プロフィール

仲良し夫婦お笑いコンビの夫の方フミナー
ほり太(ホロッコ)
仲良し夫婦お笑いコンビの夫の方フミナー
45歳男性。会社の起業とともに、仕事量と面倒くさい人間関係が一気に増え、フミナーに。夫婦お笑いコンビ「ホロッコ」の夫の方。夫婦仲良好だが、妻はグッスラー(ぐっすり眠れる人)の為、睡眠格差に悩む。重度のネゴター(寝言を言っちゃう人)でもある。オフィス北野所属。

マイ不眠DATA

  • 85
  • 5
  • なかなか寝つけんタイプ

 

夜勤はつらいよ 奮闘篇

 

妻(相方)のこまりと知り合ったばかりのころ、日雇いの仕事をしていた。そこは下請けのさらに下請けみたいなところで、今思えば違法スレスレだった気がする(違ってたらゴメンなさい)。そのスレスレから紹介してもらったお仕事で、様々な現場を体験することとなった。

 

中でも一番つらかったのは、夜中から朝までの、いわゆる夜勤の仕事。僕はビル解体の現場にいた。仕事内容はシンプルで、とにかく重いものを運ぶというものだった。ずっとずっと運び続ける。永井真理子の『ZUTTO』よりも、ずぅーっと運び続ける。
そんなつらい現場を乗り切れたのは、当時付き合い始めたばかりの妻との電話だ。

 

ほり太「あのね、重くてつらくてね、時間がちっとも経たないの」
こまり「うん、うん、可哀想ね」
ほり太「休憩時間、話す相手がいないの」
こまり「仕事終わったら会えるから、頑張ってね」
ほり太「バイトリーダーがアメとムチを使い分けて懐柔しようとしてくるの」
こまり「手なずけられたフリをして、最後は逃げてね」

 

ド深夜にも関わらず、電話に出てくれる妻との会話で、何とか朝まで勤め上げることができた。

 

そう、ノロケである。このコラムと、全く関係のないノロケであることをここに宣言する。

 

まだ不眠に悩まされていなかった僕は、そんな過酷な現場の後も、普通に眠ることができた。だがもし今、そんな現場に派遣されたとしたら、睡眠は乱れに乱れ、不眠の症状が悪化していたに違いない。

 

「夜勤の経験が、フミナーになる前で良かったね」

 

「はい、そうですね」ではない!

 

実はフミナーとなった後も、夜勤の経験があるのだ。
この連載の第一回で書いたように、ブレイク芸人が所属する会社の社長だったりした時期もあったが、まぁナンダカンダ、アレヤコレヤがあり、その後気がつけば「バイトをしなきゃ食べていけない」期へと突入していた。
だが、その当時もそこそこのオッサンだった僕を雇ってくれるようなところは、なかなか見つからない。そんな僕を温かく迎えてくれたのが、深夜にタクシーの無線配車をする仕事であった。電話でタクシーを呼んだことのある方はご存知だと思うが、「どこどこに居るのでタクシーを配車して欲しい」という電話をタクシー会社にかけた時に、応対してくれる人がいる。その中の1人こそ、僕だったのだ! 実はコレ、仕事自体は簡単で、肉体的には全くキツくなく、椅子に座ってパソコンカチャカチャ、それだけなのである。

 

「あら良かったじゃない、楽な仕事に出会えて!」
「否」である。

 

この仕事、肉体的には楽なのだが、精神的にはキツいのだ。そう、電話を受ける仕事とは切っても切り離せない、クレーム処理が発生するのである。クリームを喰らうのは「待ってました!」だが、クレームをくらうのは「待ってません!」なのだ。

 

お客さま曰く、「到着が遅い」「遠回りをされた」「乗務員の態度が悪い」等々。そういう内容の場合は、ひたすら謝り続けるしかない。だが、こちらに非が無い場合もある。

 

例えば、車を配車する場所を聞く。「○○病院」と言われる。近くの空車を探す。乗務員さんと「行ってくれる?」「行くよ」のやり取りをし、車の番号と到着時刻を伝える。これにて配車完了!と思ったら、数分後、お客さんから「いつまで経っても車が来ない」と電話がある。実は「○○病院」というのは行き先で、自分は家にいるというのだ。
「ちょっと待ってよ!配車する場所を教えてって言ったでしょ! だって、行き先だけ伝えても、家の住所を伝えなかったら、車が着くわけないじゃん!」というような内容を、丁寧な言葉で伝えるが、相手は「お前がちゃんと聞かないのが悪い」の一点張り。そのせいでイライラっとしてしまうが、ケンカをするわけにもいかない。結果、イライラ、モヤモヤを家に持ち帰ることとなる。
ビルの解体のように、体力を削られることはない。しかし、精神力はゴリゴリと削られ、そしてまた眠れなくなるのである。

 

フミナーになってからの、精神的にキツい夜勤のバイトは、不眠をさらに悪化させる。これは間違いない。
グチを聞いてくれる、優しい、素敵な奥さんがいる僕でさえそうなのだから、独り身の方は特に気をつけられたし。
おっと、僕のノロケ話でイライラして眠れなくなる人が出る前に、終わりにしよう。

 

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