「たくさん寝たかったので、会社を辞めました」 phaさんに聞くニートの睡眠事情

寝たいときに寝て、起きたいときに起きる――そんな自由気ままな生活ができればいいのに…。

 

誰もが一度は憧れたことがあるであろう、そんな夢のような生活を送っている人がいます。“京都大学卒業の肩書を持つニート”としてネットを中心に一躍話題になり、『持たない幸福論』『しないことリスト』などの著書を発表しているphaさんです。

 

会社員経験を経て、長年ニートとして生き抜いてきたphaさんの睡眠事情とはいったいどんなものなのでしょうか? phaさんが運営するシェアハウス「ギークハウスとしまえん」(現在は台東区「ギークハウスZERO」へお引越し)へお邪魔し、お話をうかがいました。

会社を辞めた理由は、「睡眠時間がとれなかったから」

 

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取材冒頭、「本当はもうニートじゃないんですよね」と話してくれたphaさん。厚生労働省によると、「ニート」の定義とは“総務省が行っている労働力調査における、15~34歳で、非労働力人口のうち家事も通学もしていない方”なのだそう。

 

「僕はもう35歳を過ぎてしまったし、定職には就いていないけれど若干の収入もあります。だから『元ニート』なんです

 

そんなphaさんがニートデビューを果たしたのは2007年。大学卒業後に、「暇そうな会社だったから」という理由で選んで就職した会社を3年間でドロップアウトし、現在の生活へ移行しました。

 

「とにかく朝決まった時間に起きて出社しなければいけないのがつらかったんです。もともと睡眠時間が少ないと心身ともに調子が悪くなってしまう体質で、さらに寝つきもよくなくて。最低でも8時間は寝たいので、23時ごろに布団に入るのですが、夜中の3時ごろまで寝つけないことも少なくありませんでした。それでも朝7時ごろには起きなければいけないので、睡眠時間が全然足りなかったんです」

 

そうした睡眠不足のストレスから、会社員だった当時は毎日「1日中最悪の気分で過ごしていた」とか。そんなphaさんの背中を押してくれたのは、インターネットの存在だったといいます。

 

「昔からネットが好きで、趣味の延長でサイトを作っていたのですが、いくつかのサイトで少しずつお金が稼げるようになってきたんですね。そこで、ネットがあれば暮らしていくには困らなさそうだし、孤独にもならないだろう、というのがなんとなく見えたので、会社を辞めました。…いや、こういうとすごく計算していたように思われそうですが、『まあ、なんとかなるだろう』という楽観的な気持ちでしたね」

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