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「北極から南極まで、自転車や徒歩、カヤックといった人力だけでの縦断」「日本からアメリカまで、気球での太平洋横断挑戦」…。そんな数々の壮大なプロジェクトを実行に移してきた、写真家の石川直樹さん。

2001年には当時世界最年少となる23歳での世界七大陸最高峰登頂、2011年には2度目となるエベレスト登頂を達成。世界各地のあらゆる場所で睡眠を経験してきた石川さんに、登山中8,000mを超える高地での睡眠をはじめ、冒険の間に世界中で出会った、様々なスタイルの眠りについて聞いてみました。

ヒマラヤの上で眠るコツとは?

酸素が薄く、体力の消耗が激しい高地では、体力を回復するために充実した睡眠が不可欠。しかしながら石川さんは、高地では寝たくても寝られないことが珍しくないと言います。

 

「もちろん緊張もあるのですが、高度に慣れないまま睡眠をとると、高山病で頭痛が激しくなったりして、なかなか眠りにつけない。それに加えて、頂上に向かう登山の一番大切な局面では、例えば、18時に寝て夜中の1時に起きるというイレギュラーなスケジュールになるので、そういった日はほとんど眠れませんね」。
と、やはり睡眠には苦労をしている様子。しかし、あることが済んでしまえば、そんな問題も気にならなくなるのだそうです。

 

高所順応といって何日もかけて高所に慣れ、きちんと体を順応させてしまえば、睡眠で苦労するということはなくなってきますね。体が慣れると、7、8時間は寝られますから、平地よりも睡眠時間は長いかもしれません。日本にいると原稿の〆切などがあって忙しいですが、旅をすればそういったものから解放されますから。それもあってか、トータルで見ると、ヒマラヤ遠征中の方が質的にも量的にもぐっすり寝られるんですよね(笑)」。

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