月経が関係する女性特有の睡眠障害

睡眠障害には、女性特有のものもあります。
とくに月経が関係し、年齢によって以下の2つの障害が起こりやすくなります。

 

① 月経関連過眠症
<特徴>
初潮を迎えるころから始まる睡眠障害です。月経前に1週間ほど続き、月経が始まると消失する症状です。日中の眠気が増し、睡眠時間も長くなります。寝込むほどの重い症状が出てしまう場合もあります。
<対処法>
月経前症候群(PMS)と同じように、低用量のホルモン療法が有効とされています。

 

② 更年期障害(更年期症候群)に伴う不眠
<特徴>
閉経の時期に現れる睡眠障害。のぼせや発汗など更年期障害(更年期症候群)の症状が不眠を招きます。その結果、寝つきが悪くなり、睡眠効率が低下します。
<対処法>
欧米ではホルモン補充療法が一般的ですが、日本では多くありません。漢方薬、抗不安薬、睡眠薬、心理カウンセリングなどの治療法がポピュラーです。

 

妊娠中にかかりやすい「レストレスレッグス症候群(RLS)」とは?

発症は女性だけに限りませんが、妊娠中にかかりやすい睡眠障害として、「レストレスレッグス症候群(RLS)」があります。「むずむず脚症候群」とも言われています。
妊娠中は、鉄分が不足しがちになることや、妊娠によって下肢への神経が圧迫されていることも影響していると考えられています。

 

 

参考図書:

『睡眠障害国際分類第2版(ICSD-2)』(医学書院)発行:日本睡眠学会
『睡眠障害診療ガイド』(文光堂)日本睡眠学会認定委員会ワーキンググループ監修

監修:
塩見利明先生(愛知医科大学 睡眠科 教授)

  • 本ページ内の医師による回答・説明は診療行為ではありません。
  • 自己責任において利用し、必要があれば適切な医療機関を受診してください。