枕の役割とは

快適に眠るために欠かせない枕。その役割は、マットレス(敷き布団)と頭部、頸部の間にできる隙間を埋めることです。隙間があると、首が浮いた不安定な状態になります。
睡眠中は筋肉が弛緩して自分ではコントロールできなくなるため、不安定な状態で寝てしまうと、首が不自然に曲がって負荷がかかってしまうのです。

枕選びの6つのポイント

頭の形は人それぞれなので、自分の頭の形や首のラインに合った枕を選ぶことが重要です。睡眠中は寝返りなどで姿勢が変化しますが、リラックスして立った状態を寝たときに保てるのが理想の寝姿です。横向きでないと寝られないという人も、実は枕が合っていないことが原因で、適切な枕に変えたら仰向けで寝られるようになった、というケースもあります。

 

1. 枕の高さが自分の体型に合っている
理想的な枕の高さは、体型や首のカーブの深さによって変わります。枕に頭をのせた状態を横から見て、あごが上がってしまう、逆に下がりすぎてしまうような枕は合っていないので見直すことをおすすめします。

 

2. 基本構造がしっかりしている
せっかく高さを合わせても、寝ている間に中身が偏ってしまっては理想の姿勢は保てません。中身が1つの袋に入ったものだと型崩れしやすいので、独立したパーツが連結して入っている「ユニット構造(頸部支持構造)」のものを選ぶとよいでしょう。

 

3. 好みに合った素材
頭部や頸部は刺激に敏感で、五感と呼ばれる感覚器官が集中しています。そのため少しでも違和感や音やにおいが気になると入眠を妨げる恐れがあります。感触、音、香りなど、自分の好みに合った素材を選びましょう。

 

4. 寝つきの姿勢が楽かどうか
枕が合っていないと、楽な姿勢を探して何度も寝返りを打ち、スムースに寝つけません。そのため、まずは自分が寝つくときに楽な姿勢を確認することが大切。

横向きに寝るのが楽という人には抱き枕をおすすめします。体圧が分散され、下側の肩が痛くなったり手の置き場に困ったりといった悩みを解消してくれます。

 

5. 十分な大きさがある
横向きに寝ても楽で、左右に寝返りを打っても頭部や頸部をしっかり支えてくれる大きさのものを選びましょう。

 

6. シーズンに合ったもの
季節によって寝室環境は変化します。夏には涼しい素材、冬には温かい枕など、温湿度を意識して枕を変えると睡眠の満足度はグッと上がります。また、頭部は熱による影響を受けやすいため、夏は頭部を冷却することで快適に寝られます。

メンテナンスのしやすさもポイント

頭部は発汗が多いため、常に枕をきれいに保つことが欠かせません。洗えるもの、天日干しが必要なもの、陰干しに適したものなど、メンテナンス方法をしっかり確認し、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。

 

参考図書:
『応用講座 睡眠改善学』(ゆまに書房)監修/堀忠雄・白川修一郎・福田一彦 編/一般社団法人 日本睡眠改善協議会

  • 本ページ内の医師による回答・説明は診療行為ではありません。
  • 自己責任において利用し、必要があれば適切な医療機関を受診してください。