美肌のための正しいデイリーケア【肌タイプ診断あり】

美肌のための正しいデイリーケア【肌タイプ診断あり】

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美肌のために念入りにケアしていても効果を感じられないということはありませんか? そのケア方法、実は肌に負担をかけているだけの間違った方法かもしれません。

まず美肌とはどういった状態か知り、その上で、肌タイプをチェックして自分に合ったケアを行いましょう。今回は、ビューティサイエンティストの岡部美代治(おかべみよじ)さんにお話を伺いました。

美肌とは?

肌がきれいな女性

「美肌」とは、肌の表面・内部の機能が正常に働いている健康的な肌を指します。ここでは、具体的な美肌の条件を説明します。

「美肌」の4つの条件

「美肌」とは肌のどのような状態を指すのでしょうか。その条件を見ていきましょう。

潤いがある

肌の表面にある角層は、紫外線や汚れなど外からの刺激を受けやすく、それによって角層が乱れると、肌内部の水分が蒸発し、乾燥してかゆみなどが生じやすくなります。適切に保湿をすることによって、角層にたっぷりと水分を含んだ状態を保てていると、肌の表面がしっとりとし、潤いのある肌になります。

キメが整っている

肌の表面にある細かい溝「皮溝(ひこう)」が規則正しく並び、溝のまわりに盛り上がる「皮丘(ひきゅう)」が小さい状態を、「キメが整っている」といいます。皮溝と皮丘からなる網目模様が細かくきちんと整っていると、肌がなめらかに見えます。

透明感がある

肌の透明感を出すためには「ターンオーバー」が重要です。ターンオーバーとは、角層の奥にある基底層(きていそう)で表皮細胞が生成され、徐々に肌の表面に押し出されて角層細胞に変化し、新しい細胞が生み出される働きのことです。

ターンオーバーがきちんと行われていると、透き通った肌を通して、毛細血管から色がほのかに浮かび上がって見えます。この状態を、血色のよい透明感のある肌といいます。角層を構成する角質細胞はもともと透明ですが、ターンオーバーが正常に行われずに厚く堆積すると、肌が黒みがかって見え、透明感が失われてしまいます。

血行が悪く、各層が不透明に見えるのがくすみの原因です。

ハリと弾力がある

ハリや弾力に関わる真皮(しんぴ)は、角層、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4つの層から成る表皮の下にあります。真皮内に存在する「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」は、コラーゲンやヒアルロン酸などの潤い成分を生成します。

それによって、線維芽細胞が活発に働いていると肌がふっくらし、風船のようにピンと張った弾力のある状態になります。   上記の4つの条件を満たしていることは、身体が健康的な状態であることも意味します。

体調が悪いと血色が悪くなることから分かるように、肌の状態は健康のバロメーターといえるでしょう。

美肌を阻害する肌トラブルの種類とその要因

ニキビに悩む女性

美肌を阻害する肌トラブルにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

3つの肌トラブル

肌トラブルは、洗顔や保湿などの正しいスキンケアができていないことで生じることが多いといわれています。中でも、多くの人に起こりやすい3つの肌トラブルを解説します。

ニキビ

ニキビは、毛穴の中で皮脂が詰まり、「アクネ菌」と呼ばれる細菌が多く繁殖することによって、毛穴部分が赤く化膿して、腫れ上がる症状です。   ニキビは、ストレスや睡眠不足などにより、皮脂の量を調整するホルモンバランスが崩れたり、肌を守る免疫力が低下したりするために発症します。

思春期や、女性の場合は、ホルモンバランスが不安定になり、皮脂が過剰に分泌されやすい生理前後、あるいは生理中に発症しやすくなります。

肌の乾燥

角層で生成され、十数層に積み重なった角層細胞のすき間を埋めている物質「セラミド」は、肌の水分を蒸発から守る役割があります。加齢や間違ったスキンケアによって、セラミドの合成量が減ったり、未熟な角質細胞が増えたりすることで、肌がカサついてしまいます。

こうした乾燥状態が続くと、しだいに肌が硬くなり、ゴワゴワして肌トラブルを起こしやすくなります。

かぶれ

化粧水に含まれる成分や空気中の刺激物などによって肌が炎症を起こし、赤くなるなどの症状が現れます。かぶれやすい肌は、敏感肌と呼ばれることもあります。   かぶれは、自分の肌に合わない化粧品を使用したり、肌に強い摩擦を与えて負担をかけると発生します。

肌タイプのチェック法

肌を気にしている女性

美肌のための正しいケアを行うには、自分の肌タイプを知ることが大切です。肌タイプは大きく、「皮脂の分泌量が少ないタイプ(=ドライ肌)」と「皮脂の分泌量が多いタイプ(=オイリー肌)」そして「部分的に皮脂量が異なるタイプ(=混合肌)」に分けられます。自身の肌がどのタイプなのか、チェックリストで確認してみましょう。

なお、女性の場合は、生理中とその前後では肌の状態に差が出るため、生理中ではない1〜2週間の肌の状態を振り返りながらチェックしてみてください。

ドライ・オイリー度チェック

【ドライ度チェック】

  • 日中、肌がつっぱることがよくある
  • 口や目のまわりがカサカサしやすい
  • 肌荒れを起こしやすい
  • 化粧のりが悪く、粉っぽく仕上がる
  • 肌のキメは細かいほうだ

 

【オイリー度チェック】

  • 日中、肌のテカリが気になる
  • 脂取り紙で皮脂をたびたび取らなければならない
  • 化粧をして時間が経つと、にじんだり、消えたりしがち
  • 頰の毛穴が大きく目立つほうだ
  • 額や頰にニキビができやすい

肌タイプの判別

「ドライ・オイリー度チェック」では、それぞれ当てはまる項目がいくつありましたか? チェックした数は、下記と照らし合わせてみてください。これがあなたの肌タイプです。 ドライ・オイリー度チェック 引用元:『噂や口コミに振り回されていませんか? ムダ美容をやめればキレイになる』岡部美代治著(講談社)   自分の肌タイプがわかりましたか? 4つの肌タイプにはそれぞれ下記のような特徴があります。

ノーマル肌

水分の保持力も皮脂の分泌量もほどよく、肌トラブルが比較的少ない肌

ドライ肌

水分の保持力も皮脂の分泌量も低く、カサつきやすい肌

オイリー肌

水分の保持力があるが、皮脂の分泌が盛んで、ベタつきやすい肌

混合肌

水分の保持力と皮脂の分泌量が部分的に異なり、乾燥しやすいところと脂っぽいところを持ち合わせた肌

美肌のための正しいケア方法

油分で潤う女性

美肌を得て、維持するためには正しい洗顔と保湿を重視したスキンケアと生活習慣がポイントです。それぞれ肌タイプ別の正しいケア方法をご紹介します。

洗顔

洗顔料は、オイルやクリームなどさまざまなタイプのものがありますが、使用感の気持ちよさで選んでください。洗う際、ゴシゴシと強くこすらないことや、洗い忘れやすすぎ残しがないように気をつけましょう。

保湿

肌タイプに適した、皮脂の量の過不足を補うような化粧水や乳液を用いて、油分を補給しましょう。 油分は肌の表面を覆い、肌を乾燥から守ります。もともと皮脂が多い肌にたくさん油分を補給すると、逆にニキビなどの肌トラブルの原因にもなるので、オイリー肌の人は化粧品の選び方や使用量で補給する油分量を調整する必要があります。

肌タイプ別スキンケア方法

ノーマル肌

基礎化粧品の使用量は製品に記載されている目安と同じ程度で問題ありません。化粧水や乳液の「しっとりタイプ」、「さっぱりタイプ」は好みで使い分けましょう。

ドライ肌

基礎化粧品の使用量は製品の目安よりもたっぷりめに使用してください。タイプが何種類かある場合「しっとりタイプ」を選ぶことをおすすめします。

オイリー肌

基礎化粧品の使用量は製品の目安よりもやや少なめに使用してください。「さっぱりタイプ」のものを使用しましょう。オイリー肌の人は、油分を避けてしまう傾向がありますが、油分が不足しすぎると肌のバリア機能が低下し、かえって肌トラブルを招きやすくなるので、適量の油分の補給は必須です。

混合肌

額や鼻など脂っぽくなりやすい部分には油分が少なめの基礎化粧品を使用し、目の周りや頰など乾燥しやすい部分には油分が多めのものと、基礎化粧品を使い分けましょう。どちらか一種類だけ買うならばドライ肌用がおすすめです。使用量は油分の量や乾燥度合いによって調節してください。

美肌をつくる生活習慣

美肌を作るためには、規則正しい習慣を心がけることも欠かせません。いま一度、下記のポイントで自分の日常生活を振り返ってみましょう。

毎日3食、栄養バランスのよい食事をとる

美肌のためには、暴飲暴食を避け、好き嫌いなく、栄養バランスのとれた食事を1日3食とることが大切です。とくに、アミノ酸やビタミン類などの栄養素は美肌のために欠かせません。アミノ酸は肌を作るための原料となり、ビタミンC、A、またはEなどは肌の働きを調整する働きがあります。

不規則な生活で1日3食をきちんととれていない人は、栄養バランスの偏った食事を避け、野菜や肉などたくさんの種類の食材を食べるようにしましょう。 また、スナック菓子やスイーツなど脂肪分が多い食べ物のとりすぎは、皮脂の過剰分泌につながるため避けてください。

朝は忙しくて食事がとれないという人は、時にはサプリメントやドリンクなどで栄養素を補うのもよいでしょう。

質のよい睡眠をとる

質のよい睡眠とは、朝起床した際に、熟睡感のある気持ちのよい朝を迎えられる眠りのことを指します。美肌のためには、新しい肌細胞を生成するゴールデンタイム(22時〜2時)に眠っていることが望ましいとされていますが、無理に眠ろうとするとかえってストレスになり、肌に悪影響を与えてしまうこともあります。

十分な睡眠時間や、入眠しやすい時間帯には個人差があるので、スッキリ目覚められるかどうかを確認してみてください。

寝具は清潔に

汚れなどの外的な刺激から肌を守るためには、寝具を清潔に保つことが重要です。とくにニキビに悩んでいる人は、枕や布団に付着した「黄色ブドウ球菌」が肌に触れると悪化する恐れがあるので、枕カバーやシーツをこまめに洗濯をしてください。

美肌を守る紫外線の対処法

紫外線対策をする女性

紫外線を浴びすぎると、肌がヒリヒリと赤くなったり、一時的に肌が黒くなったりして「日焼け」を招きます。それが長年積み重なると、シミやそばかすなどのより深刻なトラブルにもつながります。

紫外線が肌に与える影響

肌は紫外線を浴びると、肌の内部を守るため、エンドセリンなどの情報伝達物質を分泌し、これが表皮の基底層にある色素細胞(メラノサイト)を刺激して、「メラニン色素」の生成を促します。

通常、メラニン色素は、ターンオーバーによって角質細胞になる過程で分解されますが、紫外線を浴び続けることでメラノサイトが過剰にメラニン色素を作り出すので肌は黒く日焼けします。強い紫外線を浴び続けたり、何らかの原因でメラニン色素の代謝ができなかったりするとしみやそばかすの原因になります。

また、紫外線が肌の奥にある真皮にまで到達し、肌のハリや弾力を守るコラーゲンを傷つけることもあります。すると、肌の表面を支える真皮のクッション機能が崩れ、シワやたるみが引き起こされることもあります。

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正しいUVケア方法

日焼けをしてしまったときは、どのように対処すれば美容トラブルを回避できるのでしょうか。

日焼けの対処法

日焼けは、“軽度なやけど”ととらえる必要があります。専用の化粧水で冷やす程度にとどめ、できるだけ触らずに自然回復を待ちましょう。水ぶくれができたときは、つぶしてしまうと外から雑菌が侵入し、炎症したり膿んだりする恐れがあるので、そのままにしておいてください。

もしくは、早めに皮膚科で適切な治療を受けるのがよいでしょう。日焼けによる炎症が治ってから、「美白化粧品」を使用しましょう。美白化粧品は、「ビタミンC誘導体」「アルブチン」「トラネキサム酸」などに代表される美白成分を含んでいます。

これらは、メラノサイトにあってメラニン色素を生成する酸化酵素「チロシナーゼ」の働きを抑え、シミやそばかすができるのを抑える働きがあります。   UVケアは、シミやそばかすを防いだり、長い時間をかけてこれらを薄くしたりするためにはとても重要です。早めに正しくケアすることを心がけてください。

<参照>

「噂や口コミに振り回されていませんか? ムダ美容をやめればキレイになる」岡部美代治著(講談社)
「素肌美人になれる 正しいスキンケア事典」岡部美代治ほか監修(高橋書店)

photo:Getty Images

 

岡部 美代治

監修

ビューティサイエンティスト

岡部 美代治


※体験談は個人の感想であり、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。
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