眠れない時、みなさんはどんな対策をしていますか?目の上にじんわり温かいタオルをのせたら、いつのまにかうとうとしてしまった、なんて経験はあるかもしれませんが、自律神経免疫治療を行う「青山・まだらめクリニック」の班目健夫院長によると、それにはしっかりとした理由があるのだそう。班目先生に、目と寝つきの関係について詳しく伺いました。

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目が疲れると、脳に大きなストレスが。

 

班目先生によると、目は、「交感神経」と「副交感神経」という、二つの自律神経(自分の意志でコントロールすることができない神経)のバランスに、密接に関わっているそう。

 

「交感神経とは、脳や身体が活発に動くときに働く神経。反対に、睡眠時などリラックスしているときは副交感神経が優位に働きます。人間の身体は、ストレスがかかると交感神経が優位に働き、緊張・興奮状態になります。
テレビやパソコンなどを使って目を疲れさせると脳に大きなストレスがかかるので、交感神経が優位になります。そのためうまくリラックスできず、寝つきが悪くなります」(班目先生)

 

「目が疲れたな」と感じるとき、私たちは目そのものが疲れていると考えがち。目薬などでケアすることも多いですが、実は大切なところは目の周りの筋肉なのだとか。

 

眼精疲労は、目を動かす筋肉の疲れから生じるもので、眼球自体が疲れているわけではありません。眼球の表面に留まるだけの目薬は、爽快感は得られますが、根本的な疲れの解決にはならないのです」(班目先生)

 

気持ちいいだけじゃない! 眼精疲労の効果的な改善方法!

 

では、眼精疲労を改善するにはどうしたらよいのでしょうか?
目の周りを温めて血行を促進させることです。目の疲れが改善するだけでなく、頭部のうっ血の改善にも効果があります。頭部のうっ血というと重大な疾患のように思えるかもしれませんが、これは不眠の大きな原因のひとつで、とてもよくある症状なんです」(班目先生)

 

例えば、自宅などでは、蒸しタオルを使った方法がおすすめ。効果的な方法を教えていただきました。

 

「濡れタオルを3枚お皿に載せて、電子レンジ500Wなら1分半、600Wなら1分間温めてください。かなり熱いので、1枚目を広げて冷ました上に、2枚目と3枚目を重ねて目の上に置くとよいでしょう。最低でも5分は温めることが大事。冷めてきたらタオルの順番を入れ替えてください」(班目先生)

 

ちなみに顔への刺激は、副交感神経を刺激し、リラックス状態にするためにとても効果的な方法なのだそう。

 

「副交感神経の75%は、迷走神経と呼ばれる脳神経が占めています。これは顔、特に目を温めることで効率的に刺激することができます。」
つまり、目を温めることは、その疲れをとるだけでなく、副交感神経を刺激してリラックスする上でも非常に効果的な方法だということですね。

 

「ただ、不眠には人によってさまざまな原因があります。不眠に悩む方は、目だけではなく、湯たんぽで身体全体を温めて、血液の流れをよくしてみてください。そうすれば内臓の機能がよくなり、不眠も改善されると思います」と、班目先生。

 

血の巡りをよくすることは、不眠の解消だけでなく、健康のためにもとても重要なこと。目も身体も、しっかりと温めて、眠れない夜におさらばしたいですね!

 

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監修:班目健夫(青山・まだらめクリニック)

 

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