認知症の原因のひとつに、質の悪い睡眠があります。実は近年、認知症は睡眠と深い関係があることがわかってきていて、認知症予防のためには、特に“40代からの眠り方に気をつけるべき”なのだとか!気になる認知症と睡眠の関係や、日常的にできる認知症の予防法などをご紹介していきます。

40代以降は要注意! 認知症リスクを高める◯◯は睡眠に左右される!?

 

認知症の「原因」は、発症の20~30年前から蓄積!

 

近年、認知症発症に大きく関係する物質として注目されているのが、「アミロイドβ」という脳の老廃物。認知症を発症すると、脳の萎縮とともに脳内のアミロイドβが増え、次第に神経細胞を死滅させていく…ということが明らかになりました。
そしてこの物質の増減を左右するのは、なんと毎日の睡眠なのだとか!

 

(公財)精神・神経科学振興財団 睡眠健康推進機構長の大川匡子先生によるとアミロイドβは、「私たちが起きている間に脳内に蓄積していき、深い睡眠をとることで低下するというサイクルを繰り返す」のだといいます。

 

しかし夜眠れなかったり、短時間睡眠になってしまったりすると、このアミロイドβが完全に消去されず、少しずつ脳内に溜まっていくことに…。

 

「アミロイドβの蓄積が認知症に直接関係していくのは、『認知症発症の20~30年前から』といわれています。さらに、無呼吸症候群の重症度とアミロイドβの蓄積は比例するというデータもあります。つまり、40代前後からきちんとした睡眠をとれているか否かが、将来の認知症発症の危険度を左右する、ということなのです」

認知症予防のためにも、睡眠の見直しを!

 

40代からは、アミロイドβを毎日リセットして認知症を予防するためにも、毎日の睡眠の見直しを。

 

「認知症予防をはじめ、心身の健康にはバランスのよい食事、知的好奇心・アクティブな日常生活が必須です。そして十分な睡眠も重要であるということも、ぜひ心にとどめてほしいですね」

 

忙しいからといって短時間睡眠を続けていると、将来認知症発症の引き金になりかねません! 「ちょっとくらい寝なくても大丈夫!」と睡眠を軽んじず、ぜひ今から正しい睡眠生活を送りたいですね。

 

※このお話は、9月6日の「秋の『すいみんの日』市民公開講座2015 東京」(公益財団法人 精神・神経科学振興財団 睡眠健康推進機構 主催)で行われた大川匡子先生の講座「眠らないとボケるのか」から抜粋し、紹介しています。

 

photo:Thinkstock / Getty Images

編集部内で信頼できると判断した情報、並びに医師や専門家への取材を元に信頼性のある情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条をご確認ください)