フケが気になったら?知っておきたい原因と対策

フケが気になったら?知っておきたい原因と対策

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フケは、頭皮の新陳代謝によって、頭皮の表面にある古い角質層がはがれ落ちたもの。生理現象のため、誰にでも起こります。とはいえ、清潔感を維持するためにも、できれば予防したいもの。そこで、フケの原因や対策をご紹介します。

フケとは何か?

フケとは何か?

「フケ」は通常、目に見えないほど小さなものです。しかし、皮脂が頭皮にたまることで角質が剥がれる量が増えてしまうと、目に見える大きさになってしまいます。

フケが発生するわけ

フケは頭皮を不衛生な状態にしておくと発生しやすいとされていますが、実は洗髪の回数不足以外にも外的刺激、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、生活環境など、日常生活におけるさまざまな出来事が原因で発生します。

フケが出たときは、刺激の少ないシャンプーで洗い、流してしまえば改善されることが多いため、深く悩む必要はありません。ただし、洗ってもすぐに大量に出るような場合は、抜け毛の前兆や皮脂の分泌異常、皮膚の炎症などが原因の可能性があります。

しっかりとシャンプーをして洗い流しているのに、フケが出てしまう」という場合は、一度、病院で診察を受けてみると安心です。

フケの種類

フケは、大きく分けて「パラパラ型」と「ベタベタ型」の2種類があり、それぞれ症状と対策が異なります。

パラパラ型のフケ

白くパラパラ落ちるタイプのフケ。シャンプーのしすぎなどによって皮脂が不足し、頭皮が乾燥してしまったことで発生することが多いとされています。

ベタベタ型のフケ

ベタベタして湿っぽく、固まりになって落ちてくるタイプのフケ。頭皮に付着している表皮ブドウ球菌やニキビ桿菌(かんきん)などの微生物が増殖すると、発生するとされています。ベタベタ型のフケは、脂漏性皮膚炎(※)の可能性も考えられます。

※脂漏性皮膚炎…炎症を起こしてかゆみをともなう皮膚疾患

フケの原因

フケの原因

フケの代表的な原因には、主に以下のものがあります。

  • フケ原因菌の増殖
  • 市販育毛剤の使用
  • 不規則な生活、睡眠不足

 

フケ原因菌がフケの原因となるワケ

フケ原因菌とは、皮脂を食べて生きるカビの一種で、誰の頭皮にも存在するもの。しかし、菌が増えすぎるとフケの原因になることがあります

フケ原因菌は、食事やストレスなど、さまざまな要因で増殖すると言われています。菌の量が増えれば、菌そのものや、菌による分解で生じた物質が刺激となり、フケ・かゆみが発生します。頭皮のフケやかゆみに悩む人の多くが、菌の減少によって症状が改善されます

市販育毛剤がフケの原因となるワケ

市販育毛剤の使用がフケの原因になるのは、育毛剤に含まれる大量のアルコールが原因です。アルコールは育毛剤の有効成分を毛母細胞(髪の毛のもとになる細胞)に届ける働きをサポートするため、育毛剤には欠かせない成分です。

しかし、育毛剤一本あたりに含まれるアルコール濃度は、50%以上であることが大半です。アルコールが頭皮や毛穴に対して与える刺激は強く、ホルモンバランスを崩したり、頭皮の善玉常在菌を殺してしまったりする場合があります。

さらに、アルコールは揮発性が高いため、蒸発しながら頭皮の油分や水分を奪ってしまうことも。すると、頭皮がカサカサになり、フケの原因やかぶれにつながってしまいます。

Point

皮脂やフケは、薄毛や脱毛の原因の一つとされています。抜け毛が気になるという人の頭皮を顕微鏡で見ると、毛穴に皮脂と湿ったタイプのフケがついていることが多いそう。これを放っておくと、皮脂を食べてフケ原因菌が増殖し、さらにフケが増加するという悪循環に陥ってしまいます。薄毛・抜け毛が気になるという人は、まずはフケ予防を兼ねた頭皮ケアに取り組んでみてください。

不規則な生活、睡眠不足がフケの要因となるワケ

私たちの身体は、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きによって正常に保たれています。

不規則な生活や睡眠不足が続くと、この自律神経のバランスが乱れ、皮脂が過剰に分泌されたり、血行が悪化したりといった悪影響が出てきます。その結果、頭皮の環境が悪くなってしまい、フケの増加につながります。

フケの解消法

フケの解消法

フケが発生する原因の一つに、生活習慣の乱れが挙げられます。生活習慣の問題はどのタイプのフケにも共通することなので、意識して改善していきましょう。

食生活を整える

朝、昼、晩の三食をしっかり食べ、栄養バランスのとれた食事をするのは、規則正しい生活を送るうえで基本中の基本です。さらに、フケの対策にはビタミンB群を多く含む食物を積極的にとるのが、効果的とされています。

<ビタミンB群を多く含む代表的な食品>

  • 豚肉
  • ほうれん草
  • 牛乳

など

ただし、カロリーオーバーになると皮脂が余分に分泌されてしまうので、注意しましょう。

特に揚げ物など、カロリーが高く脂っぽいものや、ケーキなどの甘いもののとりすぎは避けてください。とはいえ、あまり神経質になると、ストレスにつながってしまいます。昼に食べすぎたと感じた日は夕食の量を抑えるなど、1日の摂取カロリー全体で調整しましょう

また、食生活の改善を試みる際、あわせて注意したいのがお酒です。お酒は適量であれば、血行を促して身体を温める効果があり、頭皮の血行も良くなって新陳代謝がスムーズになります。

適量の目安は、翌日にのどの渇きを覚えることなく、すっきりと目覚められる量。飲み過ぎはアルコールを分解するために体内の水分が使われて脱水状態になってしまい、頭皮が乾燥しやすくなるので避けましょう。

睡眠の質を上げてストレス発散

ストレスも、フケの原因の一つです。

ストレスを解消するうえで重要なのが、毎日の睡眠。必要な睡眠時間には個人差がありますが、心身の健康のためにも、1日7時間程度の睡眠を目安に時間を確保しましょう

睡眠にはストレス耐性を高めるだけでなく、脳の疲労を取り除き、集中力やモチベーションを高めるなどのメリットがあります。睡眠の質を上げるには、ヨガやジムで身体を動かす、呼吸法を取り入れて身体の緊張をほぐす、就寝前の時間をリラックスタイムに充てるなど、さまざまな方法があります。過去にフミナーズで紹介した記事を参考に、自分に合う方法を探してみましょう。

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ストレス解消には睡眠が効果的!しっかり寝る5つのメリット

→ストレスと睡眠の深い関係をご紹介しています。

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ストレスと上手に付き合うために、睡眠を味方につける方法

→睡眠への意識を変えてストレスフリーに!

フケ予防の頭皮ケア方法

フケ予防の頭皮ケア方法

オイルパック

頭皮の状態を悪くする皮脂は、「酸化した皮脂」です。
この皮脂を落とすには、オイルパックがおすすめ。

皮脂は分泌後、48時間以上経つと徐々に酸化が始まり、「過酸化脂質」という物質に変わります。これが、汗やほこり、シャンプーやトリートメントの流し残しなどの汚れと混ざり、頭皮や毛穴周辺にこびりつきます。

こうなってしまうと、丁寧にシャンプーをしても洗い流すことが難しいため、特別なケアが必要になってしまいます。脂汚れを落とすのにおすすめなのが、脂と同じ性質のオイルを使うこと。オイルであれば脂によくなじみ、頭皮を傷つけずに汚れが落とせます。

オイルパックの方法

  • 植物性の天然成分100%のオイル(ホホバオイル、オリーブオイル、ココナッツオイルなど)を用意する(※1)
  • 脂の多い頭頂部や前頭部を中心にオイルをもみ込む
  • 蒸しタオルを頭に巻く(※2)
  • ビニールキャップをかぶり、10分ほどおく
  • ぬるま湯で流し、シャンプーで洗う

※1 食用のものではなく、アロママッサージに使われるオイルを使いましょう。 ※2 蒸しタオルは水に浸したタオルを絞り、電子レンジで温めてつくります。やけどに注意しましょう。   オイルパックは、月に2~3回を目安に行いましょう。

頭皮マッサージで血流改善

頭を洗う際に並行して行いたいのが、頭皮のマッサージです。マッサージは血行を促進し、頭皮の状態を整えるのに効果的です。

頭皮マッサージの方法

  • 左右の側頭部に指の腹をあて、小刻みに上下させながら頭頂部へと移動させる
  • 後頭部に両手の親指以外の4本の指をあて、手を左右に動かしながら頭頂部に向かって洗う
  • 同じように手を左右に動かしながら、前頭部の生え際から頭頂部に向かって洗う
  • 「百会のツボ(※1)」と「上星のツボ(※2)」を片手の中指で押す

 

※1 百会…左右の耳の穴を結んだ線と、眉間の中心から頭頂部に向けたラインが頭上で交わるところにあるツボ ※2 上星…眉間から10cm~15cmほど上(額の中央、髪の生え際から2cmほど上)にあるツボ

フケを予防するためのシャンプーの選び方と乾かし方

フケを予防するためのシャンプーの選び方と乾かし方

フケを予防するには、毎日の洗髪や頭皮のケアが大切です。

シャンプー選び

頭皮のスムーズな新陳代謝を促すためには、シャンプー選びが重要です。シャンプーには、以下の3つの種類があります。

  • 高級アルコール系…動物や植物の油脂を加工したもの
  • 石けん系…石けん素材を加工したもの
  • アミノ酸系…天然素材のアミノ酸を加工したもの

※高級アルコール…分子中の炭素原子数が多いアルコールの総称

フケの予防を考えると、シャンプーは洗浄力が優しく、刺激の少ないアミノ酸系のものを選ぶのが理想的です。天然由来のアミノ酸系界面活性剤を使用しているため、必要な皮脂を残しつつ頭皮を洗浄することができます。

※界面活性剤…水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせ、汚れを落とす働きをする物質の総称

反対に、合成界面活性剤を使用した「高級アルコール系」のシャンプーは避けてください。合成界面活性剤を含んだシャンプーは、泡立ちの良さと洗浄力の強さが特徴です。

しかし、合成界面活性剤は食器洗いの洗剤にも使われる成分で、頭皮にいる善玉常在菌や必要な皮脂を、根こそぎ洗い流してしまいます。また、頭皮には刺激が強すぎるため、フケが気になる人にはあまりおすすめできません。

頭皮ケアに適したシャンプーを見極めるには、「シャンプーが透き通っているかどうか」を目安にするとよいでしょう。透き通っているシャンプーには、天然由来のアミノ酸系界面活性剤を使用しているものが多いためです。

一方、色がついているシャンプーには、合成界面活性剤が含まれている可能性が高くなります。合成界面活性剤には油分が含まれ、その濁りをカバーするために着色されることが多いためです。

さらに、フケの種類によっても、適したシャンプーと洗い方があります。

パラパラ型のフケ

乾いたフケの場合、シャンプーの前に、オリーブオイルやホホバオイルなどを頭皮にのばしてからシャンプーをしてみてください。直接頭皮にオイルを塗ることで、頭皮の油分が残り、保湿されるため、フケを予防することができます。

ベタベタ型のフケ

ベタベタ型のフケが出る人の頭皮には、前述のように表皮ブドウ球菌やニキビ桿菌といった菌がたくさん存在しています。それらがフケの原因となってしまうので、殺菌剤が配合されたシャンプーを選び、菌の増殖を防ぐとよいでしょう。

フケを予防する洗髪方法

頭皮を清潔にし、髪を守るためには洗い方も重要です。ポイントは、髪の毛ではなく頭皮を洗う意識を持つこと。毛穴につまった汚れや脂分を落とすためにも、シャンプーは2度洗いがおすすめです。

理想的な洗髪方法

  • 頭全体をぬるま湯でしっかりすすぐ。
  • シャンプーを手に取り、泡立てる。髪の長さにもよるが、シャンプーの適量はおよそ500円玉程度の大きさが目安。
  • 泡立てたシャンプーを髪全体になじませ、頭皮の汚れや皮脂を落とすイメージで洗う。
  • 二度目の洗髪。シャンプーを1回目の半量程度(100円玉程度の大きさ)取り、泡立てて頭全体になじませる。
  • 頭皮をマッサージするように、5分程度かけてもみ洗いする。
  • シャンプーの流し残しがないように、念入りにすすぐ。
  • リンスやトリートメント剤を使う場合は頭皮に触れないよう、髪だけにつける。
  • リンスやトリートメント剤をしっかりすすぎ流す。

乾かし方

上記のように正しくシャンプーができても、髪が生乾きのまま寝てしまうのは、雑菌が繁殖する可能性が高くなるためNG。頭皮へのダメージが少ない自然乾燥がおすすめですが、就寝時に髪が乾いていない場合や乾きにくいロングヘアーの人は、ドライヤーを使って乾かしましょう。

理想的な髪の乾かし方

  • 洗髪後、タオルを髪に軽く当てるようにして水気を拭き取る。
  • ドライヤーを使用する場合は冷風にし、頭皮を乾燥させないため、上から下に向かって髪の毛だけに風が当たるように乾かしていく。

ポイントは、頭皮を乾燥させないこと。

そのため、角度を工夫してなるべく頭皮に風が当たらないようにするほか、温風ではなく冷風を使うことも効果的です。ドライヤーによっては「スカルプ用」という頭皮に優しいモードがあるので、活用しましょう。

フケは、生活習慣や毎日のシャンプーに気をつけることで、予防できるケースがほとんど。ちょっとした意識や工夫で、健やかな頭皮がキープできます。

<参照>
書籍 『世界一簡単な髪が増える方法』(アスコム)辻敦哉
『やってはいけない頭髪ケア』(青春出版社)板羽忠徳
『頭皮ストレスをなくすと髪がどんどん増えてくる』(青春出版社)徳富知厚 

持田ヘルスケア「体のカビ.jp」 頭皮のカビって? http://karadanokabi.jp/cfn/explanation.html  
正しい頭皮ケア http://karadanokabi.jp/cfn/care.html#careSubTitle01  
花王 界面活性剤とは? http://www.kao.com/jp/qa_cate/clothcleanser_04_02.html   
武田薬品工業 頭のかゆみ
http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=atamakayumi

 

photo:Getty Images

吉澤 奈穂

監修

皮膚科

吉澤 奈穂


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