一億総“スマホ依存”時代。不眠を防ぐ「スマホデトックス」のススメ
ベッドに入った後もついつい見てしまうスマホ。その行為は寝つきを悪くしたり、中途覚醒を招いたりするなど、睡眠にはよくないことづくめ…と、わかってはいても、なかなかやめられない。どうにかして抜け出す方法はないの!?
そこで、最近よく聞く「スマホデトックス」について、スマホと不眠の関係に詳しい古賀良彦先生に聞いてみました。

ブルーライトだけじゃないスマホの悪影響

 

ブルーライトによって、眠りをうながすメラトニンの分泌が抑制され、睡眠が乱されることは広く言われていること。しかし、杏林大学医学部 精神神経科教授・古賀先生によると、スマホの悪影響はそれだけではないそうです。

 

「スマホに夢中になること自体、眠りにつく時刻を遅くしているんです。布団に入った後もダラダラ見てしまうし、スマホが手に届く範囲にないと不安になってしまうというのは、それはもう依存しているということなんです」

 

特に子どもはスマホ依存になりやすく、最近では、昼夜逆転の生活に陥り、その結果不登校になってしまうケースも多いのだそう。

 

「中学生くらいの子どもに多く見られます。SNSで仲間外れにされることが嫌で、夜中も着信があれば返信してしまったり、スマホアプリでゲームを延々としてしまったり。すると朝、きちんと起きられない。不登校のきっかけがいじめなど外的要因にあった場合でも、不登校が長期経過すると、『昼夜逆転の生活』の方が大きな問題になってしまうことが多いんです」

 

そんなスマホ依存の状態に陥ってしまう原因は、「スマホがストレスから逃れるのに、最も手っ取り早い方法だから」だと古賀先生。

 

「スマホは、ストレス解消に必要とされる3つの『R(Rest、Relaxation、Recreation)』を兼ね備えており、タッチひとつで心を満たしてくれるツールなんです。ただ、それは受け身のストレス解消法に過ぎないので、本当の充実感を得ることはなかなかできませんし、依存すると不眠へとつながります」

寝る前のスマホデトックスを成功させるには?

 

そんな私たちが、スマホに触る時間を減らす『スマホデトックス』をし、スマホ依存を改善するためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

「まずは自分がスマホ依存になっていることを自覚し、積極的に離れようと意識すること」だと、古賀先生は話します。

 

「スマホ以外に、ほかに没頭できてストレス解消になるものを積極的に見つけることが大事です。大人の男性の中には『趣味なんてないよ』という人も多いですが、スマホがなかった時代を思い出してみてください。カメラをいじったり、楽器をひいたり、プラモデルをつくったりと、パーソナルな楽しみを持っていた人も多かったはず。当時を思い出して、もう一度趣味を楽しんでみてはいかがでしょうか」(古賀先生)

 

スマホがなくてはならないツールとなってしまった今、完全に切り離すのは難しいもの。けれど、他に楽しみがあれば、スマホとのタイトな関係がやわらいで、スマホがちょうどいいポジションになっていくはずです。まずは、寝る前のスマホの使用=睡眠にはよくないものという自覚をもって、スマホとのつきあい方を見直してみませんか?

 

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監修:古賀良彦(杏林大学医学部 精神神経科教授)

photo:Thinkstock / Getty Images

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