年齢によって変わる睡眠パターン

睡眠の様子は、年齢によっても変わってきます。

 

乳幼児期
新生児は、授乳と排泄のために2、3時間おきに覚醒し、それ以外は1日中眠り続けます。このように、あらゆる時間帯に分散してとる睡眠のことを「多相性睡眠」と呼びます。

その後、生後1年ほどになると、少しずつ夜間の睡眠が持続的になり、昼起きて夜眠る24時間周期のリズムに移行していきます。

 

幼児期
個人差はあるものの、4歳ごろから昼寝は午後に1回となり、日中は起きて過ごします。6歳を過ぎるころには、日中の睡眠はほとんどなくなります。

 

学齢期~壮年期
6歳以降は昼寝の習慣がなくなりますが、これは年齢によるものなのか、学校へ通うようになり昼寝の習慣が持てなくなるからなのか、理由はまだわかりません。
その後、10歳~老年期に入るまで、睡眠は夜間に1度とるだけとなります。このような1日1回の睡眠を「単相性睡眠」と呼びます。

 

老年期
老年期には再び昼寝が習慣化されるようになります。午後1回、または午前・午後の2回眠る多相性睡眠に戻ります。

睡眠時間の変化

2010年のNHK放送文化研究所の調査によると、10代の平日の睡眠時間は男性で7時間36分、女性で7時間38分。それ以降少しずつ減っていき、40代がいちばん短く、男性で6時間43分、女性で6時間28分。また、50代以降で徐々に増えていき、70歳以上男性で8時間7分、女性で7時間46分となります。

睡眠の質の変化

新生児から老年期にかけては、総睡眠時間だけでなく睡眠の内容も変化します
新生児の睡眠の50%はレム睡眠にしめられています。脳が発達するにつれ、レム睡眠は減少。
幼児期は一生のうち最もノンレム睡眠の量が多く熟睡しやすい時期であり、この時期には成長ホルモンが大量に分泌されます
以降、睡眠時間は少しずつ短くなりますが、思春期から青年期にかけても深いノンレム睡眠が多く現れるパターンが続き、成長ホルモンは分泌され続けていきます。
また、中高年になると、脳の劣化から深い睡眠がとりにくくなると考えられており、浅い睡眠を長くとるようになっていくため、睡眠の質が悪くなります

寝つきと中途覚醒の変化

10代までは寝つきも早く、睡眠途中で目が覚めることはほとんどありません。
中途覚醒は20代から少しずつ見られはじめ30代以降では回数が増え1回の覚醒時間も長くなります
50代以降になると、寝つきも悪く、入眠中にしばしば覚醒するようになり、また再入眠まで時間がかかるようになります。

さらに70代になると、中途覚醒するとしばらく寝つけないという睡眠の中断が起こり、長い時間横になっていても、実際に眠っている時間は確実に短くなります。

 

参考図書:
『楽眠のすすめ』(竹書房)著/S&Aアソシエーツ(代表 有富良二)
『快適睡眠のすすめ』(岩波書店)著/堀忠雄
『睡眠のしくみ』(ナツメ社)監修/鳥居鎮夫・睡眠文化研究所 著/小林保

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