金縛り(睡眠麻痺)のしくみ

寝始めたときや眠りから目覚めるときに、身体や四肢、頭が動かせない、または話せない状態になることを金縛り(反復孤発性睡眠麻痺)と呼びます。

身体を思うように動かせなくても、意識は保たれています。その症状は、数秒~数分間程度続きます。

通常は自然に症状がなくなりますが、誰かにに触れられたり、話しかけられたりするなどの外部からの刺激や、自分から意識的に動こうとすることで消失することもあります。

 

発症が最も多い時期は、10~20代の青年期です。患者の約25~75%には麻痺に加え、聴覚・視覚・触覚などの幻覚症状が出ることも報告されており、部屋に何かの存在を感じることもあるようです。
初めて症状が出たときには、多くの人が極度の不安状態になります。

金縛り(睡眠麻痺)の原因

現在、金縛り(睡眠麻痺)の原因として特定されているのは、断眠と不規則な睡眠です。
ナルコレプシーの症状のひとつとしても知られ、それ以外に躁うつ病との関連や、抗不安薬の使用、睡眠時こむらがえりなどを要因として挙げる研究もあります。金縛りは、レム睡眠の要素が覚醒状態まで持続する解離的な状態の一例とされており、夜間に無理矢理起こされた後に訪れるレム睡眠によって誘発されます。睡眠分断に対する耐性が低い人や、仰向けで寝ている場合に体験しやすいようです。

 

参考図書:
「睡眠障害国際分類第2版(ICSD-2)」(医学書院)発行:日本睡眠学会

監修:
塩見利明先生(愛知医科大学 睡眠科 教授)

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