プロフィール

narita
地主惠亮
地域づくり非常勤講師フミナー
30歳男性。異常に寝つきが悪く、早く布団に入っても朝焼けがいつも綺麗。東京農業大学で非常勤講師をしている。地域づくりが専門だけれど、自分の睡眠環境づくりにも勤しみたい。果たして地域と睡眠を両方つくり出すことはできるのか!

マイ不眠DATA

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  • ●●●タイプ

 

変なテンション」というものが存在する。お酒を飲んで酔っ払ったときや、嬉しい出来事があったときのテンションのことだ。後になって考えれば、「なんで、あんなことをしてしまったのだろう」と疑問に思うような、普段ではありえないことを平気でやってしまうのだ。
私は東京農業大学の非常勤講師になったとき、あまりに嬉しくて変なテンションになり、「学生と付き合います!」と、非常勤講師の通達をくれた大学関係者に言ってしまったことがある。そのときは、「学生と付き合うのはダメだ」と、本気のトーンで注意された。当然のことだ。別に付き合う気なんてないのだけれど、変なテンションのせいでそんなことを言ってしまったのだ。

 

『少年ジャンプ』の別冊に自分の記事が掲載されることが決まったときも、そうだった。別冊で、しかも紙じゃなくてアプリで見るジャンプだったけれど、これで「ジャンプ作家だ」と思うと、嬉しくなってやはり変なテンションになり、冬の海に入ったことがあった。当然、入水した瞬間に寒すぎて後悔することになった。本当に死ぬかと思った

 

変なテンションは、嬉しいとき以外にも訪れることがある。寝不足のときである。私は寝つきが非常に悪く、その間ほとんど起きているため、結果、布団から出たあとも寝不足の状態で原稿を書くことになる。

 

寝不足で原稿を書くのはキツいことだ。しかし、そのキツさに耐えて書いていると、脳内麻薬が出てくるのか、「いくらでも書けるぞ!」と、変なテンションになってくる。しかも、書いているときは、自分でも「名作」と言っていいような完成度の原稿が書けている気がするのだ

 

「読める、読めるぞ」は『天空の城ラピュタ』に出てくるムスカ大佐の名言の一つだけれど、そんな感じで、「書ける、書けるぞ」という気分になってくる。スラスラと文字がタイピングできる。自分が書いたことが面白くて、笑いながら書いていることもある。面白すぎて、私以外の記事を書く人がゴミのように見えることもある。まさにムスカのような状態だ。

 

「目が、目がぁ」というセリフも天空の城ラピュタに出てくる、窮地に追い込まれたムスカの名言の一つ。「読める、読めるぞ」とテンション高く喜んでいた彼だが、その数分後に「目が、目がぁ」というセリフを残し、この世を去ることになる。私にも、これと同じことが起きる。

 

数日後に変なテンションのときに書いた原稿を読み直すと、驚くほどつまらない。砂糖と塩を間違えた料理のような、目も当てられない原稿だ。本当に面白くない。下ネタも多く、その下ネタも小学校低学年の子どもたちが愛想笑いしてくれるようなレベルだ。相当ひどい。

 

そして、そんな原稿を読みながら、私は「目が、目がぁ」と言うことになる。あまりの酷さに自分でその原稿に対して「バルス」という名の「Delete」キーを押すのだ。数時間かけて書いた原稿が一瞬にして消え去ってしまう。でも、もはや修正でどうかなる内容ではないのだ。

 

結局、「やはり睡眠は大切」ということになる。十分な睡眠で書いた原稿が面白いとは限らないが、秩序が保たれた原稿になる
「40秒で支度しな」とは天空の城ラピュタに出てくるドーラおばさんの名言。そんなふうに、40秒で寝つけるような人生に憧れる。そうなれば私の原稿は本当に面白くなり、他の原稿を書く人がゴミのように思えるはず…だ。

 

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