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就寝時刻が遅く、睡眠時間が短くなるほど、肥満につながるという報告があります。

夜は寝るための時間であると同時に、日中に溜まった脂肪を燃やす時間でもあります。

しかし、サマータイムやフレックスタイム制の会社などを除けば、始業時刻が季節によって変わることはありません。そのため、夏と冬では生物時計によって決められた睡眠のタイミングと、生活スケジュールによって決められた睡眠のタイミングとの間でズレが生じ、睡眠が不足することがあります。
食欲を促進するグレリンというホルモンは、睡眠中に減少します。逆に脂肪を分解するレプチンというホルモンは、睡眠中に増加します。そのため、寝ている間に脂肪が分解されるのです。
就寝時刻が遅くなると、グレリンの分泌量が多く、レプチンが少なくなるため、寝る前にたくさん食べてしまったり、脂肪を分解しきれなかったりして肥満につながることがあります。夜は脂肪がたまりやすい時間でもあるのです。

監修:山仲勇二郎先生
北海道大学大学院 医学研究科 生体機能学専攻 生理学講座 助教。主な研究分野は、環境生理学、時間生物学、睡眠科学。日本時間生物学会評議員、日本生理学会評議員。環境生理学グループ久野寧記念賞(2012年)、日本時間生物学会学術奨励賞(2014年)。国内唯一の時間隔離実験室を使用し、ヒトの生物時計を対象とした時間生物学研究に従事している。主な著書に『体内時計の科学と産業応用(株式会社シナジー 2012年)』、『からだと温度の事典(朝倉書店 2010年)』など。
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