仕事、睡眠について語るおかざき真里さん

大人の恋愛模様を細やかでリアルに描く漫画『サプリ』や『&』が代表作で、女性から圧倒的な支持を集める漫画家、おかざき真里さん。かつては大手広告代理店で働きながら漫画の執筆を続け、現在は3人の子育てと両立させています。そんなおかざきさんの睡眠やライフスタイルは、結婚&出産を機に大きく変化したそう。会社員時代は、「会社で眠ることも少なくないほど、タフな生活を送っていた」というおかざきさんに、睡眠遍歴やライフスタイルの変化、漫画に対する想いについて語っていただきました。

 

 

平均睡眠時間は3時間!? 多忙な会社員時代

『サプリ』1巻39ページ

『サプリ』1巻39ページ

――おかざきさんが、漫画家を志したきっかけを教えてください。
 
「『手に職をつけなければならない』と思ったのがきっかけですね。実家が江戸から続いた造り酒屋なので、なんとなく実家を継がなくてはいけないと思っていたら、両親から『お前は出て行け』と言われたんです。だったら、子どものころから好きだった“絵”を仕事にしよう! と思って」(おかざきさん)
 
――大学卒業後は、会社員として働きながら漫画家として活動されていたそうですが、なぜ兼業を選ばれたのですか?
 
「大学進学時、美術大学の日本画科に入りたかったのですが、画材は高いし、日本画家として食べていけるようになるのは難しいと思いました。そこで、『デザイナーになれば、卒業後すぐに安定した収入が得られるはず』とデザイン学科に入り、卒業後にはデザイナーとして広告代理店に入社したんです。高校時代から何度か漫画雑誌の新人賞をもらっていたので、漫画もそのまま副業として描き続けていました。上司も、私が副業で漫画家をやっていることは認めてくれていたんですよ」(おかざきさん)
 
――会社には何年間勤めていたのですか?
 
新卒で入社してから、結婚して退職するまで11年間ですね。その間もずっと漫画家の活動は続けていました」(おかざきさん)
 
――広告代理店も漫画家も、とても忙しそうです。睡眠時間は当時何時間くらいとれていましたか?
 
1回の睡眠時間は平均3時間くらいで、まったく眠れない日もありました。ご想像のとおり、かなり無茶な生活です(笑)。会社に泊まることも多かったので、家は『シャワーを浴びて、着替えを取りに帰るだけの場所』という感じ。睡眠時間が5時間睡眠以下の日が3日以上続くとさすがにキツくて、徹夜の翌日はできるだけ7〜8時間くらい眠るようにして、なんとかバランスをとっていました」(おかざきさん)
 
――そんな生活の中で、どうやって漫画を描いていたんですか?
 
「時間を確保するためのルールを作って、その中で漫画を描いていたんです。例えば、“明け方に帰った日は、朝7時までは漫画を描く”“朝まで漫画を描いてベッドに入ったら、お昼の『笑っていいとも』が終わるまでには起きて会社に行く”といったルールです。勤めていた会社がフレックス制で、何時に出勤してもよかったからできたことでもあるんですけどね。執筆が終わらない場合は、打ち合わせと打ち合わせの合間の15分を使ったり、出張の移動時間を利用して新幹線の中で描いたりしていました」(おかざきさん)
 
――過酷な生活ですね…。寝坊で約束の時間に遅刻してしまったことはありますか?
 
「実は私、絶対に遅れちゃいけないときに、寝坊したことが何度かあるんです…。出張の日に寝坊して新幹線に乗り遅れてしまった経験もあります。あのころは、実家暮らしをしている後輩に頼み込んでモーニングコールをしてもらっていたんですが、それでも気づきませんでした(笑)」(おかざきさん)
 
大切な予定がある日でも寝坊をしてしまうほど「超多忙」な生活を送られていたおかざきさん。睡眠時間確保のために実践していたのは「あの漫画」に描かれていたシーンと同じ方法だった、といいます。

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