「寝ないと喉が回復しない」舞台出身声優ならではのケア方法

三森すずこ

──三森さんは、現在1日7時間程度は眠っているとのことですが、お仕事が忙しいときは、睡眠不足になってしまうこともあるのではないですか?
 
「睡眠不足になったことはそんなにないのですが、ある忙しい時期があって、そのときはさすがに寝不足でつらかったですね。通常は、アフレコは多くて1日に2本程度の収録なのですが、そのときは倍の4本。食事も移動中に食べるしかないほど忙しくて、帰宅したのは夜の11時過ぎでした。できれば12時ごろまでにはベッドに入りたいと思っているし、それが自分の中でよいリズムが出来上がるサイクルだと思っているので。アニメの収録以外のアーティストとしての仕事などイレギュラーな仕事が入るときは、体調的にも精神的にもかなり追い込まれていますね」(三森さん)
 
──一度リズムが崩れてしまうと、立て直すのに時間がかかりますよね。睡眠不足がたたって居眠りや寝坊をしてしまったことはありますか?
 
「どっちもあります(笑)。電車を乗り過ごして遅刻してしまったこともありますし、収録中にウトウトしてしまったことも何度かあります。自分のセリフがなかったり、静かなシーンが続いていたりすると、どうしても眠くなってしまうことが多いんですよね。眠気覚ましに効くと言われているツボを押したり、手のマッサージをしたりして、なんとかしのごうとしているのですが、眠気はかなり手強くて(笑)。声優の仕事が増えてきてからは、朝8時には起きる生活のおかげで、生活リズムを整えることができたのですが…忙しくて十分に睡眠時間が取れないと、どうしても眠くなってしまいますね」(三森さん)
 
──睡眠不足が“声の質”に影響してしまうことはありますか?
 
「やっぱり、ちゃんと寝ないと、喉の調子が悪くなってしまうということはあると思います。実は、舞台人や声優のあいだでは昔から『喉を回復させるには寝るしかない』『睡眠さえきちんと取っていれば声の質はキープできる』といわれています。これは半ば都市伝説みたいに言われていることなのですが、私は“真実”だと思っているんです。叫ぶシーンを演じて少し喉がヒリヒリしてしまった日なんかも、一晩寝るとすっかり治っているんですよ(笑)。仕事を成功させるためには、やはり睡眠は欠かせません。忙しくてあまり眠れなかった日や、声を出しすぎて喉の調子が万全ではないときも、枕元にトローチや、殺菌効果の高いはちみつを置いて、気づいたときに口にする。そうやって常に“声”を守るように気をつけています」(三森さん)
 
喉をしっかり回復させるため、睡眠を大事にしているという三森さん。毎日質のよい睡眠をとるために、どんなことを意識されているのでしょうか?

次のページ:スマホは“機内モード”でシャットアウト! ベッドに入ったら“営業終了”

1 2 3 4