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【椎名誠さんが告白】35年間、不眠症。“いいかげん”が、唯一無二の対策

2014年11月に上梓した『ぼくは眠れない』(新潮社)の中で、「35年間、不眠症。」という、ショッキングな告白をして世間を驚愕させた椎名誠さん。不眠症というと、さまざまなことに悪影響をもたらす印象がありますが、椎名さんはご存知のとおり、仕事に、趣味に、非常に精力的な活動をされています。その姿は、不眠に悩む人たちに大きな勇気と希望を与えたはず。そんな椎名さんに、ご自身の経験を通して、ネガティブにならずに“不眠症と折り合いをつけながら付き合っていくためのコツ”をうかがいました。

『ぼくは眠れない』を書いてわかったことは、“確たる不眠対策はない”ということ

『ぼくは眠れない』を刊行後、各方面から思った以上に大きな反響があった、という椎名さん。

 

「この本は、優秀な編集者の企画から生まれた作品なのですが、あまりの反響の大きさに、日本に本当に不眠時代が到来しているのだと、あらためて確認できました。ぼくの周囲の人たちは、腹が立つほど快眠なので(笑)、そこからの反響は薄かったけど、読者からは『椎名さんが不眠だとは知らなかった』とか『本を読んで、気持ちが楽になった』といった感想も多かった。

一番多かったのは、作中で紹介した“地中海の塩”について教えてほしいという問い合わせだったけど(笑)。本の帯にある、『35年間、不眠症。』というコピーもスゴいですよね。このコピーには、ぼくも驚きましたよ。気の毒なヤツがいるなって(笑)」。

 

原稿執筆にあたり、サラリーマン向けの不眠特集や、学者が書いた専門書を何冊も読み漁る過程で“新たな発見”があったそうです。

 

「まず不眠を扱う著作は、どれも書き手が医師であったり、学者であったりするため内容が難しく、それらを読むと、ますます眠れなくなってしまうということがわかりました(笑)。彼らは不眠症ではないので、不眠症の本当の苦しみがわかっていない、優しさが足りないと感じましたね。

また、世間の方々が不眠症を克服するために、いろんなことを試しているんだということもわかりました。不眠には段階があるし、種類が多岐にわたり解明されていないところが多く、自分がどこにいるんだ、という指標を知るものもない。さらに個人差、個人の意思の差と環境の差もあるので、その解決策も多岐に渡る。この現代病は広く働いている人たちに広がり、浸透しつつあるんだけど、妥協する決定的な方法がないので、厄介なんですよね」。

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椎名誠さん

インタビュー

椎名誠さん

1944年東京都生まれ。作家、エッセイスト。『さらば国分寺書店のオババ』で作家デビューし、その後、SF作品、紀行エッセイ、自伝的小説などを中心に多数の著作を発表。執筆活動以外では、映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞を受賞している。4月21日に『孫物語』(新潮社)が発売予定。


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