下着を脱ぐ女性

ノーパン睡眠をすると痩せやすくなる?ノーパンで寝るメリット

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下着を着けずに寝る「ノーパン睡眠」をすると、リラックスできるだけではなく、血行促進やむくみ対策になり、痩せやすい状態になるのだそう。

今回は、上級睡眠改善インストラクターの安達直美さんに、ノーパン睡眠のメリットやポイントについて伺いました。

ノーパン睡眠のメリット

ノーパンで眠る女性

ノーパン睡眠はリラックスできるだけでなく、むくみ対策や睡眠の質の改善などメリットもたくさんあるそうです。ここでは、具体的なメリットを解説していきます。

締め付けフリーによるメリット

安達さんによると、「睡眠中は、身体や脳だけではなく内臓も休んでおり、起きているあいだよりも臓器の働きが低下している、いわば”エコモード”」なのだそう。

血行を妨げるようなことは、臓器の働きを悪化させてしまうことにつながるため、睡眠中は身体を締め付けないようにすることが大切です。朝起きたとき、腰にショーツのゴムのあとが残っている人は、「締め付けすぎ」の状態

「ノーパン睡眠」なら、下着のゴムなどによる締め付けから開放された「締め付けフリー」の状態をつくることができます。以下に、「締め付けフリー」による身体へのメリットをまとめました。

血行を妨げない

下着を脱いで締め付けから解放されると、妨げられていた下半身のへの血流やリンパの流れもスムーズになります。

すると、締め付けられているときに比べて内臓の働きが活発になったり、血液やリンパの流れを正常に戻したりする効果が期待できるのだそう

「内臓の働きがよくなると、腸のぜん動運動も活発になって便秘解消などの効果が期待できます。ノーパン睡眠を始めてから長年の便秘が解消されて、短期間で2kg痩せたという人もいるんですよ」(安達さん)

むくみ対策

締め付けから解放されると、血行だけではなく、リンパの流れもよくなります。

リンパとは、身体の中の不要な水分や老廃物を回収して排出するための組織のことで、流れがよくなると、むくみが解消されやすくなります

リンパは、血管と同じように全身に張り巡らされていますが、血管よりも皮膚の表面に近い所を流れています。そのため、締め付けの影響を受けやすいんです」(安達さん)

睡眠の質が上がる

「身体が締め付けられている状態だと、無意識のうちに身体の動きを制限してしまうので、寝返りの回数が減ったり、うまく寝返りができなくなったりします。

締め付けフリーの状態になると、そうした身体の制限から解放され、寝返りを打ちやすくなり、睡眠の質が上がりやすくなるのです

寝返りを打って体勢を変えることで、身体に熱がこもった熱を放出したり、一箇所に体重がかかって血流を妨げるのを防いだりできます。

また、レム睡眠からノンレム睡眠に変わるとき、またその逆のときに寝返りを打つという説もあるため、スムーズに寝返りが打てるようになれば、本来あるべき睡眠のリズムが保たれやすくなるのではないでしょうか」(安達さん)

  また、きちんと睡眠をとって快眠することは、ダイエットにも有効だといいます。

近年の研究で、睡眠時間が5時間以下になると、食欲を増進させるホルモンである「グレリン」が分泌され、同時に食欲を抑制する「レプチン」というホルモンが減少することが報告されているそう。

  「眠らない時間が長いということは、生き物にとっては緊急事態ですから、身体が少しでもエネルギーを作ろうとして、食欲が増進されるという現象が起こります。

ちなみに、『食べたくなっても我慢すればいいんでしょ?』というのは無駄! グレリンが増えてレプチンが減ると、何も食べなくても身体に脂肪がついてしまうんですよ」(安達さん)

ノーパン睡眠のデメリット

寝具をメンテナンスする女性

身体には”いいことずくめ”のノーパン睡眠ですが、メンテナンスの面でデメリットがあります。ここでは、ノーパン睡眠をすると起こりうるデメリットを説明します。

パジャマや寝具が汚れる

ノーパンで眠るということは、肌に直接パジャマや寝具が触れ、汚れやすいということ。

パジャマやシーツを清潔に保つために、こまめに洗う必要があります。面倒臭がりの人は、ノーパンではなく、締め付けの少ない睡眠用の下着や、ふんどしタイプの下着などを着用するとよいかもしれません。

「女性は、生理のときなど、ノーパンで眠るのが難しいことがあるかと思います。

そんなときは、ショーツタイプの生理用ナプキンがおすすめです。ズレにくいようにきつめのゴムが入っている場合は、腰回りのゴムに切れ目を入れて着用してみてください。血行を妨げずに、安心して眠れますよ」(安達さん)

ノーパン睡眠のポイント

ランプのついた寝室

ノーパン睡眠を実践する際のポイントは、布団の温度と寝具の選び方の2つです。ここでは、ノーパンの睡眠をより効果的に実践するコツをまとめました。

布団の中の温度は32度を目安に

布団の中の温度を32度前後に保ちましょう。肌表面よりも少し温かいくらいの温度を目安にしてみてください。すると、ノーパンでも寒さを感じることなく、快適に眠れるそうです。

「布団の中は、できるだけ温かく、ずっとポカポカしている方がよいと思ってしまいがちですが、一晩中ポカポカで過ごしてしまうと快眠から遠のいてしまうんです。

『温かかった』という記憶があるということは、ぐっすり眠れていないということ。

寝具の冷たさや手足の冷えが気になる場合は、布団に入る前にぬるめの湯たんぽや電気毛布などで温めておいて、布団に入ったら自分の体温だけを頼りにして保温しましょう

一晩中温めっぱなしにしてしまうと、汗をかいて、逆に身体が冷えてしまうので注意してください(安達さん)

パジャマ・寝具は肌触りを重視

ショーツをはかない分、パジャマや寝具は「肌触りを重視したものを選ぶ」のもノーパン睡眠を快適に過ごす方法のひとつです。

「パジャマや寝具は柔らかく、肌触りのよいものがベストです。触り心地がよいと思えるものに触れていると、副交感神経が優位に働いて、心身がリラックスしやすくなります。

おすすめは、静電気が起こりにくい天然繊維のもの。吸水性・通気性・保温性が高いものならなおよいでしょう。

シルク性のものも悪くありませんが、肌が乾燥していると繊維にひっかかってしまい、その都度不快感を覚えてしまうこともあるので、シルク100%のものよりは、混紡のものの方がよいでしょう。

やわらかいガーゼ素材や、ワッフル織りの生地なら、肌触りがよく、肌にひっかかることもありませんよ」(安達さん)  

簡単にできて、メリットがある「ノーパン睡眠」。気になっていた方は一度試してみてもよいかもしれません。

photo:Getty Images

安達 直美

監修

睡眠改善シニアインストラクター・睡眠健康推進員

安達 直美

国内大手航空会社において国際線客室乗務員として勤務後、寝装品メーカーの研究所で主任研究員として睡眠に関わる研究に従事。睡眠文化戦略コーディネーターを経て、現在職に至る。リラクセーションおよび眠りに関する商品開発およびマーケティングなどに携わる。

株式会社 エス アンド エー アソシエーツ 取締役 常務執行役員 COO


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