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概日リズム睡眠障害の7つの原因と対処法【医師監修】

各疾患解説

概日リズム睡眠障害とは

私たちの生命活動には、体内にセットされている体内時計=約24時間を周期とした「概日リズム(サーカディアン・リズム)」が大きく関係しています。

この周期が乱れ、眠りになんらかの障害が出てしまうことを「概日リズム睡眠障害」といいます。

概日リズム睡眠障害の原因

概日リズム睡眠障害には、以下の7つが挙げられます。

① 睡眠相後退型(睡眠相後退障害)

<なりやすい人>
若者

<原因>
徹夜や夜更かしが重なることで睡眠の時間帯が戻せなくなる。

<生活への支障>
朝寝坊が多くなり、会社や学校に定時に行けなくなってしまうこともある。

② 睡眠相前進型(睡眠相前進障害)

<なりやすい人>
高齢者

<原因>
眠りに就く時刻が極端に早くなることが習慣化される。

<生活への支障>
夕方に強い眠気を感じそのまま寝てしまい、深夜に目が覚める。

③ 不規則睡眠・覚醒型(不規則睡眠・覚醒リズム)

<なりやすい人>
長期間、病気療養している人

<原因>
起きている時間と寝ている時間が不規則になる。

<生活への支障>
昼と夜のメリハリがなくなる。

④ 自由継続型(非同調型)

<なりやすい人>
高度の視覚障害者に多く報告されているが、視覚障害のない症例もあり、未だ解明されていない

<原因>
社会的に求められる生活リズムと体内時計が同調できないことで起こる。

<生活への支障>
社会生活に合わせた時間に就寝・起床ができなくなる。夜に眠れず、昼に強い眠気に襲われる。

⑤ 時差型(時差障害・時差ぼけ)

<なりやすい人>
時差のある海外への渡航者

<原因>
時差が数時間以上ある地域に旅客機で高速移動することで起こる。

<生活への支障>
夜に眠れない、日中に眠気や疲労感を感じる、消化器系の不調など。

⑥ 交代勤務型(交代勤務障害)

<なりやすい人>
日勤から夜勤など勤務時間帯に変更がある職業の人

<原因>
リズムが大きく変わっても体内時計は外界の昼・夜に同調しているために起こる。

<生活への支障>
眠りが中断され、睡眠の質が低下する。それによって作業能率や集中力の低下、勤務中の眠気、頭痛などが起こる。

⑦ 身体疾患による概日リズム睡眠障害

<なりやすい人>
何らかの疾患を抱えている人(アルツハイマー病、認知症、肝疾患などの内科的疾患、神経内科的疾患など)

<原因>
体内時計が狂うことで、睡眠相後退型、自由継続型の障害があらわれる。

<生活への支障>
社会生活に合わせた時間に起床・入眠ができない。

概日リズム睡眠障害の対処法

基本的には、体内時計をリセットすることがいちばんの対処法です。

とくに、朝起きたときに必ず太陽の光を浴びるのが効果的です。太陽の光を浴びることで、身体が朝であることを認識し、体内時計が同調されます。

さらに情報が脳に伝わり、メラトニンが分泌されることで、脈拍・体温・血圧などが調整され、睡眠と覚醒のリズムを整えてくれます。

 

参考図書:

『睡眠障害国際分類第2版(ICSD-2)』(医学書院)発行:日本睡眠学会
『睡眠障害診療ガイド』(文光堂)日本睡眠学会認定委員会ワーキンググループ監修

塩見 利明

監修

医師・医学博士

塩見 利明

愛知医科大学 睡眠科 教授


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