肌にハリ、つや、潤い、血色を与える

眠りが肌へもたらす効果には、以下のようなものがあると言われています。
<眠りが肌へもたらす効果>
肌のハリを保つ
肌のハリは、表皮、真皮、皮下組織、筋肉によって保たれています。質のよい眠りは真皮と皮下組織の再生を促し、筋肉の緊張を保ちます。

 

成長ホルモンを分泌する
皮膚細胞の分裂による肌の再生には、眠りによってコントロールされる血液中の成長ホルモンの分泌が関係しています。成長ホルモンの分泌能力は、35~70歳までの間はほとんど変化がないため、その間の肌のアンチエイジングは、眠りが大きく関係します。

 

 

老廃物を排出する
睡眠によって血流が増え、酸素や栄養素の供給が盛んになるため、老廃物の排出が促されます。

 

肌を保湿する
真皮に存在するコラーゲンが、肌の保湿の役割を担っています。コラーゲンの合成は成長ホルモンによって促進されます。

 

肌の血色をよくする
肌の色は、真皮と皮下組織にある動脈と毛細血管によって決まります。よい眠りをとることで副交感神経が活発になり、血管が開くため、肌の血色がよくなります。

顔のたるみを抑える

豊かな表情やハリを保つのに必要なのが、顔面筋という筋肉です。顔面筋は起きている間は常に緊張をしていて、睡眠時、とくにノンレム睡眠時に弛緩します。そのため、よい眠りが不足すると筋肉が休まらず起きている間の顔面筋の統制力がなくなり、よい表情をつくれなくなったり、たるみへとつながったりします。
よい眠りをしっかりとることが豊かな表情をつくり、たるみを抑えるのに効果的なのです。

姿勢がよくなる

よい眠りは筋肉を休ませる効果があります。
また、筋肉の制御機能が備わっている小脳は、眠りによって回復します。筋肉と脳、両方が正しく作用することで、よい姿勢につながるのです。

太りにくくなる

多数の研究機関から、「睡眠時間が短いと体重が増える」という研究結果が出ています。その理由は、睡眠不足の人は食欲を増進させるホルモンがより多く出され、一方で食欲を抑えるホルモンが減少し、その両方の作用から食欲に歯止めが効かなくなるためです。睡眠をまったくとらないと、カロリー摂取量は3割増えるとも言われています。

 

また、睡眠不足は朝食への欲求を抑制し、夕方以降のカロリーを増加させる傾向があります。
つまり、よい睡眠をしっかりとれていれば、ベストなスタイルを維持しやくなるということができます。
多くの研究結果によると、よいスタイルを維持している人の睡眠時間は7~8時間であると言われています。

身体がむくみにくくなる

水分やリンパ液が足に溜まる「むくみ」は、立ち仕事や女性に多い現象です。これは筋肉の疲労回復、血流の増加で解消されます。そのため、両方を促す睡眠はとても重要です。
まず、横になることで下半身に溜まった水分などを全身に分散することができます。

 

また、眠りによって筋肉の疲労が回復すると、水分などを心臓側に押し上げる働きがアップ。末梢血管の血流が増え、余分な水分を血液中に取り込むことができるのです。さらに足への重力の影響が軽減されることで、リンパ液の排出が促されます。

目がきれいになる

瞳の輝きは、涙腺からの涙の分泌量、対象を見つめたとき瞳孔がすばやく開くかどうかで決まります。涙腺の動きや、瞳孔の動きを左右するのは副交感神経。副交感神経の働きをよくするためには眠りが大切です。

身のこなしが美しくなる

人間の微妙な動作を司るのが、脳の「頭頂連合野」という部分。睡眠不足だと、この働きが低下してしまいます。自然に美しく正確な所作をするためには、十分な睡眠をとり、脳がきちんと本来の働きをしてくれることが大事なのです。

免疫力アップ

睡眠は、病気にかかるリスクを下げる免疫系に直接働きかけます。睡眠不足が起こると、神経免疫や液性免疫の機能が弱まってしまいます。

 

また、睡眠によって分泌が促される成長ホルモンは、損傷した細胞を再生させる力も持ちます。

 

参考図書:
『美人をつくる「眠り」のレッスン』(KADOKAWA)著/安達直美

  • 本ページ内の医師による回答・説明は診療行為ではありません。
  • 自己責任において利用し、必要があれば適切な医療機関を受診してください。