ぽっこりお腹さんたちのお悩み相談座談会

「ぽっこりお腹」座談会|腸のプロがすぐできる解消術をレクチャー

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女性に多い“ぽっこりお腹”。話題の解消法をいろいろと試してみたものの、期待した結果にはほど遠かった…という方もいるのでは?

そこで今回は、タイプの異なる“ぽっこりお腹”に悩む女性3名が、コロンハイドロセラピー(腸内洗浄)のセラピストとして1万人以上に腸のヘルスケア指導を行ってきた齊藤早苗看護師にお悩みを相談。それぞれに合ったぽっこりお腹解消法を教えていただきます。

 

<教えてくれた人>

齊藤早苗看護師

対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・コロンハイドロセラピー」セラピスト/看護師。コロンハイドロセラピスト資格を取得(米国)し、腸活指導を行うほか、講演会やセミナーなど幅広く活動。日本心身医学会会員、早稲田大学卒。著書に『美腸やせ』(主婦と生活社)、『美女になる腸トレ』(小学館)など。コロンハイドロセラピストとして1万人以上に腸のヘルスケア指導を行ってきた。

 

<相談者>

麻衣阿さん

フリーランスのイベントプロデューサー(31歳)。ここ数年でウエストまわりが気になり始め、ぽっこりお腹でスカートのボタンが留まらないことも。意識的に野菜を食べたり、酵素ドリンクを飲んでみたりしたものの効果は得られず。

 

宗山史さん

役者、モデル(31歳)。スレンダーに見えて、お腹だけぽっこりしているのが気になっている。いろいろと解消法を試したものの、かえって肌荒れや便秘など体調を崩してしまった経験も。

 

maricoさん

エステティシャン(26歳)。20歳を過ぎたころからぽっこりお腹が気になり始める。ヨーグルトや食物繊維を多く摂ったり、週に1度はジムでジョギングをしたり積極的に解消を目指しているが、ウエストまわりの変化はあまりなし。

 

みんなの「ぽっこりお腹」の原因を先生に聞いてみた

みんなの「ぽっこりお腹」の原因を先生に聞いてみた

まずは参加者のみなさんのライフスタイルを聞きながら、齊藤先生がぽっこりお腹の原因を探っていくことに。ぽっこりお腹の原因は、じつにさまざま。食事サイクルや食事の内容、はたまた姿勢の悪さまで…いろんな原因が見つかりました!

 

「朝食抜き&夕食しっかり」は、便秘によるぽっこりお腹リスク高!

麻衣阿さん

 

 

ぽっこりお腹が気になり始めたのはここ最近ですね。普段からスカートやパンツのボタンが留まらないんです。食べるとまず胃が出て、しばらくすると下っ腹が出てきて……。

 

宗山史さん

 

 

私は以前からぷにぷにした下っ腹が気になっています。モデルで水着の仕事があったときに、「全体的に体が華奢なのに、お腹は出てるよね」なんて言われたこともありますね。

 

maricoさん

 

 

私も一番気になるのは下っ腹! 食事の前後にかかわらず、常に気になっています。

 

齊藤早苗看護師

 

 

みなさん、だいぶ悩んでますね~! ぽっこりお腹の原因には生活習慣も大きく関わっているんですが、食時や運動などの生活リズムはどうですか?

 

麻衣阿さん

 

 

仕事柄、時間が不規則なので朝食は摂らず、12食ですね。一度にたくさん食べられないので、休憩しながらズルズルと時間をかけて食事することが多いですね。30代になってからは、少し食べただけでもお腹が苦しくなることが多くて……。便秘にも悩まされていますし、お腹全体がぽっこりしているのがとても気になっています。

なるべく野菜を食べるようにしたり、酵素のサプリを飲んだりはしていますが、あまり効果は感じられないんですよね。運動は気になったときに少しストレッチをする程度です。

 

齊藤早苗看護師

 

 

夜遅くに食べて、すぐ寝てしまうこともある?

 

麻衣阿さん

 

 

よくやります。昨日も寝る前にカレーうどんを食べてすぐ寝ちゃいました。つい大好きなお肉やラクに作れる麺類に偏りがちなんですよね……。

 

齊藤早苗看護師

 

 

本来、ヒトの身体は、胃の中を空にして寝ることで、寝ている間に腸の働きが活発になり、腸の掃除ができるようになっています。ですが、食後すぐに寝てしまうと、食べたものが胃や小腸に残ってしまい、腸が働くリズムが狂ってしまうので避けたほうがよいですね。

また、便意というものは1日の最初に食べる食事の後にやってきます。昼食が1食目になると、忙しい日中に便意をもよおすことに…。でも、日中は仕事などをしているとガマンしなければいけないことも増え、結局便を出すタイミングを逃してしまうんです。

 

麻衣阿さん

 

 

まさに! いつも便意をガマンしちゃうんですよね。

 

齊藤早苗看護師

 

 

腸内の掃除機能がちゃんと働いていないために、少し食べただけで苦しくなるんですね。

 

麻衣阿さん

 

 

とっても悪循環ですね……。

 

齊藤早苗看護師

 

 

実はその悪循環から来る便秘が、麻衣阿さんのぽっこりお腹の最大の要因でしょうね。

 

「不規則な生活&炭水化物とりすぎ」は、皮下脂肪によるぽっこりお腹の原因に

宗山史さん

 

 

私も不規則な仕事なので11食になることもありますし、舞台の準備中などはまともに睡眠時間が取れないこともあります。冷え性でもあるので、便秘にもなりがちです。以前、ぽっこりお腹や便秘を気にしすぎて、アトピーがひどくなってしまって。皮膚科に行ったところ、小麦系や甘い物は食べないでくださいと言われました。もともとパンや麺類が好きな上、白いお米が苦手なのですごく困りました。

 

齊藤早苗看護師

 

 

そのときは主食はあまり食べなくなってしまった?

 

宗山史さん

 

 

雑穀米や玄米は食べていました。でも、私は玄米を食べると胃が痛くなってしまうんですよね。あとはガスが溜まりやすいことも悩みですね。一度、激しい腹痛に襲われて救急車で運ばれたことがありますが、「原因はガスです」と言われてすごく恥ずかしかった経験があります。

 

齊藤早苗看護師

 

 

白米に比べて消化されにくい玄米を食べて胃痛になったり、ガスが溜まりやすかったりするということは、もともと胃腸が弱いのね。加えて生活が不規則、パンや麺といった炭水化物が好きとなると、食べ過ぎた糖分を消費しきれず皮下脂肪となってぽっこりお腹になっている可能性が高いですね。皮下脂肪は断熱効果があるので、一旦冷えると温まりにくく、体の冷えにもつながってしまいます。

 

「姿勢の悪さ」は、腸を支える筋力低下による、下腹部のぽっこりお腹の原因に

maricoさん

 

 

私はお二人に比べると規則正しい生活をしているほうかもしれませんが、胃腸のためにヨーグルトや食物繊維をなるべく摂るようにしています。あとは「お肉はやせる」といわれているので、よく食べるようにしていますね。

 

齊藤早苗看護師

 

 

ぽっこりお腹のほかに何か気になっていることはありますか?

 

maricoさん

 

 

猫背はすごく気にしています。

 

齊藤早苗看護師

 

 

確かmaricoさんは、フェイシャルエステの仕事をされているんですよね? 仕事中は前屈みで座りっぱなし?

 

maricoさん

 

 

はい、そうです。他の人より座高が高いのも気になっていて、普段イスに座っているときも背中が丸くなりがちかも……。前職もデスクワークが多かったので、座っていることが多かったです。

 

齊藤早苗看護師

 

 

悪い姿勢で長時間座り続けていると、正しい姿勢を維持するために必要な腹圧が下がるんですね。腹圧が下がると腸を支えきれなくなって、本来あるべき位置からどんどん下がって骨盤の中にある膀胱や子宮を圧迫し続けます。結果としてぽっこりお腹はもちろん、尿漏れや頻尿まで起きやすくなることに。同時に足の付け根の鼠径(そけい)リンパ節も圧迫されるので、足のむくみにもつながってくるんですよ。

 

maricoさん

 

 

確かに、むくみやすいです! 健康のために週に1回はジムでランニングをしているんですが……。

 

齊藤早苗看護師

 

 

ランニングは間違ったフォームですると、かえって体の負担になる場合もあるんですよ。

 

maricoさん

 

 

それは知りませんでした! ただ運動すればいいという訳ではないんですね……。

 

齊藤早苗看護師

 

 

ひと口に“ぽっこりお腹”といっても、その原因はさまざまです。いろいろな要因が混在して引き起こるので、食事だけ、運動だけと一部を見直しても改善しません。バランスよくアプローチすることが大切ですね。

 

 

原因によってやり方はさまざま!タイプ別「ぽっこりお腹」の解消法

原因によってやり方はさまざま!タイプ別「ぽっこりお腹」の解消法

齊藤先生が参加者のみなさんのライフスタイルを聞いたところによると「原因は大きく分けて、便秘・溜まった皮下脂肪・姿勢の悪さに分けられそうですね」とのこと。ここでは、原因別のぽっこりお腹の解消テクニックを齊藤先生に教えていただきました!

 

便秘によるぽっこりお腹には、良質な食物繊維が多い炭水化物を

麻衣阿さん

 

 

便秘がちでぽっこりお腹の私は、どうやってこれを解決したら良いんでしょう。簡単なやつでお願いします!

 

齊藤早苗看護師

 

 

便秘によるぽっこりお腹の麻衣阿さんは、とにかく便を出すことを最優先に考えましょう。そのためには、食事のサイクルを見直して。基本的には腸が空っぽの状態で寝て、もしお仕事柄どうしても夕食が遅くなるようであれば、消化の悪いお肉や油っぽい料理は控えて、食事の量も少なめにしましょう。

 

麻衣阿さん

 

 

なるほど。でも、お腹が空いていると眠れない気がしてしまうのですが……。

 

齊藤早苗看護師

 

 

どうしてもお腹が空いたときは、替わりにスープやホットミルクを飲むといいですよ。その分、腸が一番活発に動く朝に、しっかりと便の材料になるご飯を食べてください。

最近はダイエットなどで炭水化物を抜く方が多くなっていますが、炭水化物には腸内の善玉菌のエサとなる食物繊維も含まれているので、1日の最初に食べる朝食にはぴったりです。なかでもスーパー大麦や押麦といった穀物は、白米に比べて食物繊維が質・量ともに豊富に含まれているので、便秘が気になる麻衣阿さんにおすすめです。白米に混ぜて炊くと、効率良く食物繊維を摂ることができますよ。

 

麻衣阿さん

 

 

野菜を食べることばかり気にして、野菜スティックやグリーンスムージーに目がいっていました。

 

齊藤早苗看護師

 

 

もちろん、野菜も食べることも忘れないで! 野菜も穀物も両方バランスよく食べて、腸内環境を整えていきましょう。

 

麻衣阿さん

 

 

食生活の見直しと合わせて、運動もしたほうがいいのでしょうか?

 

齊藤早苗看護師

 

 

腹筋は便を押し出す役に立つので鍛えたほうがいいです。でも、便を出すときは筋肉だけでなく、マッサージを取り入れると効果的です。トイレに座って簡単にできる方法をご紹介しますね。

  • 両足の付け根にこぶしを押しあて、前屈姿勢でぎゅっと押す。
  • 左脇腹の腸骨と肋骨の間にある腸の湾曲部分をこぶしでぐっとに押す。

どちらも便やガスが溜まるところに刺激を与えるマッサージなので、腸の働きを促す効果があります。

 

麻衣阿さん

 

 

これならすぐにできそうです!

 

皮下脂肪がたまってできたぽっこりお腹は、食事サイクルの見直しから

宗山史さん

 

 

生活は不規則だし、胃腸も弱いし、皮下脂肪がたまってできたこのぽっこりお腹どうしたら……。

 

齊藤早苗看護師

 

 

宗山さんは皮下脂肪を溜めないためにも、食生活を見直すことが重要です。特に胃腸が弱い宗山さんの場合は、時間が乱れるとすぐに腸の働きが悪くなって便秘にもなりますし、皮下脂肪も溜まります。私のような看護師も夜勤ありのシフト制ですから、決まった時間割で生活することが難しいのですが、食事の時間さえ一定にできれば元気でいられるんですね。つまりは胃腸のリズムを崩さないこと。

 

宗山史さん

 

 

でも、仕事の関係上、それがなかなか難しいんですよね……。

 

齊藤早苗看護師

 

 

もちろんいつも100点を目指すのは難しいので、せめてお休みの日だけでも意識することが大切ですよ。あとは切り替えですね。心と体は一体なので、「こんな生活をしていると体に悪い」と思っていると、本当に体にも影響しますから。「忙しい今は仕方がない、休みの日に復活しよう!」くらいの気持ちでいましょう。

 

宗山史さん

 

 

それなら前向きな気持ちで胃腸のリズムを見直せそうですね。胃腸の弱い私は、何を食べるのがいいんでしょう?

 

齊藤早苗看護師

 

 

白米が苦手ということなので、炭水化物から得られる食物繊維を逃さないためにも、スーパー大麦など糖質控えめの穀物をスープに入れて食べてみるといいでしょう。スーパー大麦に含まれる水溶性の食物繊維は、ゆっくりと栄養を吸収するため、血糖値の上昇がゆるやかで、脂肪もつきにくいのでおすすめですね。

 

宗山史さん

 

 

よかった! それなら私の胃腸にもやさしそうです。

 

齊藤早苗看護師

 

 

ほかにも皮下脂肪を増やさない方法としては、食べる順番も大事です。野菜から食べて、次にスープ、肉や魚などのタンパク質、ご飯の順番が基本です。ご飯が苦手ならタコライスのようにおかずを混ぜて食べても急な血糖値の上昇は防げますよ。

 

姿勢が悪くてぽっこりお腹の人は、姿勢をリセットする時間を作ろう

maricoさん

 

 

姿勢を良くしたくても、仕事柄どうしても背中を丸めた姿勢が多くなってしまう私には、どんな改善方法があるのでしょうか?

 

齊藤早苗看護師

 

 

maricoさんは猫背を直して姿勢を正し、内臓をあるべき位置に戻してあげることが一番です。仕事中の姿勢を改善できればベストなのですが、難しければ昼休みには少し離れたお店に飲み物を買いに行くだけでも違います。

 

maricoさん

 

 

なるべく歩いたほうがいいんですか?

 

齊藤早苗看護師

 

 

そうです。内臓を座り姿勢から一度開放してあげることが大切です。もしくは仕事が終わった後でリセットする習慣づけをするのもいいですね。ただ、猫背の方は、「姿勢を正しく」と言われても大胸筋が縮んでいることが多いので、思うように胸が開かないことがあります。まずは大胸筋の付け根である両肩の下と、胸の間を軽くさするようにほぐしてあげましょう。

 

maricoさん

 

 

ほかにも効果的なトレーニング方法はありますか?

 

齊藤早苗看護師

 

 

うつ伏せに寝て足を肩幅に広げ、3分ほど腰をゆらゆらさせる方法がおすすめです。うつ伏せになることでお腹が面で床に押し付けられて、硬くなったお腹へのマッサージになりますし、腹圧の調整にもつながります。硬くなった腰回りの筋肉もほぐれますよ。寝る前にベッドの上でやっても大丈夫です。

 

maricoさん

 

 

今夜からやってみます! ほかにも仕事の合間にできるトレーニングはありますか?

 

齊藤早苗看護師

 

 

凝り固まった体をリセットしながら、内臓を支える骨盤底筋も同時に鍛えることができるトレーニングです。

  • 骨盤を立ててイスに座り、肛門と膣を締める。
  • 息を吐きながらお腹を凹ませて、上半身を右にねじり、息を吸いながら元に戻す。これを左右各3回行う。

椅子に座ったままできるトレーニングにチャレンジしている参加者のみなさん

 

また、お尻も凝りやすい猫背で座りっぱなしの方は、イスに座ったまま行うお尻をほぐすトレーニングもやってみてください。

  • 片足の足首をもう片方のひざに乗せ、腰を伸ばしたまま上体を前に倒す。
  • そのまま呼吸したら元の姿勢に戻る。

これはリンパや血液の流れも良くなるので、むくみや冷え性が気になる方もぜひやってみてください。

 

maricoさん

 

 

これは気持ちいいですね。下半身もスッキリした気がします!

 

齊藤早苗看護師

 

 

皆さんお仕事もあるので、毎日実行するのは難しいかもしれませんが、まずはお休みの日だけでも行ってみてください。スモールステップで続けていくことがぽっこりお腹解消のカギです。

 

【セルフチェック】あなたの「ぽっこりお腹」タイプは?

「ぽっこりお腹」には、さまざまな原因が絡み合っていますが、今回参加してくださった3名のように、大きく3つのタイプに分けることができます。A~Cの項目をチェックして、あなたがどのタイプに当てはまるか探ってみましょう。自分のタイプが分かったら、齊藤先生が教えてくれた解消法をぜひ試してみてくださいね。

<チェック>

【A】

  • 朝食は抜くことが多い
  • 野菜や海草類はあまり食べない
  • ダイエット中で食事の量を減らしている
  • 明らかに運動不足である
  • ゆっくりトイレに行く時間がない

【B】

  • 早食いするほうだと思う
  • 夜更かしをするほうが多い
  • 肌荒れ、ニキビ、おできができやすく、治りも遅い
  • 甘い物やスナック菓子をよく食べる
  • 夜遅くに食事をすることが多い

【C】

  • 横から見ると腰が反っている
  • 猫背と言われたことがある
  • 肩こりや腰痛がある
  • 夕方になると足がむくむ
  • 下っ腹が出ている

<タイプ>

Aの項目が多かった人
→便秘由来のぽっこりお腹の可能性

Bの項目が多かった人
→皮下脂肪由来のぽっこりお腹の可能性

Cの項目が多かった人
→姿勢由来のぽっこりお腹の可能性大

 

 


※体験談は個人の感想であり、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。
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