プロフィール

仲良し夫婦お笑いコンビの夫の方フミナー
ほり太(ホロッコ)
仲良し夫婦お笑いコンビの夫の方フミナー
45歳男性。会社の起業とともに、仕事量と面倒くさい人間関係が一気に増え、フミナーに。夫婦お笑いコンビ「ホロッコ」の夫の方。夫婦仲良好だが、妻はグッスラー(ぐっすり眠れる人)の為、睡眠格差に悩む。重度のネゴター(寝言を言っちゃう人)でもある。オフィス北野所属。

マイ不眠DATA

  • 85
  • 5
  • なかなか寝つけんタイプ

 

眠れなくなる『ドラえもん』とは?

 

物騒なタイトルである。
そりゃそうだ。あの国民的マンガ(アニメ)の『ドラえもん』で眠れなくなるだって? そんな馬鹿な! そう思う方がほとんどだろう。しかし、『ドラえもん』には眠れなくなる話が数多くあるのだ。今回は、その中でも選りすぐりをランキング形式で紹介したい。僕個人の勝手なランキングではあるが、「世界で最も尊敬する人は藤子不二雄(Ⓐ&F)先生」と公言している僕が言うのだから間違いない(はず)! でも間違ってたらゴメンなさい!

 

第3位 見慣れた家がラビリンスに…「ホームメイロ」(てんとう虫コミックス18巻収録)

友だちの家が広過ぎて、トイレに行ったら迷ってしまったのび太。ドラえもんに迷路みたいな家にしてとお願いして出てきたのが「ホームメイロ」という道具。これを使うと部屋や廊下の組合せが変わるのだ。いつものごとく調子にのったのび太のせいで、見慣れたはずの家が下北沢駅構内のような、いや、それ以上の大迷宮になっちゃった! という話

 

道に迷う恐怖、実はこれ、侮れない。子どものころ、「方向的にこっちが近道だろう」と思って入った道なのに、どんなに行けども突き当たるはずの大通りが出てこない。次第に焦りだし、ふと見つけた知らない駄菓子屋にもテンションは上がらず(ガチャガチャも見たことのないようなラインナップ)、「このまま一生、大通りに出ないんじゃないか…」と泣きそうになったことを思い出す。それが見慣れたはずの家の中で起こるのだ。これは恐ろし過ぎて眠れなくなる。

 

第2位 そして誰もいなくなった…「どくさいスイッチ」(てんとう虫コミックス15巻収録)

いつものようにジャイアンにいじめられるのび太。「ジャイアンさえいなければ」と考えるのび太に「ふうん…。そんなふうに考えるの…」と意味深なドラえもん。そこで出したのが「どくさいスイッチ」。なんとこれは、自分に邪魔な者を消すスイッチだった。次から次へと人を消していくのび太。最後は自分以外誰もいなくなって…という話

 

普段だったら消すはずのない友人・知人も、ふとした瞬間にカッとなって消してしまうかもしれない(あ、そもそも友人・知人以外でも、誰でも消しちゃダメだった!)、その恐怖。とにかく、自分ひとりしかいなくなった世界で暮らすことを想像したら怖すぎて眠れない。ちなみにこの道具、本来は独裁者に自分のやった行為を後悔させて、こらしめるためのもの。この作品が描かれて40年近く経つ今も、この道具でこらしめたい独裁者がまだこの世に存在しているという、その事実も恐ろしい。

 

第1位 今も宇宙のどこかで増殖中…「バイバイン」(てんとう虫コミックス17巻収録)
のび太が残り1個しかない栗まんじゅうを前に悩んでいる。そこでドラえもんが出した道具が、かけると食べ物が5分ごとに倍に増えるクスリ「バイバイン」。調子に乗って栗まんじゅうを増やして食べるのび太。でも最後の1個がどうしても食べきれない。皆に食べさせるが、どうしても1個余る。それがまた倍々に増えていき…という話

 

それにしても、「食べたらなくなる」という当たり前のことに悩むのび太の姿が楽しい。藤子・F・不二雄先生、こういうありふれた日常を描くのが絶妙にウマいのだ。ぼくも萩の月がラスト1個になった時は同様に思うだろう。しかし、そんな楽しさを感じられるのも途中まで。この作品はドラえもんが増えた栗まんじゅうをロケットで宇宙に送ってしまうというオチなのだが、このあと宇宙で栗まんじゅうが増え続けていると思うと、実に恐ろしい。「まんじゅうこわい」という落語があるが、この栗まんじゅうの方がもっと怖い。大先輩の夫婦漫才コンビ、春日三球・照代師匠のネタに「地下鉄の電車はどこから入れたのか? 考えると夜も眠れなくなっちゃう」というフレーズがあったが、「栗まんじゅうが今も増え続けてるかと思うと、夜も眠れなくなっちゃう」である。

 

この「バイバイン」の話は、多くの人に強いインパクトを与えたようで、「栗まんじゅう問題」と検索すると考察しているサイトがいくつも出てくる。「栗まんじゅうの塊はブラックホール化する」というような、まじめにふざけた文章がおもしろく、これを読んでいるとさらに眠れなくなる

 

センスに満ち満ちた名作揃いの生活ギャグマンガ『ドラえもん』。寝る前に読もうとして、たまたま怖い話に遭遇したら、あなたもきっと眠れなくなるかも…。

 

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