女性の一生、ストレス・ポイントはどこにある?

女性の一生、ストレス・ポイントはどこにある?

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女性の一生には、発達の段階に応じてストレスを受けやすいポイントがあります。

①思春期・青年期、②成人期、③中年期、④高齢期の4つの時期に分けて、これらの時期に受けやすい重要なストレスと、対応のポイントをお伝えしていきます。

 

①思春期・青年期のストレス・ポイント

ここでは、思春期を12歳~15歳ごろ、青年期を15歳~22歳ごろと仮定して、お伝えします。

思春期は親の影響から脱皮し、個性や能力などを見つめながら社会の中で自分をどう活かしていくのかを模索していく時期です。

女子はこの時期、同質の仲間との付き合いを重視する傾向があります。同じファッション、同じ趣味など、同質のもので仲間とつながることで、仲間に認められたいと思う時期です。同時に「私はみんなからどう見られているだろう」という意識が高まりやすくなります。

このように仲間からの評価を気にし、プレッシャーを感じやすくなることが、思春期女子のストレス・ポイントです

 

青年期に入ると、思春期のような同調的な関係から徐々に脱皮し、自分の個性をより強く見つめるようになります。

「自分らしさ」というアイデンティティを模索し、自分なりに生きていく道を探そうとするのです。決めた道に進んでも、迷いが生じて揺れ惑うことは少なくありません。

このアイデンティティ確立に伴う迷いや揺れが、青年期のストレス・ポイントです

 

②成人期のストレス・ポイント

ここでは成人期を20代から30代ごろと仮定して、ストレス・ポイントをお伝えします。

成人期は多くの女性が社会人となり、さらには結婚、出産を経験する女性が増えていく時期です。この時期、仕事では理想と現実とのギャップに直面し、過労やパワハラなどの問題に直面し、つらい思いを抱えてしまう人もいます。

また、「結婚・出産をどうするのか」という課題にも直面し、悩みやすい時期です。パートナーとの出会いがある人ない人、子どもを産む、産まないなど、課題には個人差があり、キャリアとの折り合いの問題にも直面します。

このように、「社会人して生きる自分」「結婚、出産という課題に直面する自分」という2つの自分を経験し、徒労感、あせり、迷いを感じやすいことが、成人期のストレス・ポイントです

 

③中年期のストレス・ポイント

ここでは中年期を30代後半から50代ごろと仮定して、ストレス・ポイントをお伝えします。

成人期までの多くの女性は、主に自分自身の課題に取り組んできました。中年期には、家庭や子どものこと、老親のこと、仕事では責任者としての役割や後進の育成などの課題にも直面し、自分以外の人の課題にも一緒に取り組んでいかなければならなくなります。

さらに、中年期には「中年の危機」という心の課題が訪れます。若いころに確立したアイデンティティから脱皮し、人生の後半を新たにどのように生きていくのかを模索する時期です。

身体的には更年期に突入し、体調の不安定さを感じやすい時期でもあります。

このように中年期には更年期という身体的な負担に直面しつつ、アイデンティティの再構築や家族や部下などの他者の課題にも悩み、多方面に意識を向けていかなければならないことがストレス・ポイントになります

 

④高齢期のストレス・ポイント

ここでは高齢期を60代以降と仮定して、ストレス・ポイントをお伝えします。

女性の平均寿命が80代後半に突入している現代では、老後の生活への不安をもつ高齢者が増え続けています。さらに、社会における自分の役割を見出し、仕事などを通じて社会とかかわって生きていきたいという意欲をもつ高齢者が増えてくるようになりました。

一方で身体の老化とともに、体力の限界を感じやすい年代でもあります。また、進化し続ける社会の生活技術に適応していくことも、昨今の高齢者の課題です。

パソコンやスマートフォンの操作、インターネットからの情報収集、SNSでの連絡など、新しい生活技術を覚えていくことは刺激的である一方、ストレスも多いものです。

また、高齢期はさまざまな「喪失」に直面する年代です。体力の喪失、記憶力の喪失、親、パートナーや友人などとのお別れなど、慣れ親しんできたものを失うたびに、悲しみに包まれ、不安にかられやすくなります。

このように、高齢期には社会に適応していくことへの身体的、精神的な疲労を感じやすいこと、喪失体験による悲しみや不安がストレス・ポイントになります

 

すべての年代に共通する2つのストレス対応ポイント

以上のように、思春期から高齢期にかけて、女性には心の発達段階に応じたさまざまなストレス・ポイントがあります。

あらかじめこうしたストレスが生じることを理解しておくと、多少なりとも落ち着いて対応することができるようになるでしょう。

対応のポイントは個々の事情、問題の特性によっても異なります。しかし、すべてに共通する対応のポイントは、次の2つです。

 

一人で考えすぎず、思いを話せる場をもつ

頭の中だけで考え続けていると、発想の転換がしにくく、問題を乗り越えるアイディアが浮かびにくくなります。色々な人と話をし、情報を得たり、課題を整理したり、自分の思いに気づく機会をつくっていきましょう

 

よく寝て、よく食べ、よく笑う

考えてもどうにもならないことは、たくさんあります。時には「どうにかなるさ」と割り切り、気持ちが楽になることを実践していきましょう

ポイントとしては、「よく寝て、よく食べ、よく笑うこと」。ぐっすり眠れる時間を確保し、おいしいものを食べて自分を癒す。そして、面白いことを見つけて笑う機会をもちましょう。

 

長い人生では、楽しいこともストレスになることもたくさん生じます。ぜひ上の2つの対応ポイントによって上手にストレスと付き合いながら、一度しかないこの人生を謳歌して生きていきましょう。

 

photo:Getty Images

大美賀 直子

執筆

精神保健福祉士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

大美賀 直子

早稲田大学教育学部を卒業後、出版社やIT関連企業に在籍し心身の健康等の編集の仕事に携わり、独立。メンタル領域専門のコラムニストとして、ストレスや心の健康、対人関係、モチベーション等に関する執筆活動、講演活動を行う。同時に心理カウンセラー、研修講師としても活動し、メンタルヘルス支援企業「(株)ハートセラピー」に所属。法人向け研修、労働者や大学生へのカウンセリングを行っている。雑誌・新聞等メディアへの出演も多く、著書多数。『長女はなぜ「母の呪文」を消せないのか』(さくら舎)、『なぜあの人の働き方は「強くて美しい」のか?』(明日香出版社)などの書籍を出版している。

(株)ハートセラピー

Site: http://www.heart-t.co.jp/


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