五輪のプレッシャーで不眠に!引退して変わったこと

五輪のプレッシャーで不眠に!引退して変わったこと
「実は私、その後も不眠だった時期があるんです」と鈴木さん。再びつらい不眠に悩まされたのは、ソチ五輪前の2年間のことでした。「どこにいても、何をしていても常に気が抜けない緊張状態が続いていて、しっかりと眠れていなかったんです。そんな状態のまま練習をしていたら、ある時急にめまいを感じてしまって…。練習中だったので、そのまま無理してジャンプを跳んだら、ヒザから落ち、骨にヒビが入ってしまいました」(鈴木さん)
 
このままではまずいと、ついに医師の診療を受けた鈴木さん。ドーピング検査で禁止とされている物質が含まれないよう薬を処方してもらい、不眠を少しずつ治療していったそう。
 
「当時は、薬に頼ってはダメだとか、こんな状態じゃアスリート失格だ、と思っていました。でも、やっぱり睡眠がとれないと感覚が狂ってしまうし、メンタル面にも悪い影響が出てしまいます。やっぱり、食べること・眠ることは人としての基本なのだと思います」(鈴木さん)
 
4年に一度の舞台、しかも国を背負う代表…そのプレッシャーは想像を絶するものがあります。そうしたプレッシャーとの戦いも、トップ選手の宿命なのかもしれません。
 
プロ意識が高く、完璧主義だった鈴木さんですが、「引退して、すごく自然体になれたんです」と話します。
引退してしばらくは、深夜にフィギュアスケート解説者の仕事が入るなど、あまり眠れない日も。これまでの鈴木さんなら、「眠らなきゃダメだ」と思うところですが、今は「眠れなくても焦ることはない」のだとか。
 
眠れなければ、スキマ時間で睡眠をとって補えばいいと考えられるようになりました。ゆるく、無理せず、身体に良いことを…という考え方に変わりましたね」(鈴木さん)
 
現在は平均7時間程度の睡眠時間をとっているそうですが、週に1〜2日は仕事のため十分な睡眠時間が取れないことも。そんなときは、空き時間に大好きなマッサージへ行き、施術を受けながら爆睡することもあるといいます。
 
もともと睡眠を大切にしていた鈴木さん。寝具に特別こだわったりしているわけではないそうですが、お気に入りのブランケットは欠かせないアイテムなのだそう。
 
「アロマが好きなので、ブランケットにピローミストをふりかけて、香りを感じながら寝るのが好きです。そのブランケットがあると、落ち着きますね」(鈴木さん)
 
また、鈴木さんはお風呂好きでも有名。寝る前には必ず、湯船に浸かるのが習慣です。
 
「いつも30分くらい湯船に浸かって汗を流すんです。ファンの皆さんから入浴剤などバスグッズをたくさんいただくので、色々な種類を試せて楽しく、とてもありがたいです!」(鈴木さん)
 
色々な形で香りを楽しんだり、入浴でしっかり身体を温めたりと、眠る前に上手にリラックスしている鈴木さん。いつも素敵な笑顔は、こうした日々の習慣から生まれているのかもしれません。
 

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