Fuminnersをご覧の皆さん、はじめまして。ライターのカツセマサヒコです。皆さん、きちんと眠れていますか?僕はいつでもどこでも眠れちゃう人種なので不眠とは縁のない人生を送ってきたのですが、今まさに、この快眠ホテルにてかつてないほどの最高な眠りを体験しそうですので、今回はこの境地に至るまでの一部始終をお届けしようと思います。※ちなみにめちゃくちゃ長いです。

【快眠は不眠のあとで】眠らないホテル「インソムニア赤坂」で、24時間起き続けてみた

 

某日、都内某所

 

news_160527_insomnia_02▲そめひこさん
Fuminnersの記事を編集しているエラい人。ぜんぜん寝てないらしく、充血した目がトレードマーク。基本的に怖い顔をしている。

 

そめひこ

カツセさん、Fuminnersで記事を書いてほしいんですけど。

カツセマサヒコ

え、僕、不眠になったことないし、不眠の人の気持ちもわからないんですけど。

そめひこ

え、そんなによく眠れるんですか? どうやって寝てます?

カツセマサヒコ

いや、普通に布団に入れば眠れるでしょ。そんなに眠りが浅いなら、24時間起き続けたりすれば? その後なら長く眠れるし、眠りも深くなるんじゃないの?

そめひこ

あ。いま「24時間起きている」と言いましたね?

カツセマサヒコ

え……?

 

24時間起きていることになった

 

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ということで、今回は「長時間起きていればその後の眠りは長くなるし、最高に気持ちいいハズだよね」というしょうもない検証をするために、赤坂にある“眠らないホテル”「ホテル・ザ・エム インソムニア(INNSOMNIA)赤坂」にて24時間起き続けるチャレンジをすることになりました。

 

ちなみにロケ開始は22時。当日は朝8時に起きて普通に仕事をしていたので、すでに14時間起きていることになります。企画が終わったころには38時間起き続けていることになり、『24』のジャックバウアーより長く起きている計算に。既に眠いんですけど。誰が得するんだこれ。

 

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まずは1階ロビーにてチェックイン。
今回対応してくださったのはマネージャーの大田さんです。夜中でもずっと柔らかな対応をしてくれる仏のような人。

カツセマサヒコ

なんで“眠らないホテル”なんて作ろうと思ったんですか?

マネージャー大田

「インソムニア」を運営している弊社ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツは、その土地その土地に合ったテーマでホテルを作っているんです。赤坂の街は夜も眠らないイメージがありますよね。そこで「インソムニア」も赤坂に寄り添うかたちで建てられたんですよ。

カツセマサヒコ

なるほど。それで僕が24時間起きるはめに。

 

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確かに赤坂は夜中でもタクシーがガンガン走っているし、街も一日中明るい。

マネージャー大田

とは言うものの、別に当ホテルに「眠りを妨げる設備」とかがあるわけではないですから、安心してくださいね。

カツセマサヒコ

そんなのあったら怖すぎるでしょ。拷問か。

マネージャー大田

ただ、眠らない人のために「キッチンスペース」や「ジム」、「シアタールーム」を常設しているんです。今回はそちらも楽しんでもらって、24時間起き続けてもらえればと思います。

カツセマサヒコ

宿泊者に向かって「起き続けてもらえれば」ってよく言えるな。

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ルームキーを預かると、さっそく部屋に向かいます。
廊下からは夜景を楽しむこともでき、都会を肌で感じられる。

 

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部屋の扉を開けると……

 

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広々とした内装―!

 

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広すぎるくらいの寝室エリアー!!

クローゼットや収納棚も豊富で、ミニキッチン付き。大人4名くらい余裕で入りそうな広さですが、これで2名用だそうです。1人だと心細いくらい広い。

 

24:00 カフェで仕事をしてみる

 

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荷物を置いて館内を見学したところで、1Fに戻って併設されているカフェ「ウニール」で仕事をすることに。

 

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ウニールは京都発のカフェ。メキシコ産の超上質なコーヒー豆「ティエラ アスール」などの本格コーヒーと、軽食を楽しむことができる。コーヒーは宿泊者なら無料で飲み放題に。

 

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もちろん電源席とWi-Fiも完備。こりゃ集中できる。

 

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最高の作業環境。

 

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それでも、眠くなってしまうものだ。人間だもの。

 

3:00 眠たい身体を動かしてみる

 

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3時を過ぎたところで強烈な睡魔に襲われてしまったため、今度はジム「マッスルペイン」に来てみました。最新のトレーニングマシンが4台常設。ファイナルファンタジーの乗り物とかに出てきそうなデザインに若干戸惑う。

 

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眠いときはー!

 

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身体を動かすに―!!

 

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限る―!!!

 

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ふぅ……。

 

nemuina

 

眠いな??

 

運動している間は目がシャキっと冷めたのですが、その後の疲労からくる睡眠欲求が大暴走。気を抜いたらヤられる。睡魔との戦いが本格化してきてつらい。

4:00 映画を鑑賞してみる

 

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睡魔から逃げ出すようにシャワーを浴びたところで、4時を迎えました。
もうこっそり寝てもバレないんじゃないかと思い始めたところで、またあの人がやってきます。

 

そめひこ

あれ? 超眠そうじゃないですか。

カツセマサヒコ

そりゃそうでしょ。こんなことしてたら誰だって眠いわ。

そめひこ

まあそんなこと言わないで。いま差し入れを持ってきたんですよ。

カツセマサヒコ

差し入れ……?

 

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「はい、これ」

 

そめひこ

『マジェスティック』っていう映画のDVDです。

カツセマサヒコ

へえ、見たことないや。

そめひこ

ストーリーはむちゃくちゃいいんですけど、僕が見てきた映画の中で唯一寝た作品です。

カツセマサヒコ

お願いだから帰ってくれない?

 

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「せっかくレンタルビデオショップで借りてきたんだから」と言われ、しぶしぶ会議スペース兼シアタールーム「ワーカホリック」へ。

 

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眠りの世界に引き込む危険すぎるソファ。

 

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大きな展開もなく描かれていくヒューマンドラマ。

 

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落ちてくるまぶた。

 

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「何で僕は、こんなことを……?」

 

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2時間半の睡魔との壮絶な戦いを終えて、鑑賞終了。
眠気を覚ますためにスクワットをしながら見続けた結果、主演がジムキャリーだったけど、あれは本当にジムキャリーだったっけ? と疑うくらい記憶が薄い。眠いときは、寝るに限る。映画は、起きているときに見るものなのだ。

 

6:30 朝食を食べてみる

 

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あまりに眠すぎたのでもう一度シャワーを浴びて、着替えて朝食の時間に。
眠らないうえに栄養すら取らないと本当に死ぬんじゃないかと思えてきて、本能が「胃に何か入れろ」と訴えてくる。

 

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朝になるとカフェ「ウニール」には、おいしそうな「ル・プチメック」の焼き立てパンが並ぶ。

 

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巷で人気のバルミューダのトースターまで完備。

 

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ホカホカのパンを、モシャッとちぎって、

 

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あむっ……
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んまっ!!

 

やわらかくてホカホカで、ほんのり甘いクロワッサン。これとコーヒーの組み合わせ、かなり優雅です。ゆっくり寝たあとにこの朝食を食べられたら本当に幸せだと思う。そのためにもゆっくり寝たい。とにかく寝たい。

 

7:30 部屋に籠って仕事をしてみる

 

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朝食後は部屋で仕事をすることに。
当然のようにWi-Fi完備なので、部屋の中でも自由に作業ができます。

 

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この時点で企画開始から9時間が経過。昨日から23時間起き続けており、無意味に部屋をうろつくなど、テンションもだいぶおかしくなってきています。

 

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得意先から「寝ていないところ、すみませんが……」という書き出しのメールが届く。やっぱりちゃんと寝たほうがいいし、寝てないアピールをツイッターでするのはよくないと思いました。

 

12:00 料理してみる

 

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昼まで仕事をしていたらまた空腹に。
今度はキッチンスペース「キッチンドリンカー」を予約して、料理をすることに。
「キッチンドリンカー」は設備がフォトジェニックすぎて、誰が立っても速水もこみちっぽくなってしまうマジックにかかるのでおすすめです。

 

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食材は近くのスーパーにて購入。

 

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なぜか巨大なステーキ肉だけ依頼主のそめひこさんが買ってくれたので、昼はステーキ。徹夜明けでこのボリュームって、地獄でしかない。

 

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付け合わせ用に野菜を切って炒める。
全然関係ないけれど、IHヒーターで調理するのが初めてで、鍋を熱するのに15分くらいかかりました。文明の利器が怖い。

 

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フライパンに乗り切らないため、大きめの鍋で肉を焼く。

 

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完成!
マンガみたいにデカい肉。

 

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さすがにひとりでは食べきれなかったので、カメラマンさんと一緒にいただきました。

 

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食器を洗って現状復帰したら、キッチンドリンカーの利用は終了。
豊富な食器類と8人掛けの大きなテーブルもあって、ちょっとした料理教室の開催には持ってこいってかんじのオシャレさでした。ここだけでなくジム「マッスルペイン」、シアタールーム「ワーカホリック」のいずれも、宿泊者じゃなくても使えるらしい。すてき。

 

14:00 暗闇を散策してみる

 

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たまたまなのですが、この日はまったく別の仕事で、90分間暗闇の中を散策するワークショップ「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の取材があったため、一度赤坂から出て外苑前へ。

 

27時間起き続けたうえで、90分間の暗闇体験」という拷問以外の何ものでもないスケジュールだったのですが、ダイアログ・イン・ザ・ダーク、想像以上に心躍る時間を過ごすことができました。睡眠不足も関係ないくらい、楽しめます。おすすめ。

 

17:00 さらに部屋に籠って仕事をしてみる

 

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企画終了の22時まで、あと5時間。(起き続けて33時間経過)

この後は行くところもないので、ひたすら部屋で時間が過ぎるのを待つことに。正直、「何もしない」という時間がいちばんキツい。マッチョな羊が僕の鎖骨を掴んでベッドに引きずり込もうとする幻覚を何度も見ました。

 

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語彙力がどんどん低下していくため、「進捗いかがですか?」というメールに対して「結構です」と返し始める。なにも結構じゃない。

 

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カメラマンさんへの指示も雑になって、「適当に撮って」と伝える。
睡眠って、人間関係を壊さないためにも大切なんだ。
たまにわけのわからないダンスなどを踊って時間稼ぎをしながら、時間が過ぎるのを待つこと4時間40分。
残り20分のところで、依頼主のそめひこさんからメッセージが届きました。

 

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本当にひどい。

 

22:00 そして快眠へ

 

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そして訪れた、22時。

 

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賑わい続ける夜の赤坂。
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眠った依頼主をよそに、

 

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人知れずひっそりと、ひとつの企画が終わりを迎えました。

 

完全に昇天している表情が全て物語っています。

や っ と 眠 れ る 。

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……と、いうことで、話は冒頭に戻ります。
24時間起き続けた僕は、今まさに最高の眠りへと落ちようとしているのです。
前夜の22時から始まった当企画。
真夜中にジムで運動してからシャワーを浴びて、リクライニング全開のソファでゆったりとした映画を2時間鑑賞し、超巨大なステーキを完食した後90分間の暗闇を散策。最後には5時間何もしないという地獄を乗り越え、いま、感動の就寝です。この気持ち、わかりますか? 達成感よりも圧倒的な疲労感しか残ってないんですよ。

 

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というわけで、皆さん、

 

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おやすみなさい。



 



 



 



11時間後

 

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……。

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……。

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……。

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ぜんぜん疲れが取れてない。

 

【解説】

そめひこ

企画の後からわかったことですが、睡眠は「長く眠ったからといって、深い眠りが増えるわけではない」という研究結果があるそうです。むしろ6時間くらいまで削っても、あまり支障はないのだとか。
皆さんは「無理やり起き続けることで、そのあと長く眠って睡眠の質を良くしよう」なんてバカな真似は絶対にしないでくださいね! それでは!

 

取材協力

ホテル・ザ・エム インソムニア 赤坂

カメラマン/安井信介

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