【36時間連続更新25本目】日雇いバイトで熱中症になってぶっ倒れそうになった話

そーーだ!「暑い暑い暑い!」「熱中症ヤバい!」みたいな事をみんながTwitterで言ってるの見て思い出した!

僕、熱中症でぶっ倒れそうになったことあるわ!

そう、あれば僕がまだ大学生だった時の話である。
「大学生」ということはつまり「貧乏」とイコールな存在でもあって、
当時パチンコで負けたり賭け麻雀で負けたりして史上最強に貧乏だった僕は、
いわゆる「日雇いバイト」というのに遂に手を出してしまったのである。

「日雇いバイト」は明らかに割が合わなくて、
「8時間で日給8000円!」みたいな事を書いているのだけど、実際にはそこから往復の交通費がかかったり、
待機時間の時給は発生しなかったりで実質的な時給はグッと減るからである。
キツい仕事も多かった。

とはいえ、貧乏街道を驀進しており、友達からの借金返済を迫られていた僕は、
切羽詰まってグッド〇ィルみたいな所に登録するはめになるのである。
そうして、そこで「これならやれそうだな」という作業を探す。

ちなみに、日雇いの仕事を探すにあたっては「引っ越し」の案件だけは極力避けたほうが良い。
真夏は特に。
力仕事で死ぬほどハードだし、だいたい引っ越す時ってエアコンから何からもう全部外してたりするので、
真夏の酷暑の中を冷房無しに動きまくる必要が出てくるからだ。
だからこの、「引っ越し作業」だけは何がなんでも避けたい。

そんな風に「引っ越し」の案件を避けながら仕事を探していると、
「事務所内軽作業」という案件に出くわした。
事務所の中なら当然エアコンくらいはついてるだろうし、
軽作業なら引越しみたいにゴリゴリの力仕事っていうことも無さそう。

「これや!これやで!」

そんな気持ちで「じゃあ、とりあえずコレにしとこか」と思い、申し込みを済ませていざ当日。

「作業開始は9時から。8時から移動するので7時には指定の場所で待機していてください」

という摩訶不思議なメールが来る。7時から9時までの時間は当たり前のように無給である。なにそれ
仕方なく早めに到着して、「着きましたー」みたいな連絡を入れるとそのまま8時までその場で待機。
暑い。その指定の場所、まで交通費を浮かせるために自転車で来たので余計に暑い。
なんだこれ。これならもっとゆっくり集合したって良かったじゃないか。なんだこれは。

そしてひたすら暇をつぶすこと1時間。
僕を迎えに来たトラックにデカデカと書かれた「引っ越しのサ〇イ」の文字。
雲行きが怪しい。

「あれ、僕、事務所内作業って聞いて来たんですけど……」

「え?そうなの?とりあえず現場に行くから!ほら!乗って乗って!」

ふーん。「引っ越しのサ〇イ」の事務所で作業をするのかな?
この時まではそんな事を思っていたのである。

そして、大阪市内から枚方市まで移動。
着いた先は普通の民家である。

「これ、明らかに普通の引っ越しやんけ……!完全に騙された……!」

枚方まで来た以上、いまさら帰るとも言えない。
そしてやはり、これから引っ越し作業をすると言う。
おそらく、「引っ越し案件」が嫌われまくっているので隠ぺい工作的に名前を変えたんだと思う。
そんなひどい話、ある!?

「じゃあ、これに着替えて」

渡されたのは会社のロゴ入りの黒いポロシャツ。
「黒い」ポロシャツである。
そしてその日の枚方市は36度とかそんな感じの気温をマークしていたのである。
その黒い、素敵なポロシャツは直射日光の熱エネルギーをガンガン吸収してゆく。

「これは死ぬかもしれんね」

そんな事を思いながらも直射日光に晒され、ひたすら荷物を運んでゆく。
「引っ越しだけは嫌だったのに……」

持ってきた1.5Lの水筒のお茶が一瞬で無くなる。
近くの自販機でとにかく水分を補給する。

1つの現場が終わって次の現場に向かう。

そこでもまた続く作業作業作業……。
 
2軒目の現場が終わり、「さあ、これでいよいよ帰れる」と思ったのに、
サ〇イの社員が「ごめん、ちょっと残業してくれない?時給は出すから」みたいなことを言い出した。
なんでも、あともう1件終わらせなければいけないらしい。

「すいませんもう無理です」

この頃にはもう完全に意識が朦朧としていた。
顔ばっかり暑くなって汗すら出てこないのである。

「そうか、じゃあ仕方ないなぁ。送って行ってあげられないから、ここで解散でもいい?」といって、
フラッフラになった僕を、枚方市のわけのわからない民家の前で置いてけぼりにしてトラックは去っていった。

なにこれ。お持ち帰りに失敗したからってその場に女の子を捨て去るヤリチンの話?

結局、フラフラになりながらもそのまま最寄りの駅まで歩き、
朝の集合地点である日本橋の駅まで電車を乗り継いで気合で戻ったのである。

その日稼いだのは7000円。しかし帰りの交通費で700円が飛んで実質6300円。
更には作業中に買ったジュースその他飲み物の値段がざっくり1000円。
結局、差し引き5300円しか手元に残らないのだ。
朝7時から18時まで拘束されて、手元に残ったのは5300円。時給にしたら500円切ってる。

「俺、何しに来たんやろ……もうとっとと帰ろう……」

そんな事を思いながら、乗ってきた自転車に乗って帰ろうと思ったら普通に自転車がパクられててマジでぶっ倒れるかと思いました。
つーかぶっ倒れた。

5,300-20,000(自転車代)=- 14,700円


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