どこでも眠るタフさ。フォトグラファー・ヨシダナギのアフリカ旅行術

どこでも眠る!ヨシダ流・アフリカ旅行のコツ

どこでも眠る!ヨシダ流・アフリカ旅行のコツ
アフリカ人の心をがっちり掴み続けるヨシダさん。場数の多さからいっても、もはや“アフリカマスター”といっても過言ではなさそう。
 
そこで、アフリカ旅行を快適にするポイントを伺ってみました。まず、どんな場所で寝ることになるかわからない旅の中で、快眠のために工夫していることはあるのでしょうか?
 
「潔癖症というほどではないのですが、他人が使った枕で寝るのが嫌なので、必ずお気に入りのバスタオルを持っていきますね。これを枕代わりにすればどこでも眠れるし、肌寒い時にはブランケット代わりにもできます。それに、いつも使っているものの匂いがすると、とても落ち着くんです」
 
確かに、初めての旅先でも使い慣れているものがあれば、安心感が違うかもしれません。
 
「それから、アフリカではホテルにシャワーがないこともあるのですが、水がない環境であれば自分のミネラルウォーターを使ってでも、足だけは必ず清めてから眠っていました。すぐ砂や泥だらけになってしまうからというのもあるのですが、なんとなくそうしないと眠れなくて…」
 
なるほど、自分なりの入眠儀式があると、寝付きやすくなりそうですね。
プライベートでは1ヵ月、仕事では1〜2週間の滞在が多いそうですが、どんなときも荷物は45リットルのスーツケースとカメラバッグ。滞在先がどこでも、それは変わらないのだそう。
 
「荷物の半分は洋服で、他は普段使っている化粧品一式とシャンプーなどですね。洋服は、普段着ているものをそのまま持っていきます。旅行用に荷物にならないカジュアルな服を持っていくということはありません。ネイルもバッチリ決めていきます」
 
旅行中でもヨシダさんがおしゃれに気を抜かないのには、理由があります。それはあるガイドから、「アフリカではおしゃれにしていたほうが得だ」と教えてもらったからなのだとか。
 
「アフリカの人たちはすごくおしゃれに敏感。なので、おしゃれにしていると彼らに一目置かれるんですよ。服やネイルに反応してくれて、それをきっかけに仲良くなれたりもするんです」
 

どこでも眠る!ヨシダ流・アフリカ旅行のコツ

メイクはバッチリでも、日焼け止め対策はまったくしない」というヨシダさん。そこには、アフリカならではの理由がありました。
 
「実は、彼らは私たちのする日焼け対策をあまり良く思っていないんです。自分たちのような黒い肌になるのが嫌なのか、と感じるからです。私は彼らの肌をカッコいいと思っているし、彼らへのリスペクトを表現したいので、どんなに日焼けして皮がむけたとしても、日焼け止めは彼らの前では絶対に塗りません」
 
アフリカの人々との交流の中で、彼らの肌の色に関する考え方を聞いてきたヨシダさん。
「黒い肌はカッコいい」と思っていましたが、肌の色による差別や文化の違いが存在することを知り、考えさせられることがあったそう。
 
アフリカの人たちの思いに触れ、本心に寄り添うことができるヨシダさんだからこそ、旅先で出会った人々に愛されるのかもしれませんね。
 
そして、必ずスーツケースに入れているのが、スポーツドリンクの粉末。食中毒やマラリアなどで体力が落ちてしまったとき、スポーツドリンクを飲むと回復が早いのだとか。衛生状態が日本とは異なるので、こうした備えをしておくことも大切ですね。ヨシダさんは、必ず15袋ほど持っていくようにしているといいます。
 
ちなみに、初めてのアフリカ旅行はどこがよいのでしょうか?
 
「エチオピアがおすすめです。アフリカには珍しく、謙虚で遠慮をする文化。日本人と似ているんです。それに、最近成田からの直行便ができて、16時間で到着できる、意外と近い国なんですよ」
 

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ヨシダナギさん

インタビュー

ヨシダナギさん

1986年生まれ、フォトグラファー。独学で写真を学び、2009年より単身アフリカへ。アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影する。TVや雑誌などメディアに多数出演するほか、2017年には日経ビジネス誌「次代を創る100人」に選出。近著は、写真集『SURI COLLECTION』(いろは出版)、『ヨシダ、裸でアフリカをゆく』(扶桑社)。


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