリニックの電話番号│045-475-5155

RESM新横浜のバナー

 

基本情報

 

診療時間

診察時間

 

クリニックの様子

布団の羽毛をモチーフにした壁面が印象的なエントランス
布団の羽毛をモチーフにした壁面が印象的なエントランス。

患者さんが仕事や読書ができるカウンターを備えた待合スペース
患者さんが仕事や読書ができるカウンターを備えた待合スペース

睡眠の悩みを持つ多くの患者さんが全国から訪れる受付
睡眠の悩みを持つ多くの患者さんが全国から訪れる受付

明るい雰囲気の診察室は、患者さんの家族も一緒に検査や治療の説明を受けることができるよう、広々としている。
明るい雰囲気の診察室は、患者さんの家族も一緒に検査や治療の説明を受けることができるよう、広々としている。

検査ルームの寝具は、クリニックと同じビルにある寝具メーカー「丸八真綿」から提供を受けているもの。
検査ルームの寝具は、クリニックと同じビルにある寝具メーカー「丸八真綿」から提供を受けているもの。

宿泊施設のドアのナンバープレートは、片目のまぶたが閉じかけているという眠りに関するモチーフ。
宿泊施設のドアのナンバープレートは、片目のまぶたが閉じかけているという眠りに関するモチーフ。

白濱龍太郎院長をはじめとするドクターとクリニックスタッフ。
白濱龍太郎院長をはじめとするドクターとクリニックスタッフ。


※体験談は個人の感想であり、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。
編集部内で信頼できると判断した情報、並びに医師や専門家への取材を元に信頼性のある情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条をご確認ください)

眠りのQ&A