太陽光の強さや日照時間の変化によって、睡眠のタイミングや長さが変動します。

生物時計は、日照時間の長さによって少しずつ変動します。緯度によっても異なりますが、例えば札幌の夏と冬では、日の出・日の入り時刻は約4時間、日照時間は約8時間変化します。また、夏の太陽光は、冬と比較して照度が高くなります。私たちの生物時計は明るい光によって調節されるため、夏は冬と比較してメラトニン分泌のタイミングが早くなります。その結果、夏は冬と比較して、起床時刻が早く、睡眠時間が短縮します。

しかし、サマータイムやフレックスタイム制の会社などを除けば、始業時刻が季節によって変わることはありません。そのため、夏と冬では生物時計によって決められた睡眠のタイミングと、生活スケジュールによって決められた睡眠のタイミングとの間でズレが生じ、睡眠が不足することがあります。

季節の変化と睡眠リズムの関係とは?

監修:山仲勇二郎先生
北海道大学大学院 医学研究科 生体機能学専攻 生理学講座 助教。主な研究分野は、環境生理学、時間生物学、睡眠科学。日本時間生物学会評議員、日本生理学会評議員。環境生理学グループ久野寧記念賞(2012年)、日本時間生物学会学術奨励賞(2014年)。国内唯一の時間隔離実験室を使用し、ヒトの生物時計を対象とした時間生物学研究に従事している。主な著書に『体内時計の科学と産業応用(株式会社シナジー 2012年)』、『からだと温度の事典(朝倉書店 2010年)』など。
  • 本ページ内の医療従事者や専門家による回答・説明は診療行為ではありません。
  • 自己責任において利用し、必要があれば適切な医療機関を受診してください。