身体の疲れを感じられない人が急増中!感覚を正す足指ほぐし

カラダの悩み
ストレス寝る前にやること睡眠の質

普通であれば疲れを感じてもおかしくないほど働いているのにあまり疲労を感じない。実は肩が凝っているのに、それに気づいていない…。あなたにも、心当たりはありませんか?

実はこんな人に限って「身体感覚」が鈍っている可能性があり、かなり危険な状態なんだとか…。
 
日本快眠協会代表理事の今枝昌子先生によると、「身体感覚が鈍っている状態とは、自分自身の身体の変化に気づけない危険な状態」

しかも、その感覚がいつまでも抜けないと、疲れを感じられないようになり、最悪の場合はうつ病に発展してしまうこともあるそう。そんな恐ろしい “身体の鈍り”とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

身体感覚が鈍ったままだと、いつの間にかうつに…!?

「身体感覚が鈍る大きな原因はストレスにある」と今枝先生。人はストレスを受けると、

  • 第1段階:身体の疲れ
  • 第2段階:イライラや不安感といった自律神経の乱れ
  • 第3段階:緊張やだるさ
  • 第4段階:体調不良や精神不安といった心身の深刻な変調

と4段階で症状が現れてきます。
 
「通常は初期段階として現れる疲れによって身体の変化に気づきますが、あまりに長くストレスにさらされていたり、睡眠不足などによってストレスをうまく解消できずにいたりすると、ストレスが当たり前の状態になって身体感覚が鈍っていきます。

すると、第2、第3段階での変化にも気づくことができずに第4段階に至り、その後、そのままにしておくとうつになってしまうこともあります」(今枝先生)
 
ちなみに、不規則な生活や昼夜逆転の生活を送っている人は、身体感覚が鈍る傾向が強いため、要注意とのこと。身体感覚を正常に維持するためには、睡眠をしっかりとって心身を健康な状態に保つことが大事です。

不規則な生活や昼夜逆転の生活を送っている人ほど睡眠リズムが崩れやすいので、特に注意したほうがよさそうです。
 
「近年、『ショートスリーパーになって仕事をもっと頑張りたい』という人が増えていますが、脳で感じる以上に身体は疲れています。寝つきが悪い、中途覚醒が多いというのも、身体感覚が鈍っているひとつのサイン。

気づいたら身体も心もボロボロ…なんてことにならないように、日ごろから最低限の睡眠時間は確保するように意識しましょう」(今枝先生)

寝る前にできる! 身体感覚を取り戻す快眠法

さらに、今枝先生は「睡眠の質を高めると、より効果的に身体感覚を維持できる」といいます。睡眠と身体感覚は相関関係にあり、疲れやストレスは質の良い睡眠でリカバリーされるので、自然と身体感覚も正常に働くようになるのだとか。
 
睡眠の質を高めるためには、「身体を定期的にほぐしてあげること」だと今枝先生。普段から身体をリラックスしやすくしてあげることで、睡眠時にもしっかりと緊張がとれて眠りも深まります。

また、日中にパソコンと対峙して凝り固まった脳も、自然とほぐれてリラックスできるそう。そこで、早速、今枝先生に身体感覚を取り戻すおすすめの「身体のほぐしかた」を教えていただきました。
 
●足指ほぐし
1.両手の親指と人差指を使って足の親指と人差し指をつまみ、上下左右に動かしながら両足指の間をゆっくりほぐす。全ての指で行い、足全体が温かくなるまで続ける。

2.上記を2~3分ほど続けたら、もう片方の足指を同じようにほぐす。
※気持ちよさを感じるまで数回繰り返す
 
「身体感覚が鈍っている人ほど、足裏が冷たくのっぺりとしていて、足の指同士が隙間なくピタッとくっついた状態になりやすいんです。

足指の間を広げるだけで血のめぐりが良くなって、全身が緩んでいきます。お風呂の中や寝る前のベッドの上などで、座りながらチャレンジしてみてください」(今枝先生)
 
●顔の緊張ほぐし
1.顔のパーツを中心に集めるようにして力を入れ、5秒間“変顔”をつくる
2.ふっと力を抜いて、10秒間休む
※気持ちよさを感じるまで数回繰り返す
 
「普段はなかなか意識しないかもしれませんが、顔も疲れによって凝りやすい場所です。

朝起きて家を出る時には『働くぞ』という顔に自然となっていくはずですが、家に帰ってからもそのまま緊張が続くと血行が悪くなり、イライラした顔になってしまいます。そんなときに、顔の緊張ほぐしを試してみてください。

寝る前に行うのももちろん効果的ですし、大事なプレゼンの前などに試してみると、余計な緊張がとれてリラックスできますよ」(今枝先生)
 
●肩まわりの緊張ほぐし
1.肩をすくめるようにして肩を上げる
2.ストンと力を抜く
3.こぶしを握り、腕をぐっと曲げて脇を締め、肩をすくめる
4.太ももにストンと腕を落とす
※気持ちよくなるまで数回繰り返す
 
「力を入れるときは、極端に強い力を入れなくても大丈夫です。力を入れた後はしばらくその状態を保ち、力が入っている部位に意識を集中させましょう。

次第に自分の身体のどこにどれだけの力が入っているのか、どうすればその力を抜くことができるのかがわかってくるようになり、続けるうちに身体感覚が敏感になっていくのを実感できるはずです」(今枝先生)
 
睡眠の質を高めて身体の変化に敏感な状態にしておくことで、仕事はもちろん日々の充実度はぐっと増していきます。

疲れやストレスを溜め込み、「気づいたら重大な病気になっていた…」なんてことにならないうちに、身体感覚をしっかりと維持するように心がけましょう。

photo:Thinkstock / Getty Images

今枝 昌子

監修

今枝 昌子

心療内科でのリフレクソロジストとリワーク(うつ病の方の社会復帰支援プログラム)講師の経験を活かし、215年12月から施行されるストレスチェック後の「睡眠強化プログラム」等でビジネスパーソン向けの睡眠ケアを実施。また『おねむりレクチャー養成講座』によって”眠れるカラダのつくり方伝道師”を広く育成。忙しい中で気軽にできる運動を紹介した「快眠体操DVD」も発売中。

一般社団法人日本快眠協会 代表理事


※体験談は個人の感想であり、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。
編集部内で信頼できると判断した情報、並びに医師や専門家への取材を元に信頼性のある情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条をご確認ください)

眠りのQ&A