登りつめた先には、プレッシャーが待っていた

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No.1となり、さまざまな仕事の依頼が舞い込むようになった愛沢さん。雑誌『小悪魔ageha』からオファーを受け、モデルとしての活動を始めたのもこの頃。

 

「『小悪魔ageha』に出るようになってから、驚くほど世界が広がり、自分自身も変わっていったんだと思います。お店に会いに来てくれる女の子のお客さんも増えたし、歌舞伎町以外で声をかけられることも増えて。自分のためだけじゃなく、ファンと言ってくれる人たちのために頑張りたいと思うようになりました」。

 

嬢王」という愛称で特集を組まれるなど、モデルとしても目覚ましく活躍。しかし、モデルとキャバ嬢のかけ持ち生活は、想像以上に大変だったと当時を振り返ります。

 

「早いときは朝7時ころから夜10時ころまで撮影をして、終わったらお店へ。夜中の1時半くらいまで接客して、その後アフター(お店が終わった後、お客さんと店の外で食事をすること)があれば、家に帰るのは午前5時、6時。一日中動いている感じでした。一睡もせず前日の化粧をしたまま撮影に行ったこともあります」。

 

さらに愛沢さんを苦しめたのがプレッシャー。

 

「キャバクラで働く時間が取れなくなり、正直お客さんが減ってしまいました。でも、『歌舞伎町の嬢王』と呼ばれるようになっていたから、絶対に売り上げを下げたくなかった。もし下がったらと思うと怖くて、一人でよく泣いていました」。

 

たくさん悩み、眠る時間もなく、体力的にも精神的にズタボロだった当時。そんな中でも、『ずっとNo.1でいたい!』という強い気持ちで乗り切ったのだとか。

 

「一睡もできないまま朝を迎えても、『化粧したままだから、手間が省けてラッキー! 』とか、1時間でも眠れたときには『1時間は眠れたから大丈夫! 』と、睡眠不足をポジティブにとらえるようにしていました」。

 

売り上げをしっかりキープするために大切なのは、毎日出勤することだと考え、体調管理を心がけるようになったという愛沢さん。ひとりひとり心を込めて接客すれば、お客さんはついてきてくれると信じ、無理なアフターに毎回付き合うこともなくなったそうです。

 

「そんな毎日を続けていたら、苦手だった早起きが、いつのまにか苦じゃなくなったんです。早寝早起きになり、モデル仲間と話す内容も、自然とヨガやジムなど、健康系の話題が多くなりました」。

 

こうして、『歌舞伎町の嬢王』として活躍を続けた愛沢さん。一晩に2,800万円という伝説の売り上げを記録するなど、さらに注目される存在となっていきました。

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