【熱帯夜対策】寝具から涼しくして身体を冷やしすぎないコツ

今年も暑くて寝苦しい熱帯夜がやってきました。すでに、我慢できずエアコンをガンガンつけて眠っている人もいるのでは?

熱帯夜にエアコンを使用する人は76%!

身体に良くないとは理解しつつも、暑さには勝てず結局エアコン頼みになってしまいがちな人も多いはず。

では、そもそもエアコンを使用しながら寝ている人はどれくらいいるのでしょうか?

平成26年11月に東京都が行った『都民生活に関する世論調査』によると、熱帯夜の過ごし方として「空調を使用する」が76.1%という結果に。

一方で、「空調を使わずに、窓を開け外気を入れる」22.3%、「空調に頼らず、できるだけ薄着で過ごす」12.0%、「空調ではなく、冷却グッズを利用する」10.6%と、多くの人がエアコンのみに頼り切っているようです。

しかし、「熱帯夜の救世主はエアコンだけじゃありません」と快眠セラピストの三橋美穂さんは言います。

え!? エアコン以外に熱帯夜を乗り切る方法があるの!?早速、上手に夏の夜をのりきる方法を教えてもらいました。

夏は掛け布団より敷きパッドにこだわるべし!

三橋さんによると、快眠のコツは寝室環境を整えること

そのためにベッドルームの寝室環境と人と寝具の間にできる空間の温度・湿度(寝床内気候)を見直すことが重要とのこと。

「寝室環境として、夏の夜に快適と感じられる温度は26〜29度の間。この温度帯にするためにエアコンを上手に活用しましょう。

就寝の1時間前に25度くらいの低めに設定して、寝るときに26〜29度に温度を上げると、快適な温度ですぐに寝ることができます。

暑いからといって低い温度設定のまま寝るのは厳禁。

睡眠中は代謝が低下して自然と体温が下がるため、室内温度が低すぎると体温調節がスムーズにいかず快適に寝られなくなってしまいます」

寝床内気候に関しては敷きパッドがポイントになるそう。

湿度は50〜60%が理想です。湿度の調節は難しそうに思えますが、適切な敷きパッドを選ぶだけで快適な基準を維持することができるんです。

敷きパッドの素材は蒸れやすいポリエステルよりも、通気性の高い麻やイグサ、竹などがおすすめ。

また、起きた後に寝具を乾燥機にかける、扇風機などを使ってマットの湿気を飛ばすなど、寝具はなるべく乾燥させた状態を保つようにしましょう。

寝心地が良くなるだけでなく、寝具自体の寿命も大幅に延びますよ」

冷却ジェルは逆効果? 抱き枕で手軽に涼しさゲット

夏のお助けアイテムとして近年注目を集めているのが冷却ジェルマット。

この夏、購入を検討している人も多いのではないでしょうか? しかし三橋さんによると、実は快適に使いこなすのが難しいアイテムなのだとか。

「冷却ジェルマットは気温によってすぐに温かくなってしまうため、部屋の温度を低く保っておかないと冷たく感じられません。

そのため、冷房との併用が必須

なおかつ冷たすぎたり温かすぎたりとマット自体の温度調節が難しく、ちょうど良い使い心地を見極めるのには時間がかかってしまうんです」

ではもっと手軽に涼しさを感じられる寝具はないのでしょうか?

「それなら抱き枕がおすすめです。枕を抱き込むことで、脇や膝の裏、背中などの蒸れやすい部分に空間が生まれて涼しくなります。

体圧を分散できるので、身体の疲れが取れやすくなるというメリットもあります。

大きさは100cm以上の長めで、腕が回せるくらいの幅が最適です。

枕の太さにボリュームがありすぎると、足を回したときに骨盤が開いて苦しくなってしまうので、選ぶときには必ずチェックしましょう」

また、「身体を冷やしすぎないように注意することも大事」と三橋さん。

「夏場、足がつった痛みで目が覚めたという覚えはありませんか? それは【水分不足】+【ふくらはぎの冷え】で起こりやすいと言われています。

夏場はショート丈のパンツで寝ている人も多いと思いますが、むしろ足まわりは冷やさないようにするのがベター。

レッグウォーマーや長ズボンを使うことをおすすめします。

脇や背中といった蒸れやすい場所は冷やし、冷やしすぎてはいけない足やふくらはぎはしっかりカバーする。

それだけで、夏の睡眠はグッと快適なものになりますよ」夏の快眠を得る方法は、エアコンを強めに設定するだけではなかったよう。

いくら涼しくしても眠れない……と悩んでいる人は、いま一度寝室環境や寝具を見直して、寝る前のちょっとした準備を心がけてみては?

熱帯夜のイライラする寝苦しさから一気に解放されるかもしれませんよ。

写真:Thinkstock / Getty Images

三橋 美穂

監修

快眠セラピスト・睡眠環境プランナー

三橋 美穂

寝具や快眠アイテムの開発、睡眠関連企業のコンサルティング、ホテルや旅館の客室コーディネート、テレビや雑誌のメディア出演など多方面で活躍。著書に「驚くほど眠りの質がよくなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。

有限会社Sleepeace 代表


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