眠れない夜に試す入眠方法の中で人気なのは、ヒーリングミュージックを聴くこと。通常、人間が安眠状態に入る時に音楽という外部刺激は大敵ですが、音の中でも単調な音や低音はリラックス効果を高めるとされています。また、母親のお腹にいた時の状態に近づくという理由から「水」の音を聴くことも快眠効果を高めるのだそう。自分がリラックスできると感じる音楽を聴くことでの質の良い睡眠を得ることができるそうです。

ThinkstockPhotos-83719859

 

音が脳に与える影響

通常、睡眠中は脳には余計な刺激を与えないことが眠りの質の向上につながります。特に、人が眠りに入る段階では外部からの刺激は大敵。寝つきを悪くするだけでなく、睡眠中の深い眠りと浅い眠りのバランスを崩してしまう原因にもなります。
 
しかし、音楽は一種の外部からの刺激でもあり、脳に与える影響は大きいはず。ではなぜヒーリングミュージックが安眠促進に効果的なのでしょうか。
 
これは単調な音のリズムや低い音など、音の種類によっては脳の働きを落ち着かせ、眠気を促進させる働きがあるものも存在するためです。小さなテレビの音や、自分がリラックスして聴いていられる音楽が子守歌代わりになるという人は多いですが、これは普段自分が慣れ親しんでいる音を聴くことによって、安心感が生まれ、神経の高ぶりや興奮を抑えることができるためです。

聞くと眠くなる音は存在する?

普段から慣れ親しんでいる音によってもたらされる安心感が、眠気を促進するのであれば、人によって、リラックスできる音には違いがあるということになります。「全員が全員、特定の音を聴くことによって眠くなる」ということはあり得るのでしょうか。
 
結論から言うと、これはあり得ます。その音の代表的な例として挙げられるのが「自然界にある音」です。川のせせらぎや波の音は、脳に与えるリラックス効果が高いことが分かっています。これは、人間が母親のお腹にいたときに、羊水の音を聴いていたことが深く関係しているといわれています。
 
自然界に存在する「水」の音を聴くことによって、お腹にいた頃の安らぎを無意識に感じ取り、リラックスできるというわけです。どんな人間でも母親から生まれてくることに違いはないので、自然界にある水音というものは、全人類に共通するリラックスポイントともいえますね。

快適な睡眠へと導いてくれる! α波とは

ヒーリングミュージックに関する説明書きなどを読んでいると「α波」なるものが度々登場します。このα波とは一体何を指す言葉なのでしょうか?
 
人間が活発に行動している状態だと「β波」というタイプの脳波が脳内で出ています。一方、リラックスしている状態だと脳波は「α波」という波形に変わります。脳の波形がα波に近づくことによって、入眠が促進され、快適な睡眠をとることができます。
 
α波ヒーリングミュージックという表記をよく見かけますが、これはつまりそのヒーリングミュージックが、脳波をα波に導き、入眠を促進するという意味になります。音楽自体にα波という波形が組み込まれているわけではありません。

ヒーリングミュージックを聞いて眠るときの注意点

入眠時にヒーリングミュージックをかける場合、眠った後は自動で消えるようにタイマーをセットしておく方が良いといわれています。入眠時に脳をリラックスさせる効果がある音楽であっても、睡眠中の脳には刺激になってしまい、眠りを浅くしてしまうことが考えられるためです。
 
なかなか寝付けない場合でも、ヒーリングミュージックを聴き、目を閉じて安静にしていると、脳の疲れを癒すことに効果があるため、昼寝などの短時間のリラックスタイムにも、ヒーリングミュージックは活躍します。
 
ヒーリングミュージックが好みに合わない場合、音楽のジャンルを問わず自分がリラックスできるものであれば、同様の効果を得ることができるはずですよ。

photo:Thinkstock / Getty Images

編集部内で信頼できると判断した情報、並びに医師や専門家への取材を元に信頼性のある情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条をご確認ください)